「慰安婦」問題・日韓「合意」を考える (彩流社ブックレット)
- 作者:前田 朗
- 発売日: 2016/03/24
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
関連ブログを6つ立ち上げる。プロフィールに情報。
・ ・ {東山道・美濃国・百姓の次男・栗山正博}・
韓国は、法治国家ではなく情治国家である。
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日韓外相合意は、アメリカの強い要請により、日本が譲歩して成立した合意であった。
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韓国は、中国共産党政府と北朝鮮と同様に国際法が通用しない国である。
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黒田勝弘「韓国は、アジア大陸にぶら下がった半島国家。
生き残りのために、いつも騙し騙されの『綱渡り外交』をせざるを得なかった」
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室谷克実「そもそも、韓国は法より情緒が優先する国なのです。国同士の約束があっても、国民感情が反発すれば、そちらを優先する。
21世紀の世界に適合していない。あの国を信じてはいけないのです。」
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2016年11月9日 産経ニュース「【慰安婦問題】安倍晋三首相「日韓合意は国と国の約束。しっかり守ってほしい」 訪韓報告の額賀元財務相に
官邸に入る安倍晋三首相=9日午前、首相官邸(斎藤良雄撮影)
安倍晋三首相は9日、超党派の日韓議員連盟会長の額賀福志郎元財務相(自民党)と官邸で面会し、「最終的かつ不可逆的に解決」することを確認した慰安婦問題に関する日韓合意について「国と国との約束だ。(韓国は)しっかり守ってほしい」と述べた。
日韓議連のメンバーは4日にソウルで開かれた日韓・韓日議連の総会に出席。額賀氏は、総会で日韓合意の履行を議員外交でもサポートしていくことなどを共同声明に盛り込んだと説明した。
日本政府は韓国政府が設立した元慰安婦支援のための「和解・癒やし財団」への10億円拠出など、合意事項を履行しているが、韓国側はソウルの日本大使館前に違法に設置された慰安婦像の撤去を実施しておらず、合意の履行が進んでいない。」
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12月28日08:09 産経ニュース「【「慰安婦」日韓合意】合意から1年、ソウルの日本大使館前で抗議集会 最大野党の代表ら参加
日韓両政府が合意を交わしてから1年、合意に反対する集会に登場した大型の少女像=28日、ソウルの日本大使館前(共同)
慰安婦問題で日韓両政府が合意を交わしてから1年となる28日、合意に反対する韓国の元慰安婦支援団体「韓国挺身隊問題対策協議会(挺対協)」が、ソウルの日本大使館前で数百人規模の日本政府への抗議集会を開いた。
ソウルの集会には、最大野党「共に民主党」の秋美愛代表や朴元淳ソウル市長も参加。朴氏はソウル市が慰安婦関連資料を国連教育科学文化機関(ユネスコ)の「世界の記憶」に登録する運動を続けると宣言した。
挺対協の尹美香・常任代表は「合意に反対する声は高まり世界各地で少女像が増えている。すでに合意は無効化された」と話した。
合意では、日本が軍の関与と政府の責任を認め、韓国政府が設立する財団に「元慰安婦の名誉と尊厳の回復、心の傷を癒やすための事業」を行う目的で10億円を拠出することを決めた。(共同)」
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12月28日19:32 産経ニュース「【「慰安婦」日韓合意】ソウルでの集会に野党代表ら参加 政権奪取なら「合意無効に向け努力」
日本大使館の前にある慰安婦像の前に花を手向ける大学生=28日、ソウル(AP)
