☴24〕─2─安倍政権は、産業革命遺産を世界文化遺産に登録する条件とし韓国の要請を認めた。軍艦島。2015年。~No.125No.126No.127 @ 

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   ・   ・   {東山道美濃国・百姓の次男・栗山正博}・  
 日本外交は失敗に失敗を繰り返しても、そこから教訓を得て学ぼうという向上心がない為に、同じ事を繰り返している。
 北朝鮮との日本人拉致問題も、同じ失敗を繰り返している。
 政治家も外務官僚も外交音痴といわれているが、お互いに慰め合い弁護し合っても、反論できない。
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 韓国は、日本と、包み隠す事なく、心底から分かり合える真の友、大事な友人となる気はない。
 それが分からないのは、日本人だけである。
 日本人は、韓国人・朝鮮人が理解できない。
 日本は、古代から、朝鮮・韓国の真の姿が見えていない。
 所詮、韓国も、中国や北朝鮮同様に口先ばかりで信用できない相手である。
 韓国、中国、北朝鮮を信用する方が、バカである。
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 大韓民国臨時政府は、昭和天皇を暗殺する為に朝鮮人テロリストを日本に送り込んだテロ集団であった。
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 呉善花「これ以上の屈辱はないと思います。私は今回の出来事は河野談話以上の深刻だと思っています。私はこれまで日本人のお人好しについて美徳だと述べてきました。しかし美徳にも限度はあります。愚かです。
 日本政府関係者が帰国後の記者会見で『砂を噛むような思いだった』とこぼしていました。しかし、砂を噛むような思いをこれから味わうのは世界遺産登録を楽しみにしていた関係者であり、日本人だと思います。この問題は慰安婦問題以上の禍根をもたらすのではないか。そのくらい重大だと思います。……
 しかし、韓国は原理原則で動く国です。誰に何と言われようとも、これが絶対だと思ったら簡単には曲げません。その事をしっかり認識していれば、外務部長官が笑顔で寄ってくる光景に『果たしてあれほど執拗だった韓国が一日で変わるだろうか』くらいの疑義は抱いてほしいものです。……
 韓国という近い国が何を考えているのか、あまりに日本人は知らなすぎると思います。物事の裏についてナイーブで読めなさすぎです。韓国は別に日本と仲良くしたいなどとは思っていないのです。
 それを間違えて日本から対立をなくしたい、手を結びたい、仲良くしようとするから足もとをすくわれてしまうのです。日本は韓国と無理して付き合う必要はない。そのくらいに考えていた方がいいのです。
 そう申し上げた理由の一つは、まず韓国の後ろに中国がいるという事情があります。韓国は今、中国にもの凄く配慮しているのです。中国抜きにして日本と仲良くする事などできません。日本と仲良くすると中国から怒られる事になりかねない。韓国には今、中国を怒らせたくないという気持ちがとても強いのです。
 それともう一つは、今の韓国の背後には北朝鮮がいるという事です。特に反日の裏側で北朝鮮が蠢いていることを見逃してはいけません。なぜ北朝鮮が蠢いているのか。複雑な問題のです」
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 6月10日 産経ニュース「韓国外相が今月下旬に来日、国交正常化50年行事の参加も検討
 韓国の尹炳世(ユン・ピョンセ)外相が、国交正常化から50年を迎える今月22日にあわせた来日を検討していることが10日、分かった。日韓外交筋が明らかにした。岸田文雄外相との会談を調整している。日韓両政府は11日に都内で開く外務省局長級協議で外相会談に関して協議する見通しだが、歴史問題などで両国の溝は深いままだ。
 尹氏の来日は、岸田氏が3月にソウルで尹氏と会談した際、要請していた。尹氏は22日に都内で開催する国交正常化50年記念行事への出席も模索している。
 韓国は、世界文化遺産に登録される見通しの「明治日本の産業革命遺産」(福岡など8県)について、歴史問題をからめて反対している。安倍晋三首相が今夏に発表する戦後70年談話への警戒感も強い。
 ただ、朴槿恵大統領は5月、歴史問題と安全保障や経済問題を切り離す「2トラック戦略」を宣言しており、尹氏の来日はその一環とみられる。
 局長級協議は今年3月にソウルで開催して以来となる。日本から伊原純一アジア大洋州局長が、韓国からは李相徳(イ・サンドク)東北アジア局長が参加する予定で、慰安婦問題や世界文化遺産をめぐっても協議する。
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 6月11日 産経ニュース「安倍首相が日韓国交正常化式典の出席を検討
 安倍晋三首相は、22日に東京の在日韓国大使館で開かれる日韓国交正常化50周年の式典に出席する方向で検討に入った。日本政府筋が11日、明らかにした。ソウルの在韓日本大使館で行われる式典に朴(パク)槿恵(クネ)大統領が出席するか見極めた上で最終判断する。」
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 6月15日 聯合ニュース「日本市民団体が寄附 慰安婦少女像建立に協力
 韓国・群山市内の東国寺が8月15日に向けて慰安婦像の建立を予定している。そこに青森県の市民団体が100万円を寄附した」
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 6月17日 産経ニュース「韓国外相が訪日へ 日韓国交正常化50年に合わせ 岸田外相と会談
 【ソウル=名村隆寛】複数の韓国メディアによると、韓国の尹(ユン)炳世(ビョンセ)外相が22日の日韓国交正常化50年の記念日に会わせ日本を訪問する。実現すれば、朴(パク)槿恵(クネ)政権の外相としては初めての訪日となる。
 報道によれば、尹氏は21日に訪日し、滞在中に岸田文雄外相と会談する見通し。22日には在日韓国大使館が主催する国交正常化50周年の式典に出席するという。安倍晋三首相に表敬訪問するとの情報もある。
 3月に訪韓した岸田外相をはじめ、日本政府はこれまで、尹外相の訪日を再三にわたり呼びかけていた。尹外相は朴政権発足直後の2013年4月に訪日予定だったが、直前に麻生太郎副総理兼財務相靖国神社を参拝したことで、訪問を中止した。
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 6月21日 産経ニュース「【日韓外相会談】尹外相「朴大統領の信頼と友愛のメッセージ伝える」 世界文化遺産「差が狭まる期待」
 日韓外相会談に臨み握手する岸田文雄外相(右)と韓国の尹炳世(ユン・ビョンセ)外相=21日午後5時28分、東京都港区の外務省飯倉公館(代表撮影)
 日本を訪問した韓国の尹炳世(ユン・ビョンセ)外相は21日、日韓国交正常化50年を記念した22日の行事で「朴槿恵(パク・クネ)大統領からの、信頼と友愛のメッセージを伝える」と述べた。岸田文雄外相との会談に先立ち東京都内のホテルで記者団に答えた。
 慰安婦問題については「進展があれば、国交正常化50年を機に日韓関係を発展させる弾みになる」と指摘。日本が目指す「明治日本の産業革命遺産」の世界文化遺産登録に韓国が反対している問題では「意見の差が狭まることに期待している」とした。
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 6月22日 産経ニュース「【日韓国交正常化50年】「未来開く元年に」韓国大統領メッセージ公開
 韓国の朴槿恵大統領(AP)
 韓国外務省は22日、朴槿恵大統領が「(日韓)国交正常化50年の今年が、韓日両国が新たな未来を共に開く元年になることを心から期待する」などと表明した安倍晋三首相へのメッセージの要旨を発表した。訪日中の尹炳世外相が22日午前、安倍氏との会談で伝達した。
 メッセージは「われわれ両国は国交正常化以来、多様な分野での幅広い交流を通じ関係を発展させてきた」とし、これにならって両国間の懸案を解決することに期待を示した。「懸案」は慰安婦問題などを指すとみられるが、要旨には具体的な言及はなかった。(共同)」
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 6月22日 産経ニュース「【日韓外相会談】「慰安婦」回避、「世界遺産」は前進ムード…正常化50年「よき隣人」演出に腐心
 【「明治日本の産業革命遺産」が世界遺産へ】 .