【ソウル=名村隆寛】慰安婦問題をめぐる日韓合意から1年となる28日、韓国・釜山の日本総領事館前で慰安婦像の違法設置の動きがあった。韓国政府はソウルの日本大使館前の慰安婦像撤去について、「日本政府の懸念を認知し、適切に解決されるよう努力する」としているが、実現しないばかりか、合意に反する新たな動きが出てきた形だ。
ソウルの日本大使館前では同日、元慰安婦支援団体の「韓国挺身(ていしん)隊問題対策協議会(挺対協)」が主催する恒例の抗議集会が開かれた。集会には最大野党「共に民主党」の秋美愛(チュ・ミエ)代表や朴元淳(パク・ウォンスン)ソウル市長も参加し、日韓合意の無効を訴えた。同党は来年の次期大統領選で政権を取れば、「合意無効化に向け努力する」とも表明した。
合意に基づき、韓国政府が設立した「和解・癒やし財団」から、元慰安婦の女性や遺族らに対する、日本政府拠出の10億円を財源とした現金の支給は進んでいる。合意の時点で生存していた元慰安婦46人のうち、約74%に当たる34人が現金受け取りの意思を示し、すでに支給された29人を含め年内に受給者は31人になる。合意の時点で死去していた199人の遺族にも年明けに支給が始まる。
しかし、挺対協などは依然、合意破棄を主張。「合意はすでに無効化された」と主張し、韓国から世界各地への慰安婦問題の発信が続いている。次期政権を狙う左派系野党も完全に協力しており、自ら韓国を国際的な合意を守れない国だと示している格好だ。
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12月30日11:31 産経ニュース「【「慰安婦」日韓合意】釜山市東区、日本総領事館前に慰安婦像設置を許可 31日夜に除幕式を計画
30日、韓国・釜山市で地元自治体から市民団体に返還された少女像(聯合=共同)
【ソウル=名村隆寛】韓国南東部、釜山の日本総領事館前の路上に、地元の市民団体などが一時的に設置し、地元自治体が撤去した慰安婦像について、釜山市東区は30日、設置を許可することを決めた。聯合ニュースが報じた。
同区の担当者は同日、記者会見で許可の意向を示すとともに、「多くの市民に謝罪する」と述べた。
日本総領事館前では28日に市民団体が像を一時的に設置した。撤去した同区に対し、多くの市民らから抗議の電話やメールが殺到していた。市民団体は、31日夜に総領事館前で慰安婦像の除幕式を行う計画を表明している。
ソウルの日本大使館前では違法設置された慰安婦像が現在も撤去されておらず、釜山で設置されれば在韓国日本公館前への慰安婦像設置は2例目となる。
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12月30日18:36 産経ニュース「【「慰安婦」日韓合意】釜山の日本総領事館前に慰安婦像を再び設置 地元自治体が許可 市民団体「釜山市民の勝利だ」
韓国・釜山の日本総領事館前の歩道に従軍慰安婦被害を象徴する少女像を設置し、記者会見する市民団体のメンバーら=30日(共同)
【釜山=名村隆寛】韓国南東部釜山の日本総領事館前の路上に地元の市民団体が慰安婦像を一時的に設置し、地元の釜山市東区が撤去した問題で、東区は30日、像の設置を一転許可し、像は同日中に市民団体によって再び設置された。韓国の日本公館前に慰安婦像が設置されるのは、ソウルの日本大使館前に続き2例目。外国公館前での侮辱行為を禁じたウィーン条約を無視する違法行為で、日韓の重大な外交問題に発展するのは確実だ。
市民団体は慰安婦像と、像の製作費を寄付した人々の名前が記された金属板をコンクリートで完全に固定した。その後、現場で記者会見し、「釜山市民の勝利だ」「日本の心からの謝罪と賠償を最後まで要求する」などと叫んだ。31日夜には像の除幕式を行う。
設置を許可した同区の朴三碩(パク・サムソク)区長は30日に記者会見し、「(いったん像を撤去したことを)多くの市民に謝罪する。自治体が対応するのは難しい」と述べた。