 会談に臨む岸田外相(左)と韓国の尹炳世外相=21日午後、東京都港区の飯倉公館(代表撮影)
 約4年ぶりに韓国外相を日本に迎えた21日の日韓外相会談は、22日の国交正常化50周年の節目で冷え込む両国関係をリセットする出発点に位置づけられた。会談で、韓国側から「明治日本の産業革命遺産」の世界文化遺産登録への協力を初めて引き出せたのは、日本にとって一定の成果となった。ただ、関係改善への最大の阻害要因となっている慰安婦問題では“深入り”を回避するなど、両国は「よき隣人同士」への回帰の演出に腐心したようだ。
 外相会談について日本外務省幹部は20日夜、「慰安婦問題は大きな争点にならない」と断言していた。
 ■「改善アピール」案件、事前に調整
 同省幹部によると両政府は、双方の「溝」が埋まらない慰安婦問題は主要議題とせず、両国が関係改善をアピールできる案件を模索。日本側は19日、杉山晋輔外務審議官をソウルに急派し、安保問題や世界遺産登録問題などに力点を置くよう調整を進めた。
 両国は5月23日、財務対話を約2年半ぶりに再開。同30日には約4年ぶりの防衛相会談を行うなど閣僚級対話を加速させた。朴槿恵(パク・クネ)政権下での初の日韓首脳会談実現への環境も整いつつあるように映る。
 ■一時休戦の現実…見えぬ妥協点
 しかし現実は、韓国側が拘泥する慰安婦問題に関し、関係修復をアピールしたい双方の思惑で弥縫(びほう)的に“一時休戦”させたにすぎない。日本外務省幹部は「基本的な考え方を変えて議論を進めることはない」としており、「法的責任」を迫る韓国側との妥協点は今後も見えない。
 韓国はまた、安倍晋三首相が今夏に発表する戦後70年談話に「謝罪」の文言が入るか神経をとがらせている。朴政権が「反日」「歴史」の両カードを懐に温存し続ける以上、日韓関係が本格的に雪解けへと進む可能性は低い。
   (高木桂一、坂本一之)」
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 6月25日 産経ニュース「韓国外相、日中韓会談時に「日韓首脳会談は自然に行われる」 韓国報道、日本が慰安婦で譲歩しなくとも
 【ソウル=藤本欣也】韓国の聯合ニュースは25日、尹炳世(ユン・ビョンセ)外相が同ニュースとの24日のインタビューで、日韓首脳会談の開催見通しについて「韓日中3カ国の首脳が会談すれば(日韓)双方の接触は自然に行われる」と述べたと報じた。
 慰安婦問題で日本が譲歩しない場合でも、韓国で今秋にも開催予定の日中韓首脳会談の際に、日韓首脳会談が行われるとの見通しを明らかにしたものだ。
 報道によると、尹外相は慰安婦問題に関し、最終決定が必要な段階になれば「首脳が関与しないわけにいかない状況になる」として、両首脳が政治決着を図る可能性を示した。
 「明治日本の産業革命遺産」の世界文化遺産への登録に韓国が反対してきた問題については、「細部で問題が残るが、近く開催予定の世界遺産委員会で妥結が図られる」との見通しを示し、「わが国の憂慮が忠実に反映された結果になると期待している」と語った。
 安倍晋三首相の戦後70年談話に関しては「形式と内容すべての面で、周辺国と国際社会が期待してきた水準になることが重要だ」と強調するとともに、「談話は関係改善の絶好の契機になる」と指摘した。」
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 国際メディアは、日本が朝鮮・韓国で非人道的行為である強制連行と奴隷的重労働を行った事を公式に認めたと報道した。
 イギリス放送協会(BBC)の国際放送「ワールド・ワイド」は、2014年に日本に対する好感度調査の結果を発表した。
 日本が嫌いな国。1位、90ポイントで中国。2位、79ポイントで韓国。3位,46ポイントでドイツ。
 太宰治「議論は、相手を理解した方が負けだ」
 明治日本の産業革命遺産世界文化遺産登録。韓国側は、最初から、意図的に、日本をペテンにかける為の表の外交と裏の草の根活動を行っていた。
 その反日活動に協力したのが、反日意識の強いドイツであった。
 日本外交は、国益や祖先の名誉が損ねようとも世界遺産登録を取る事を最優先として、韓国側に譲歩して、強制を連想させる「働かせた」という文言を書き加える事を認めた。
 各国の報道機関は、日本が非人道的な犯罪行為である「強制連行」を行った事を、日本政府が認めたと報じた。
 CNN「戦争犯罪である残虐行為が行われた場所が、日本の世界遺産となった」
 ガーディアン「日本が強制労働の事実を認めた事で世界遺産に登録」
 フォーブス「日本政府、世界遺産の遺跡での過去の強制労働を認める」
 ワシントン・ポスト軍艦島における戦時の強制労働の歴史を認めた事で世界遺産に登録」
 韓国・中央日報「日本の『韓国人の意に反して強制的に働かせた事実あり』」
 日本国内の世界遺産登録候補の幾つかは、日本の名誉と日本人の尊厳を讃える遺産ではなく貶めるだけの負の遺産でしかない。
 それでも、日本のグローバル化の為に世界遺産登録を希望する日本人が存在する。
 韓国は、根っからの反日に変わりはなく、知日はご都合主義の表看板に過ぎない。
 よって、多少でも日本の為に協力しようという気は持っていない。
 朝日新聞6月22日付け記事「両国が申請した遺産の登録に向けて一緒に協力して行く事で意見が一致した」
 「韓国も百済の歴史遺産地区について世界遺産への登録を目指している。尹氏は『このような良い協力事例を通じて、今後、他の問題にも好循環ができるよう期待している』とも述べた」
 日本にとって、韓国は中国共産党政府同様に、隣人として、友人として、無条件で信頼できる相手ではない。
 それは、反日派統一新羅以来変わる事がない歴史的事実である。
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 元従軍慰安婦2名は、サンフランシスコ地裁に対し、「性奴隷として扱われた事が人権侵害にあたる」として日本政府などに2,000万ドル(約25億円)の損害賠償を求めて提訴した。
 訴訟相手は、昭和天皇今上天皇安倍晋三首相、旧日本軍と関係のあった日本企業。
 反日派韓国人は、日本国天皇を相手の賠償請求裁判を起こした。
 サンフランシスコ市議会は、従軍慰安婦像か従軍慰安婦の碑を設置すを支持する決議案を議論していた。
 市議11名中8名が共同提案を支持している。
 韓国系団体のロビー活動は、全米の議会で積極的に行われている。
 日本を擁護する知日派議員は少数派で、日本の立場は年々悪くなり、追い詰められている。
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 7月3日 産経ニュース「【歴史戦】
 元慰安婦が支援団体「挺対協」批判 「当事者の意見聞かない」「事実と異なる証言集出した」 
 【ソウル=名村隆寛】慰安婦問題で日本政府に謝罪や賠償を要求している「韓国挺身隊問題対策協議会(挺対協)」に対し、挺対協から“支援”されているはずの元慰安婦の女性が、韓国メディアとのインタビューで「当事者(元慰安婦)の意見も聞かず、日本との協議を拒否している」と強く批判している。
 元慰安婦李容洙(イ・ヨンス)さん(86)は、最近発刊された週刊誌「未来韓国」の中で「日本が話し合おうといっているのに。会わずに問題が解決できようか」と挺対協のかたくなな姿勢を問題視した。また、挺対協が在韓日本大使館前での毎週行っている抗議集会について「何のためにしているのか分からない。ただ、『謝罪しろ』『賠償しろ』と叫んで集会の回数をこなせばいいというものではない」と疑問を呈した。
 李さんはさらに「なぜ自分たちの思うままにやるのか分からない」と挺対協の独善的な姿勢を問題視した。「抗議を毎週やれば性格も態度も悪くなり、健康にもよくない。挺対協の人たちは闘争家の側にいるようだ」とも批判した。
 一方、「証言は私の命同然なのに、挺対協は本人に確認もせず、事実とは異なる証言集を出した」と挺対協の情報収集のずさんさも指摘。「静かな場所で証言を聞かねばならないのに、食事をしながら問答したのが大部分。そのために、(自分の)証言にはめちゃくちゃになったものが多い」とも語っている。
 李さんは一方で、1965年の日韓請求権協定に触れ「日本から援助を受け浦項製鉄を作り、京釜高速道露を建設したのはいいことだ。あの時の金で(韓国が)経済発展をしたのなら、今度は韓国政府が慰安婦問題の解決に積極的になり、日本に先立ち私たちに賠償してほしい」とも述べている。
 また、李さんは「問題を解決するなら、韓国政府が慰安婦団体と被害者らを一つの場に集めて議論し、意見を聞かなければならない。そうすれば、被害者らが何を望んでいるかが分かり、解決策が出てくる」と韓国政府に訴えている。」
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 7月6日 産経ニュース「〈世界遺産登録】一部に「意思に反して」連れてこられた朝鮮労働者、日本認める 韓国は23施設に反対せず
 【「明治日本の産業革命遺産」が世界遺産登録】 .
 世界遺産委員会で「明治日本の産業革命遺産」の登録を宣言するベーマー議長=5日、ドイツ・ボン(共同)
 【ボン=宮下日出男、ソウル=藤本欣也】ドイツ西部ボンで開催中の国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界遺産委員会は5日午後(日本時間同日夜)、「明治日本の産業革命遺産」(福岡など8県23施設)を世界文化遺産に登録することを全会一致で決めた。日本は登録施設の一部において、「意思に反して」連れてこられた朝鮮半島出身者らがいたと認めた上で、犠牲を記憶する施設を設ける考えを示した。韓国は登録に反対せず、日本が表明したことを履行するよう求めた。
 登録は「富士山」(山梨、静岡)、「富岡製糸場と絹産業遺産群」(群馬)に続いて3年連続。日本の世界遺産は文化15件、自然4件の計19件となる。
 日本側は登録施設の一部で1940年代、「意思に反して連れて来られ、厳しい環境の下で働かされた多くの朝鮮半島出身者等がいた」とし、「(日本政府が)第二次世界大戦中に徴用政策を実施していたことについて理解できるような措置を講じる」と述べた。具体的には「情報センター」を設置する意向を示している。
 韓国の尹炳世(ユン・ビョンセ)外相は登録決定後の5日夜、ソウルの外務省で記者会見を開き、「私たちの正当な憂慮が忠実に反映される形で決定されたことを喜ばしく考えている」と語った。
 産業革命遺産は「軍艦島」の通称で知られる端島炭坑長崎市)など、19世紀半ばから20世紀初頭にかけて日本の近代化を牽引(けんいん)した重工業の施設で構成されている。審査は日韓の調整が難航し、4日午後の予定が5日に先送りされた。
 日本政府は来年、「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」(長崎、熊本)の世界文化遺産登録も目指している。」
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 7月6日 産経ニュース「【世界遺産登録】対韓交渉「失格だ」 政権内に外務省批判
 【「明治日本の産業革命遺産」が世界遺産登録】 .
 安倍政権内で6日、世界文化遺産登録に関する日韓交渉の末に朝鮮半島出身者が「労働を強いられた」と陳述した外務省対応について、日本政府が「強制労働」を認めたと内外から受け取られかねないとの観点から「詰めが甘かった。職業外交官として失格だ」(官邸筋)と批判する声が出た。
 「明治日本の産業革命遺産」の世界文化遺産登録への協力姿勢に転じた韓国が土壇場で態度を硬化させ、日本から歩み寄りを引き出した経緯に関し、政府筋は「韓国にしてやられたということだ」と不満をにじませた。
 韓国から協力を取り付けた6月の日韓外相会談の段階で、陳述内容に関する同意を得なかったため、韓国側につけ込む余地を与えたとの思いが一連の批判の背景にあるとみられる。
 一方、政権中枢の関係者は「韓国の交渉態度がここまでひどいとは思わなかった。外務省の失態とまでは言えない」と擁護した。」
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 7月6日 産経ニュース「【世界遺産登録】韓国メディア「日本に“逆転判定勝ち”」と韓国外交評価の声相次ぐ
 【「明治日本の産業革命遺産」が世界遺産登録】 .