市民団体は当初、日韓両政府が慰安婦問題の「最終的かつ不可逆的な解決」を確認した合意から1年を迎えた28日に像を設置したが、区が直ちに撤去。区には多数の抗議の電話やメールが殺到していた。
日本政府によると、日韓合意では日本大使館前の慰安婦像について、韓国政府は「適切に解決されるよう努力する」と約束したが、現在も撤去されていない。今回、新たな像が設置されたことは日韓合意の趣旨に明らかに反しており、韓国政府の真意が問われる。」
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12月30日 産経ニュース「【釜山・慰安婦像設置】「死に体」朴槿恵政権 合意破りを黙認 政策「全否定」に走る世論、あおる野党
韓国・釜山の日本総領事館前の歩道に、従軍慰安婦被害を象徴する少女像を設置する市民団体のメンバーら=30日(共同)
【ソウル=桜井紀雄】韓国の在釜山日本総領事館前に慰安婦像が設置されたことは、朴槿恵政権のレームダック(死に体)化を端的に示した。友人の国政介入事件で朴大統領への弾劾訴追が可決され、政府が機能不全に陥る中、野党や世論は、朴氏が日本と結んだ合意や協定を「全否定」する動きを強めている。
「少女(慰安婦)像は生きた歴史教科書。市民の像設置は本物の独立宣言だ」
最大野党「共に民主党」前代表で、次期大統領選で支持率1、2位を争う文在寅(ムン・ジェイン)氏は、釜山市東区が像を一時撤去した28日、ツイッターにこう書き込み、撤去を「親日行為だ」と非難した。弁護士出身のはずの文氏が国際法に反する設置を称賛し、法に沿った区の処置を「親日」という、韓国では否定的意味が極めて強い言葉で糾弾したのだ。
共に民主党は、慰安婦問題をめぐる日韓合意について「政権交代後、必ず無効化するよう努力する」と宣言している。朴元淳(パク・ウォンスン)ソウル市長や李在明(イ・ジェミョン)・城南市長ら大統領選出馬に意欲を示す候補らも破棄や再交渉を主張。与党から集団離党を決めた議員グループも「追加協議が必要」と表明した。
崔順実(チェ・スンシル)被告の国政介入事件を受け、朴大統領が推進した政策を「一方的に決めたものだ」として全否定する世論の高まりが背景にある。野党側は日韓軍事情報包括保護協定(GSOMIA)の撤回も求めている。
世論調査機関の最新の調査では、59%が日韓合意を「破棄すべきだ」と回答。合意直後は4割以上が合意に肯定的だったが、今回、「維持すべきだ」との回答は25・5%にとどまった。
釜山の像設置に関してインターネット上では「違法であり、誰もが賛成するわけではない」との意見もあったが、一時撤去に反発する声にかき消された。
大統領権限を代行する黄教安(ファン・ギョアン)首相は、日韓合意を維持する方針を強調し、韓国人記者団に「もっとよい合意があるとすれば、どんなものがあるのか」と問い返したこともあった。だが、外務省は今回の像設置についてひとごとのように「自治体の判断」だと突き放し、猛抗議にさらされた区側は結局、世論に屈した。
合意を推進した尹炳世(ユン・ビョンセ)外相は、韓国人記者団に「いま理解できない人々も今後、理解してくれる日が来るだろう」と語ったが、外国公館前の像設置という“合意破り”を見過ごした今は、その無責任ぶりが際立つこととなった。」
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12月30日20:46 産経ニュース「【釜山・慰安婦像設置】日本政府「極めて遺憾」 杉山晋輔外務事務次官ら韓国政府に抗議、慰安婦像撤去を申し入れ
韓国・釜山の日本総領事館前の歩道で、設置された少女像に足を止める人たち。壁の向こうで日の丸がはためいていた=30日(共同)
杉山晋輔外務事務次官は30日、韓国・釜山の日本総領事館前に慰安婦像が設置されたことを受け、李俊揆駐日大使に対し「昨年末の日韓合意の精神に反するもので、極めて遺憾だ」と抗議し、像を早急に撤去するよう求めた。長嶺安政駐韓大使も韓国外務省の林聖男第1次官に対し、同様の抗議と申し入れを行った。