 【ソウル=藤本欣也】「明治日本の産業革命遺産」の世界文化遺産登録が韓国の主張に配慮する形で決定したことについて、韓国では6日、「日本に“逆転判定勝ち”」(中央日報)などと韓国外交を評価する記事が目立った。
 「日帝の強制労役・動員、日本が国際舞台で初認定」(朝鮮日報
 「日本政府、“朝鮮人強制労役”初公式認定」(東亜日報
 6日付の主要各紙は、日韓の間で最後まで調整が難航した「強制徴用」の表現に関し、韓国政府側の解釈に従った見出しを付けた。
 各紙は「強制労働を意味しない」という岸田文雄外相の発言について批判的に報道。日本側が「情報センター」を設置する意向を示したことに関しても、「(日本が)誠意ある態度を取るのか懸念が増している」(文化日報)と伝えた。
 ただ、尹炳世(ユン・ビョンセ)外相が登録決定直後に「今回の問題が対話を通じて円満に解決されたことを機に、両国関係が循環よく発展していくことを期待する」とコメントしたように、韓国政府としては「韓日間の解釈をめぐる摩擦」(聯合ニュース)が拡大するのは避けたいのが本音。日韓首脳会談の早期開催など、朴槿恵(パク・クネ)大統領の訪米に向けた環境整備を進めていくとみられる。
 こうした中、ボンで登録の反対運動を行っていた韓国の市民団体は6日、「徴用施設の世界遺産登録は(韓国の)外交的屈辱だ」と主張、阻止できなかった韓国政府を批判している。」
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 7月7日 産経ニュース「世界遺産登録】「強制労役を日本が初めて言及」韓国外務省がサイトで“宣伝” 「日韓の次元超え公式記録に」と成果強調
 【「明治日本の産業革命遺産」が世界遺産登録】 .
 【ソウル=藤本欣也】「明治日本の産業革命遺産」の世界文化遺産への登録について、韓国外務省が同省のウェブサイトに経緯を掲載、「韓国人たちが強制されて労役をしたという歴史的事実」に日本が初めて言及したと説明していることが7日、分かった。
 それによると、「1940年代に韓国人たちが本人の意思に反して動員され、過酷な条件下で強制されて労役をしたという厳然たる歴史的事実について、日本が事実上初めて言及した」と説明。「こうした内容が韓日両国の次元を超えて、世界遺産委員会の公式記録に含まれた」ことなどを同委員会の成果として強調している。
 5日の世界遺産委員会で日本側が言及した「forced to work」という英語の表現をめぐり、「働かされた」と翻訳する日本側と、「強制されて労役をした」と訳す韓国側の間で、解釈をめぐる対立が起きている。
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 岸田文雄外相は7日午前の記者会見で、この表現が「強制労働があったと認めるものではなく、これまでの日本政府の認識を述べたものだ」と改めて強調した。」
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 韓国と中国共産党政府は、国際社会で反日運動を行う為に協力し、国連人権委員会ユネスコ世界遺産委員会などに政治を持ち込んで日本批判を強めている。
 ドイツやロシアも潜在的に伝統的反日として、韓国や中国共産党政府に同調している。
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 尹外相「我々の正当な懸念が史実に反映される形で決定された事を嬉しく思う」
 日本外務省は、日本代表団に対して「今回の審議で世界遺産に登録されないという最悪の事態は回避するように」との指示を与えた。
 日本は、元慰安婦への謝罪と賠償問題に引き続いて、強制連行されたと称する元徴用工の損害賠償請求の正当性を与えた。
 日韓友好を求めた韓国側の歩み寄りは、所詮は日本を欺くための見せ掛けに過ぎずなかった。
 韓国は、中国共産党同様に言行不一致で、発する言葉の大半に誠意はない。
 つまり、両国に対して信義を求める事自体が間違いで、発言を真に受けて信用すれば必ず裏切られる。
 それは、明治から現代にかけて歴史的事実である。
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 7月13日 産経ニュース「三菱重工が上告 韓国の女子挺身隊訴訟
 戦時中に名古屋の軍需工場などで強制労働させられたとして、元朝鮮女子勤労挺身隊員の韓国人女性らが三菱重工業に損害賠償を求めた訴訟で、同社は13日、賠償を命じた韓国・光州高裁の判決を不服として韓国最高裁に上告した。最高裁が明らかにした。
 光州高裁は6月、一審に続き、1965年の日韓請求権協定では韓国人の個人請求権は消滅していないと判断した。
 韓国では、2013年に韓国人元徴用工が同社などに起こした2件の訴訟で高裁が同様の判断を示し、最高裁で係争中。最高裁が請求権の存否に関し、挺身隊訴訟も含め3件同時に判断するとの観測も出ている。(共同)」
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 日本外交は、無能に近いほどに失敗を重ねて、学習能力がないほどに頑なに失敗から学ぼうとはしない。
 政治家も、官僚も、有識者や専門家も、誰しも同じである。
 産経ニュース「【劇場型半島】今度はランドセルを“攻撃”「軍国主義の象徴だ!」 横の金具も「手榴弾をつるすため」歪んだ反日どこまで…
 日本で発売された色鮮やかなランドセル。日本製ランドセルが韓国でも人気という。写真と記事は直接関係ありません
 「クール・ジャパン」アイテムとして外国人に人気の日本製ランドセルが韓国にも上陸、7万円を超えるブランド商品が飛ぶように売れているという。このブームに韓国紙は「日本軍国主義の象徴だ」と警告するコラムを掲げ、待ったを掛けた。日本文化の流入となれば、ことあるごとに難癖を付けてきた韓国メディアだが、日本発のアニメやグルメが市民権を獲得したいまなお、その“お説教”姿勢は健在のようだ。(桜井紀雄)
 7万円超でも一瞬で売れ
 「『ランドセル』と呼ばれる日本から輸入した今年の新製品は70万ウォン。このデパートの売り場だけで100個余りが瞬く間に売れ、追加注文しました」
 韓国のテレビ局MBCは今春、ニュースで、日本製ブランド・ランドセルの人気をこうリポートした。
 この商品の価格は正確には、69万8千ウォン(約7万6千円)。別のメディアは「子供が転んでも頭を打たず、水に落ちても安全に救助できるように設計されているため高額だ」との業者側の説明を伝えた。
 聯合ニュースは、小学生用通学かばんがベルギー製の人気ブランドでも約15万〜30万ウォン、韓国製なら約4万〜23万ウォンの価格帯のなか、約70万ウォンの日本ブランドまで登場し、「保護者の負担を増大させている」との消費者問題研究所代表の言葉を報じた。
 MBCは、高額学用品が飛ぶように売れる背景として、少子高齢化で一人っ子世帯が増えるなか、両親と双方の祖父母の計6人が子供への出費を惜しまず、子供はいわば「6つのポケット」を持つためだと分析した。
 CMの一場面にお説教
 日本製ランドセルの人気にあやかって、韓国の大手通信会社は、ランドセルを背負った子役を登場させた子供用スマートフォンのCMを放映した。
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 このスマホの売れ行きも上々だというが、韓国最大手紙、朝鮮日報は最近、コラムで、同社が「ランドセルの由来を知ったら、テレビ画面に日本軍国主義の象徴を映すことはなかっただろう」と指摘し、ブームに冷や水を浴びせた。
 コラムは、日本の初代首相の伊藤博文が皇太子当時の大正天皇帝国陸軍の歩兵が背負っていたかばんを模した「ランドセル」を贈ったとの逸話を紹介。「ランドセルの由来は、日本軍国主義の精神を小学生に教えるところから来ている」と論じた。
 ランドセルの横に付いた上履き袋などを提げる輪が「もともと手榴(しゅりゅう)弾をつるすためのものだった」との日本のバラエティー番組で耳にしたとする説明も加え、「ランドセルを背負った日本の子供たちを見るたび、軍国主義が重なってみえる」と吐露した。
 最後は「韓国には、韓国人が知らない日本軍国主義の残滓(ざんし)がある」とし、戦後70年を迎える今、「日本と日本人の軍国主義について、韓国人が何を知らずにいるのか一度、考えてみるのはどうだろう」と結んだ。
 宿敵、伊藤博文が由来
 社団法人「日本かばん協会 ランドセル工業会」のホームページによると、幕末に西洋式の軍隊制度が導入された際、布製の背嚢(はいのう)も輸入されたのがランドセルの始まりという。
 語源は、オランダ語の「ランセル」にあり、明治時代に開校した学習院が、背嚢に学用品を詰めて通学させるようになった。当時は、リュックサックに近かったが、伊藤博文大正天皇の入学に合わせ、特注したものが現在の箱型ランドセルの原形。戦後になって、それが全国的に普及したという。
 由来は軍の背嚢にあっても、丈夫で子供が背負いやすいものをと、日本独自の発達を遂げたかばんといえる。
 これが最近、「キュート」だとして、ハリウッドのセレブをはじめ、欧米でもヒット。外国人観光客が日本土産として購入するなど、「クール・ジャパン」の一角を占めるブームとなっている。お隣の韓国に上陸するのも自然な流れといえた。
 それでも、日本発で、韓国が日本による支配の元凶と恨む「伊藤博文」が由来に関わっているとなれば、一言いわねば気が済まないのが、韓国メディアの“悲しいさが”でもある。
 「明治日本の産業革命遺産」の世界文化遺産登録をめぐっても「韓国人が強制徴用された」という自国の言い分が通らなければ、登録そのものに反対し、外交関係をこじらせたのと相通じる独善性が漂う。
 日本隠しの裏で「何でも韓国発祥」
 日本の映画や歌謡曲は1990年代後半まで長らく韓国での放映・放送が禁じられてきた。半面、日本由来であることを隠したまま、模倣したアニメや菓子が量産され、子供たちの心をつかんできたのも事実だ。
 ただ、この“日本隠し”が、もとは日本製のコピーにもかかわらず、「わが国は、すばらしいアニメや菓子を作ってきた」といびつな自意識を醸成させてもきた。
 逆に、由来の「正統性」への頑固なこだわりから、漢字や漢方医学活版印刷など、何でもかんでも「韓国が発祥だ」といったトンデモ歴史観がまかり通り、中国との間でも文化摩擦を生んでいる。
 韓国はいわば、文明の通り道として、古くは中国から多くの文化を受容し、日本にも伝えた。近代以降は、日本経由で多くの文化や技術を取り込み、発展もさせてきた。
 チーズなど斬新な具材を巻き込み、独自に進化した韓国版のり巻き「キンパプ」や、日本にも逆輸入された辛い韓国式インスタントラーメンなどがいい例だ。
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 7月19日 産経ニュース「【歴史戦】米サンフランシスコ市議会、「慰安婦碑(像)設置支持」の決議案を21日にも採択の公算 反日団体の活動を後押しか
 【ロサンゼルス=中村将】米カリフォルニア州サンフランシスコ市議会が今月21日、慰安婦の碑または像の設置を支持する決議案を採決することが分かった。同市では中国系の反日団体が公共の場に慰安婦像の設置を推進する署名活動を展開しており、決議案はこの動きを後押しする意味合いがある。終戦70年を機に、日本政府に圧力をかける狙いもありそうだ。
 決議案は、市議11人のうち8人が共同提案し、14日の市議会でエリック・マ市議が提示した。慰安婦を「(先の大戦で)日本軍に拉致され、性的奴隷の扱いを受けることを強制された20万人のアジアの女性や少女」などと説明し、同市に慰安婦碑(像)を設置することを支持している。
 決議案の採択は全会一致が原則だが、再審議となった場合は過半数(6人)の「賛成」で採択されるといい、決議案が採択される公算は大きくなっている。
 決議の採択を受けて直ちに碑や像が設置されるわけではない。ただ、サンフランシスコ近郊を拠点とする中国系反日団体などは昨年8月、慰安婦像設置のための準備委員会を設立し、今年3月には米国最大とされるサンフランシスコ中華街に像を設置しようと署名活動を始めており、こうした動きが一層活発化する恐れがある。
 米国では韓国系による慰安婦像や碑が設置されてきたが、実現すれば中国系としては初めてとなる。
 同中華街では中国国外で初の「抗日戦争記念館」が8月15日に開館することが発表されている。」
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 7月31日 産経ニュース「NYで慰安婦ミュージカル 戦後70年前に韓国留学生ら「米国人に史実伝えたい」
 従軍慰安婦をテーマにしたミュージカルのリハーサルに臨む出演者=28日、ニューヨーク(共同)
 慰安婦問題をテーマにしたミュージカルを、韓国の留学生らがニューヨークのオフ・ブロードウェーで31日から上演する。監督を務める韓国出身の大学生、金鉉●さん(24)は第2次大戦終結から70年となるのを前に、米国人に慰安婦の史実を伝えたいと話している。8月9日まで。
 「慰安婦」と題したミュージカルは、第2次大戦中のインドネシアが舞台。主人公は日本で就労できるとだまされ連れてこられた朝鮮半島出身の女性で、慰安婦として働かされるうち、朝鮮半島出身の日本軍人と出会い、協力を受けて仲間と脱出を図るストーリー。
 金さんは「日本が悪でコリア(朝鮮)は被害者だと訴えるのが目的ではない。実際に起きたことを伝えたい」と語る。(共同)