韓国が政情不安にあるとはいえ、慰安婦問題の「最終的かつ不可逆的な解決」を確認した日韓合意で、韓国側が「努力する」としたソウルの日本大使館前の慰安婦像撤去が実現していない中での新たな慰安婦像の設置は、事実上の合意破棄ともいえる。韓国側が求めて始まった日本との通貨交換(スワップ)協定再開協議にも日本側から慎重論が出そうだ。
杉山氏らは、新たな像設置は「日韓関係に好ましくない影響を与える」と指摘するとともに、「領事関係のウィーン条約に規定する領事機関の安寧を妨害し、威厳を侵害するものだ」と抗議した。
昨年12月の日韓合意をめぐり、韓国の尹炳世外相が岸田文雄外相との共同会見で、日本大使館前の慰安婦像撤去について「関連団体との協議を行うことなどを通じ、適切に解決されるよう努力する」と明言した。
だが、韓国政府はソウルの慰安婦像は「自治体の権限」として強制撤去に動かず、日本政府関係者は「韓国政府が本気になれば撤去できるはずなのに自治体の責任だといって逃げている」と批判している。」
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2017年1月3日 産経ニュース「【WEB編集委員のつぶやき】韓国は、やはり「反日カード」を切った 新年からつぶやかずにはいられない
釜山の日本総領事館前で12月31日夜に除幕された慰安婦像(名村隆寛撮影)
韓国は、国家間で「最終的かつ不可逆的な解決」を確認した慰安婦をめぐる日韓合意を履行せず、またぞろ「反日」カードを切り始めた。朴槿恵大統領の友人による国政介入事件で、朴氏の弾劾訴追が可決されたが、政権は完全にレームダック(死に体)となった。
釜山の日本総領事館前の路上に市民団体が慰安婦像を設置、地元の釜山市東区が撤去した問題で、同区は昨年12月30日、像の設置を一転許可、再び設置された。韓国の日本公館前に慰安婦像が設置されるのは、ソウルの日本大使館前に続き2例目。これは外国公館前での侮辱行為を禁じたウィーン条約を無視する違法行為だ。
市民団体は会見で「釜山市民の勝利」「日本の心からの謝罪と賠償を最後まで要求する」などと叫び、31日夜には除幕式を行った。
地元自治体が、一転して設置を許可した背景には、歴史認識の問題では日本には妥協できないという世論の圧力に政府や自治体は無力だという現実があると産経新聞の特派員は指摘する。事実、韓国外務省はソウルの像について「民間が行っていることで、あれこれ言えない」と繰り返し、釜山の像については「自治体が判断する問題」と述べ、合意を推進した尹炳世外相も「いま理解できない人々も今後、理解してくれる日が来るだろう」と無力感が漂う。
これに対し、杉山晋輔外務事務次官は30日、李俊揆駐日大使に「日韓合意の精神に反するもので、極めて遺憾だ」と抗議、像を早急に撤去するよう求めた。日本政府によると、韓国政府は慰安婦像について「適切に解決されるよう努力する」と約束したが、いまなお撤去されていない。
さかのぼって韓国政府は27日、来年3月からの導入を目指していた中学・高校の国定歴史教科書について、来年度は希望校だけが使用することとし、2018年度からは従来の検定教科書と国定版を各校に選択させると発表、国定教科書の一律導入は頓挫した。
朴槿恵氏は検定版の教科書について、北朝鮮を肯定的に描くなど「左派的」だとして、国定版の作成を推進してきた。野党陣営は国定版の撤回を強く求めており、次期政権で国定版自体が廃止される可能性もある。
また朴氏への過激な批判で人気の「韓国のトランプ氏」こと李在明・城南市長は、日韓合意や日韓軍事情報包括保護協定(GSOMIA)の撤回を主張している。
「日本は侵略国家だ。それを自ら認め、反省していない」と強調。「独島(竹島の韓国名)の挑発を通し侵略意思を露呈している。軍事上、敵対性を解消したとはみなしがたい」とし、GSOMIAの撤回を主張した。
慰安婦問題も「国家が合意できる問題ではない」と述べ、全面的な再検討を求めた。米軍の高高度防衛ミサイル(THAAD)配備も「中国の警戒心を呼んでいる」と中止を要求。最大野党「共に民主党」の文在寅前代表も日韓合意の再協議の必要性を訴えている。
さらに韓国海軍は12月21日、竹島と周辺海域で訓練を行った。訓練では10人余りの海兵隊員がヘリコプターで島に上陸した。これは朴槿恵政権の支持率回復へ「反日カード」を切った形だ。