 ●=俊のにんべんを土に」
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 8月22日 産経ニュース「【ソウルから 倭人の眼】韓国メディアが神経をとがらせる安倍談話の“核心” 土下座・鳩山氏は手放しで称賛するが…
 記者会見する安倍晋三首相=14日午後、首相官邸(酒巻俊介撮影)
 安倍晋三首相による戦後70年談話に対し、韓国の朴槿恵大統領が「日本の歴代内閣の立場が今後も揺るぎないものであるとしたことを注目する」と一定の評価をしたにもかかわらず、韓国ではメディアや政界、市民団体の間では談話の内容への不満がくすぶっている。「慰安婦」「植民地支配」などへの直接的な言及と、韓国への謝罪やおわびがなかったことが主な理由だが、韓国が神経をとがらせているのは、談話で安倍首相いみじくも明らかにした別の“核心部分”にあるようだ。(ソウル 名村隆寛)
 不満たらたら
 詭弁(きべん)、あいまい。間接的。本心を隠している。形式的。不十分。反省が足りない。安倍らしい。3人称での謝罪。挑戦的。くどい。物足りない。歴代政権の談話よりも後退。品格に著しく欠ける。植民地支配と侵略の主体が不明確。韓国を強制併合した「明治の戦争」を美化。韓国には一度だけ言及。中国に低姿勢で韓国には冷淡。巧妙…。
 安倍首相の談話に対する韓国メディアの評価だ。これらのくどい表現は、その一部にすぎない。簡潔に言えば、韓国メディアの多くは談話の内容に納得できず、気に入らないのだ。 内容にかかわらず、“安倍政権嫌い”の韓国メディアの批判は必至とみていたため、想定範囲の反応だ。
 韓国世論は、談話が歴代政権の立場を引き継ぐことや、村山談話に盛り込まれた「侵略」「植民地支配」「反省」「おわび」という4つのキーワードが今回も含まれることを求めていた。要求どおり安倍談話には、この4つの言葉がしっかり含まれている。
 しかし、メディアを中心とした韓国の批判勢力は、その言葉の使い方があいまいで、形式的、物足りないという。同時に、言葉だけを盛り込んだだけで、「問題にするのが難しい巧妙な表現。率直に、苛立ちを覚える」(韓国政府消息筋の言葉として朝鮮日報が紹介)などと欲求不満だ。
 痛い所を突く
 韓国での評価はともかく、安倍首相の談話を読み返してみると、実によく考えられ、練られた完璧な内容だと思う。
 韓国や中国など国名をあげた上で、「歴代内閣の立場は、今後も、揺るがないものであります」と明言し、「巧妙な言い回し」かもしれないが、韓国の要求はきちんと談話に反映されている。朴槿恵大統領は、この点が明らかにされたことに“素直”に注目したわけだ。
 それよりも、今回の談話でのカギは、「謝罪の繰り返し」に安倍首相が触れた部分にある。韓国の謝罪要求をこれまで何度も受け入れてきた日本、日韓関係の今後を展望する上で、注目すべきものだ。
 「あの戦争には何ら関わりのない、私たちの子や孫、そしてその先の世代のこどもたちに、謝罪を続ける宿命を背負わせてはなりません」。安倍首相は「過去の歴史を直視し、謙虚な気持ちで過去を引き継ぎ、未来に引き渡す責任」とともに、こう断言した。
 「謝罪を続ける宿命」とは、まさに韓国からの謝罪要求に日本が応じ続けている現状を意味したものだ。安倍首相は、謝罪を繰り返し続けることの無意味さを暗に表現したとみられ、この部分に韓国世論は「巧妙さ」を嗅ぎとり、敏感になっている。
 「もしや」との期待も
 韓国は今年2月末から、安倍首相の米議会演説(4月末)の実現に猛反発し続けた。米議会演説が実現すると、その直前に行われたインドネシアでの「アジア・アフリカ会議バンドン会議)での演説とともに、「韓国への謝罪がない。慰安婦への言及さえない」と演説内容に場違いな難癖をつけてきた。
 日本と安倍首相に対する米国など各国の好意的な評価や反応は、韓国にしてみれば「面白くない展開」だ。こうした流れのなか、日本との歴史問題にからむ“ターゲット”は戦後70年談話に絞られていく。「何としても安倍には謝罪させねばならない」といった論調が、韓国メディアを支配したが、一方では、「心からの謝罪は期待できそうにもない」と、メディアの期待感は一時、薄まった。
 ところが、安保関連法案をめぐって「日本国内の世論が安倍政権に反発し始めた」「安倍政権の支持率が下がった」という東京発の情報をもとに、韓国は特に7月以降、また、ときめき始めた。「談話では韓国などに謝罪すべきだ」という日本の世論動向を受け、安倍首相が談話で、村山談話、小泉談話、菅談話のような歴代政権が示してきた「反省や謝罪」をするのではないか、という期待感が高まった。
 談話発表の直前までこうした期待感は続く。そこで、さらに韓国を期待させ、一気に勢いづけた予想外の出来事が起きた。鳩山由紀夫元首相の韓国での謝罪だ。
 歴史に残ってしまった鳩山氏の姿
 鳩山氏は、安倍談話の発表2日前の12日、ソウルの西大門刑務所の跡地(西大門刑務所歴史館)を訪問した。同刑務所は日本の朝鮮半島統治時代に独立活動家らが収監されていた場所で、日本からの解放後は韓国が引き継ぐかたちで刑務所として活用された。
 しかし、西大門刑務所は独立活動家が収監され、その一部が命を落とした日本との歴史を象徴する場所であり、韓国では“抗日”の象徴だ。
 その“日帝の傷跡”を訪問した鳩山氏。韓国メディアは当然ながら注目し、期待した。大勢の韓国メディアの記者やカメラマン(日本や欧米メディアもいたが)に囲まれた鳩山氏は、3・1独立運動(1919年、別称・万歳運動)で女子学生ながら先頭に立ち捕らえられ、獄死した柳寛順(ユ・グァンスン)らに関する展示物などを見学し、説明を受け そのあと、追悼モニュメントの献花台に花輪をささげた鳩山氏。何をするのかと思う間もなく、その場で靴を脱ぎ、ひざまずいて、手を合わせ、ぬかずいた。申し訳なさを前面に出した表情。目の前で鳩山氏がとった行動には当惑し、率直に驚いた。
 この日の夜と、翌朝の韓国でのトップニュースはやはり「鳩山氏の謝罪」だった。膝を屈してぬかずく鳩山氏の姿は映像や写真を使うかたちで韓国メディアで大々的に、好意的に取り上げられた。現職でなくとも日本の元首相が頭を地面につける姿。前代未聞で、韓国では「歴史的出来事」(韓国メディア)だった。本人の本意だったのだろうが、鳩山氏は、“歴史的”なことをやってしまった。
 歴史的な謝罪と歴史的な談話
 鳩山氏は“サプライズ謝罪”の翌日、つまり安倍談話発表の前日にあたる13日、さらに、“歴史的”な発言をした。ソウル市内で開かれた東アジア平和国際会議で行った基調演説で口にした「謝罪は傷ついた国の国民が『もういい』と言うまで続けなければならない」という趣旨の発言だ。韓国は思わぬ「良心的日本人」の行為に、「待っていました」と言わんばかりに沸く。
 過剰なまでの反省を繰り返し、韓国側の歴史認識に同調した鳩山氏の言動は、安倍談話の発表を目前に、韓国をにわかに元気づけ、勢いづかせた。
 鳩山氏は「われわれが手を握るべき日本人」(中央日報)のひとりとしてもてはやされた。「鳩山元首相でさえ深く謝罪した」「安倍は謝罪しないわけにはいかない」といった奇妙な自信感が、韓国メディアからにじみ出ていた。
 こうした雰囲気に包まれ韓国が注目するなか、安倍首相は粛々と談話を発表した。韓国国内の反応は、前述したように不満が目立っている。しかし、談話に対して最もうるさかった韓国の過剰でくどい要求を、安倍談話は手際よく受け入れてみせた。安倍首相(政権)は、長きにわたる韓国の批判や要求にもかかわらず、とりあえずは踏ん張った。この意味は大きい。
 鳩山氏によるソウルでの「歴史的な行為」とは全く別の意味で、安倍首相は戦後70年の節目に、謝罪を繰り返すことの意味を日本国民に再考させる「歴史的」な談話を発表したわけだ。
 謝罪要求、永久に
 「物足りない部分が少なくないのは事実」としながらも、朴槿恵大統領は、日本による朝鮮半島統治の解放から70年を記念する「光復節」(8月15日)の演説で、安倍首相が歴代内閣の立場を継承すると断言したことを注目する」と評価した。ただ、慰安婦問題の解決要求は依然として外していない。
 安倍談話をめぐる朴政権政権の判断について、韓国メディアは「対日関係をこれ以上悪化させたくないとの危機感」「現実からは目が離せない」などと分析している。筆者もその通りだと思う。
 また、少数派ではあるが、安倍談話について「苦心して書かれた労作。単語、表現まで注意深く熟考している。見る者によっては、はるかに評価は高くなりうる」(中央日報)と肯定的に受けとめる“勇気ある評価”もある。日本への謝罪要求の繰り返しをたしなめる主張だ。
 しかし、朴政権が“様子見”の姿勢を示すかたわらで、韓国では相変わらず、メディア中心の謝罪要求派が幅をきかせている。彼らにとって安倍首相は現在も「歴史修正主義者」であり、安倍談話に中国が反発していることを挙げ連ねるなど、安倍政権への批判をやめようとはしない。
 中国がどうのこうの言っているとか、他の国の反応を借りるかたちで日本を批判するのは、ここ数年、嫌というほど見せつけられてきた韓国の特有のスタイルだ。突き詰めて言えば、韓国にとって日本は、今後も「永久に謝罪を続けなければならない国」なのだ。
 安倍談話は「謝罪を続ける宿命」を後世に残すことに警鐘を鳴らし、踏みとどまった。ただ、韓国の謝罪要求は今後も、事あるごとに確実に出てくる。そうでなければ韓国らしく(?)ない。」
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 2016年4月3日 産経ニュース「【歴史戦】世界遺産登録、韓国民間団体が捏造資料で日本の登録を妨害 日本人写真「強制連行」として悪用
 韓国の民間団体が作成し、配布した資料(右)の写真は、大正15年9月9日付「旭川新聞」(左)に掲載されたものと同一。記事は北海道の道路工事現場で働く日本人労働者が、一滴の水も与えられずに酷使された事件を報じたもので、時代も異なり、朝鮮半島出身者とはまったく関係がなかった。
 昨夏の「明治日本の産業革命遺産」の世界文化遺産登録をめぐり、韓国の民間団体が登録と直接関係ない資料を複数作成、関係国の選定委員らに配布し、組織的な妨害工作を展開していたことが2日、新たに判明した。負傷した日本人労働者の写真を印象操作に使うなど、外交の舞台裏で、官民挙げた反日宣伝を繰り返していた実態が浮き彫りになった。
 韓国側が国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界遺産委員会の全委員に配った冊子や宣伝ビラを、日本側関係者が入手した。
 冊子は、痩せて負傷した労働者の写真を掲載し、「目覚めよ!ユネスコ 目覚めよ!世界 目覚めよ!人類」との文言が英語で書かれていた。だが、冊子を産経新聞が調べたところ、大正15(1926)年9月に、当時、北海道にあった旭川新聞に掲載された写真の転用であることが分かった。
 記事は北海道で労働者1人が死亡した道路建設現場での虐待致死事件を報じたもので、借金返済のために働いていて虐待から逃れた元記者の証言を掲載していた。ただ、記事中には、朝鮮半島出身者の存在をうかがわせる記述はなかった。
 しかし、冊子は写真について、「強制連行による労働を強いられた施設」「(世界遺産に)登録すれば韓国民の激しい反発を招き、東アジアでの緊張状態を悪化させる」などと虚偽の主張を展開。日本政府が申請した23施設の世界文化遺産への登録阻止を狙い、まったく関係ない写真を意図的に転載していたことを裏付けた。冊子は、5万7千人の朝鮮半島出身者が、「forced labor(奴隷労働者)」として徴用されたとも記述した。
 写真は、国家総動員法に基づく国民徴用令(昭和14年)以前の出来事で、時代も異なるほか、朝鮮半島出身者に限っては19年からの適用で賃金も払われていた。未払いなども、財産請求権の放棄などを決めた40年の日韓基本条約で、完全かつ最終的に解決済みというのが日本の立場だ。
 一方、韓国外務省の真相究明委員会が作成した冊子では、「日本は自己反省なく歴史修正主義をとっている」「多くの女性がだまされ、誘拐された」などと、世界遺産と関係ない慰安婦問題でも虚偽の日本批判を展開。別の冊子は、山口・萩の松下村塾を批判し、長州藩士の吉田松陰が「朝鮮半島への日本の帝国主義を主導した」と断じていた。
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 ■世界遺産登録問題 「明治日本の産業革命遺産」の登録をめぐり、韓国側が「朝鮮人労働者が強制徴用された施設が含まれている」と反対し、ユネスコ世界遺産委員会が紛糾。韓国の尹炳世(ユン・ビョンセ)外相は昨年6月の岸田文雄外相との会談で協力を約束したが、「朝鮮半島出身者が非人道的な環境で強制労働させられた」と土壇場で反対。強制性の表記をめぐり、各国を巻き込んで最後までもつれた。」
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 2017年2月8日 産経ニュース「【歴史戦】「軍艦島は地獄島…」韓国映画・絵本が強制徴用の少年炭鉱員を捏造 憤る元島民たち「嘘を暴く」
 元住民達が訪問した端島軍艦島)=1月7日、長崎市(田北真樹子撮影)
 「1945年、日帝占領期、われわれはそこを地獄島と呼んだ」
 こんな宣伝文句がつけられた韓国映画のポスターが1月下旬に公開された。映画の題名は『軍艦島』(監督・柳昇完)。「強制徴用」された朝鮮人たちが「生命を賭して脱出を試みる」という映画だ。