かように韓国には日本相手なら、合意の“ちゃぶ台返し”など「何をしても許される」という考えが根底にあるそうだが、「激変」する国際情勢の中、信義のない国の行く末は想像に難くない。
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明けましておめでとうございます。今年はトランプ氏が米大統領に就任するなど、「激変」の一年になるのは必至です。「つぶやき」におつきあい願えれば幸いです。(WEB編集チーム 黒沢通)
【新春・ソウルから 倭人の眼】民主化30年、通貨危機20年「節目の年」に悪夢再来シナリオ どうなる韓国2017」
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1月6日 産経ニュース「【釜山・慰安婦像設置】日本の対抗措置に「非常に遺憾」 問われる韓国の国際常識
韓国・釜山の日本総領事館前に設置された少女像に黙とうする女性たち=6日(聯合=共同)
【ソウル=名村隆寛】釜山(プサン)の日本総領事館前に慰安婦像を設置した国際条約違反への日本政府の対抗措置決定に対し、韓国外務省は6日、「非常に遺憾」とする報道官論評を発表。尹炳世(ユン・ビョンセ)外相は対抗措置として帰国する長嶺安政駐韓大使を呼び、遺憾の意を伝えた。事実上の抗議とみられる。特に韓国側が強く望んでいる通貨交換(スワップ)協定再開の協議中断に衝撃を受けているようで、協議を担当する企画財政省も遺憾の意を示した。
釜山で像が設置された先月30日、韓国外務省は「外交公館の保護に関する国際儀礼や慣行の面からも(設置場所を)考える必要がある」と表明し、日本の公館前に慰安婦像を置くことが国際儀礼に反していることは理解している。だが、強い反日世論を前に、像撤去にまで踏み切れていない。
慰安婦問題での日韓合意で、韓国はソウルの日本大使館前の慰安婦像の問題が「適切に解決するよう努力する」と約束した。にもかかわらず、朴槿恵(パク・クネ)大統領はじめ韓国政府は「民間の行為にあれこれ言えない」と言い訳を続けてきた。
釜山の像も韓国政府は自治体の判断に任せ設置を黙認した。韓国は合意の不履行で自ら外交問題化を招いてしまった。日本が合意を守る以上、慰安婦像は韓国が解決すべき国内問題だ。
像撤去への反対世論は、自らの行いや主張が国際条約に反し、韓国外交の足を引っ張っていることなどお構いなしだ。だが、現実を分かっている韓国政府は、そんな行為が国際ルール違反であることを、自国民に理解させねばならない。
経済的に豊かになり「先進国化」を誇る韓国だが、他国との合意を平気で破るようでは先進国どころか国として付き合えない。日本の対抗措置により、韓国の国際常識が問われている。」
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1月7日01:03 産経ニュース「【釜山・慰安婦像設置】対抗措置の背景はこれだ 日本政府「反日無罪」許さず 日韓合意の道徳的優位で韓国の合意不履行を世界に発信
反応
釜山の日本総領事館前に設置された慰安婦像(名村隆寛撮影)
政府は6日、韓国・釜山の日本総領事館前の慰安婦像設置をめぐり、長嶺安政駐韓大使の一時帰国など強硬な対抗措置に出た。背景には、2015(平成27)年12月の日韓合意に基づく義務を韓国側が果たしていないことを印象づけることで、国際世論の支持を得られるとの計算がある。年内の韓国次期大統領選も見据え、安易な「反日無罪」はもう通用しないとくぎを刺したい考えだ。
「徹底的にやる。道徳的に優位に立って言う」
外務省幹部は6日、慰安婦像設置への対抗措置について、こう説明した。
「道徳的な優位」とは、日本側が国際社会が注視する中で結んだ日韓合意に基づき、元慰安婦支援などへの10億円拠出を行っているのに対し、韓国側に事態打開に向けた動きが見られないことを指す。韓国政府が努力を約束したソウルの日本大使館前の慰安婦像は撤去されないばかりか、新たな慰安婦像設置も黙認していることで韓国政府の不誠実さが際立った。