 あわせて公表された映画の予告編では、海底炭鉱で腰すら伸ばせないような場所で体を縮ませたまま採掘作業をする朝鮮人少年たち、ガス爆発の危険にさらされながら作業する人たちの姿が映り、そして「ここの出来事を記憶する朝鮮人たちは一人たりとも残してはいけない」という日本語のせりふが流れる。今夏公開予定という。
慰安婦の次は…
 映画だけではない。昨年韓国では児童用絵本『軍艦島−恥ずかしい世界文化遺産』(尹ムニョン作、ウリ教育)も刊行された。
 「戦争を引き起こし狂気の沙汰であった日本は、朝鮮半島から幼い少年たちまで強制的に日本に連行したのです。(中略)目的地も告げられずセドリ(主人公の少年の名前)が連れて行かれた場所は、まさに地獄の島『軍艦島』でした」
 映画同様、ここでも「地獄島」という言葉が使われている。絵本では「幼い少年たちが地下1000メートルにまで降りて、日本が戦争の資源として使う石炭を掘らなければならなかったのです」と記している。
 少年たちが鉄格子の檻に収容されている様子も描かれている。
 「少年たちはまさに死の恐怖の中で日々を耐えなければなりませんでした」
 鉄格子の檻の外壁にはハングルで「お母さん、会いたいよー」「おなかがすいたよ ふるさとに帰りたいよー」と書かれている。
 首都大学東京名誉教授、鄭大均シンクタンク「日本戦略研究フォーラム」の時事論考で「戦時期の日本の炭鉱にあどけない『朝鮮人少年坑夫』など存在しなかったことは関係者なら誰でも知っている」と批判した。
 鄭は絵本になぜ朝鮮人少年が登場するかを次のように分析する。
 「絵本が出た2016年に関係している。朝鮮人慰安婦が『少女像』として脚光を浴びていた時代であり『朝鮮人少年坑夫』はその『少年版』なのだろう」
 戦後、長らく忘れられた存在だった「軍艦島」として知られる端島(はしま)に世界の注目が集まったのは、端島炭坑長崎市)など「明治日本の産業革命遺産」が15年7月に国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界文化遺産として登録されることが決まったからだ。
 韓国は官民を挙げて阻止に動いた。映画や絵本はその運動の一環だ。こうした「事実と違うことには反論しなければならない」と立ち上がったのが元島民たちだった。
「事実と違う」
 1月7日朝。長崎港から約19キロの沖合にある端島に8人の元島民が上陸した。一時雨との予報も出ていたが、空は晴れ上がり、波もほとんどなく、“里帰り”を歓迎しているかのようだった。
 「死ぬ気で来たよ」
 宮崎県在住の元坑内員で朝鮮半島出身者や中国人とも働いた松本栄(88)は冗談を言いながら、娘たちに脇を抱えられながらゆっくり下船すると、眼前に広がる風景に目を細めた。
 軍艦島は面積約6万3000平方メートル。南北に約480メートル、東西に約160メートル、周囲約1200メートルという東京ドームの約1.3個分ほどの大きさの島だ。最初の竪坑建設に着手した1869(明治2)年から、1974(昭和49)年に閉山するまで多くの人が生活した。
 最盛期の人口は約5300人。小さい島の限られた空間を埋めるように日本初の鉄筋コンクリート造りの高層アパートが建設された。当時の東京の人口密度の9倍だったという。
有刺鉄線はなかった
 閉山から43年。建物の多くは朽ち、崩壊していた。松本は「この辺には何があったかな」と、時折つぶやきながらゆっくりと島内を歩いた。
 松本が他の元島民らとともに立ち止まった場所があった。かつて中国人労働者が生活していた建物があったという場所の前だ。今は空き地になっている。
 「中国人は100人ぐらいしかいなかった」「ここに200人の中国人が入る家屋があったというが、そんなに多くの人は入らないよ」「1部屋に入るのはせいぜい10人ぐらいだった」
 中国人労働者を閉じ込めるために有刺鉄線が敷かれていたという話もあるが、松本は「有刺鉄線はなかった」と話す。
 朝鮮半島出身者の子供は日本人の子供と同じように学校に通い、机を並べて勉強した。アパート内には朝鮮半島から来た家族も多く入居していたという。
 そのうち、元島民の一人が島の上にある真っ白な灯台を指さした。
 「戦前、端島不夜城のように明るかったから灯台なんて必要なかった」
 だが、韓国で出版された児童用絵本『軍艦島−恥ずかしい世界文化遺産』には、灯台から3本の光を発している絵が描かれている。「絵本は明らかに事実と違う」と元島民たちは口々に反論した。
録画で記憶を残す
 端島を訪問した元島民たちは長崎市内のホテルでほかの元島民らと合流し会合を開いた。出席者からは故郷である端島が国内外にゆがめて伝えられていることへの憤りの声が相次いだ。
 「端島について書かれた本を読むと端島が(ナチス・ドイツによる)アウシュビッツ収容所と同一だと書いてあり、頭にきた。本に書いてある嘘を暴いて、これが真実であると国内外に言わなければいけない」
 「朝鮮人労働者が虐待されたという話ばかり。欺瞞と虚偽と誇張に塗り込まれた記事が横行していることに憤りを感じる」
 「日本は事実を明確にして反論しなければいけない。慰安婦問題もそうだが、日本は事なかれ主義できたが、もう少し毅然と事実を明らかにして言うべきことは言うという姿勢で臨んでいきたい」
 「韓国では端島を『監獄島』『地獄島』と言っているそうだが、われわれはそんなところに住んだ覚えはない。日本で重い罪を犯して無期懲役を受けた者が軍艦島に来ていると書かれているが、私たちは違う」
 真実を伝えるには、端島で生まれ育った自分たちが口を開くしかない。こうした思いに突き動かされた元島民たちは「真実の歴史を追求する端島島民の会」を1月23日に設立した。
 当時のことを記憶する元島民たちの証言を動画で記録するなどして、後世に「正しい端島の歴史」を伝える考えだ。
 炭鉱労働者たちの証言記録を集めている内閣官房参与加藤康子は会合で「皆さんの一次証言や一次資料が何よりも一番重要な真実を語る。それをそのままの形で残していきたい」と述べ、元島民や家族に協力を求めた。=敬称略(有元隆志、田北真樹子)
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 【用語解説】朝鮮人徴用
 端島など「明治日本の産業革命遺産」のユネスコ世界文化遺産登録をめぐり、韓国側は「強制労働」という言葉を盛り込もうとした。だが、徴用は国民徴用令に基づいており、当時の国際法上違法ではなかった。そもそも請求権問題は、1965年の日韓請求権協定で最終的に完全に解決済みである。ただ、日本側は韓国に配慮し「朝鮮半島などから多くの人が意思に反して連れてこられ、厳しい環境で労働を強いられた」と表明した。」
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