駐韓大使の一時帰国は約4年半ぶりとなるが、総領事館員の釜山市の行事参加見合わせは「過去に記憶がない」(日韓外交筋)というほどの異例の措置だ。
菅義偉官房長官が6日の記者会見で対抗措置を発表したのに先立ち行われた安倍晋三首相とバイデン米副大統領の電話会談では、日韓合意の履行を「強く期待する」との発言をバイデン氏から引き出した。
日本政府は年明けから対抗措置の本格検討に着手したが、発表は安倍首相とバイデン氏の電話会談後のタイミングとなった。日本の「道徳的優位」が国際的に保証された上での発表という形だ。日米外交筋は「安倍首相は戦略家だ。そういうことも当然、念頭に置いている」と指摘する。
一連の対抗措置に韓国世論が反発してくることも日本政府は織り込み済みだ。外務省幹部は「韓国世論が反発しても不快感は示さなければいけない。韓国側にメッセージを送る必要がある」と語る。
韓国の次期大統領選では主要候補が日韓合意の見直しを求めることが予想される。そうなれば国際約束違反となり、韓国にとって日韓通貨交換(スワップ)の取り決め協議の中断など実害を被るうえ、国際的な理解も得られない−。日本政府が出した「メッセージ」は、現政権のみならず、次期政権にも向けられている。
(杉本康士)」
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1月7日08:00 産経ニュース「【WEB編集委員のつぶやき】慰安婦像設置への対抗措置は日本国民の怒り 韓国は「10億円」返せが本音、私たちの血税だからだ
会見する菅義偉官房長官=6日午前、首相官邸(斎藤良雄撮影)
韓国の慰安婦像設置に対する日本政府の対応は、国際常識に沿った迅速かつ毅然としたものだった。像設置が黙認され、拠出した「10億円」がそのままでは、日本は詐欺の被害に遭ったようなものだ。今回の措置は日本国民の怒りそのもので、これに反対する国民はいないような気さえする。韓国は各種の「反日カード」を切ってきたがもう甘えは許されない。
菅義偉官房長官は6日、韓国・釜山の日本総領事館前に慰安婦像が設置された国際法違反行為への対抗措置として、(1)駐韓日本大使と在釜山日本総領事の一時帰国(2)日韓通貨交換(スワップ)協議の中断(3)ハイレベル経済協議延期(4)総領事館職員による釜山市関連行事への参加見合わせ−の4項目を発表した。
大使と総領事の同時一時帰国などの対応は異例で、同日未明に韓国側に伝達された。韓国側は「対抗措置に驚いていた」という。
日韓両政府は一昨年末の合意で慰安婦問題を「最終的かつ不可逆的に解決」と確認。日本側は10億円拠出など着実に履行しているが、韓国側はソウルの日本大使館前と釜山の日本総領事館前の慰安婦像設置を黙認している。
菅氏は「極めて遺憾」としたうえで、「このような措置は残念ではあるが国と国として約束したことは履行してほしい」と強調した。
安倍晋三首相も同日、バイデン米副大統領と電話会談し、慰安婦に関する日韓合意について「日韓両政府が責任を持って実施していくことが引き続き重要だ。これに逆行することは建設的でない」と述べ、米国に理解を求めた。
釜山の慰安婦像設置をめぐっては、昨年12月28日に市民団体によって一旦設置されたが、設置先の釜山市東区庁が撤去。東区庁に抗議が殺到したとして区側が一転して設置を容認、30日に再度設置され、31日には除幕式が行われていた。これは外国公館前での侮辱行為を禁じたウィーン条約を無視する違法行為にあたる。
韓国外務省はソウルの像について「民間が行っていることで、あれこれ言えない」と繰り返し、釜山の像については「自治体が判断する問題」と責任を放棄した。
韓国海軍は昨年12月21日、竹島と周辺海域で訓練を行うなど、朴政権の支持率回復へ「反日カード」を切っている。さらに韓国には日本相手なら、合意の“ちゃぶ台返し”など「何をしても許される」という考えが根底にあるそうだが、「激変」の2017年、日韓も例外でないことを知るべきだろう。
日本政府の措置に対し、韓国外務省は1月6日、「非常に遺憾である」とする報道官論評を発表した。論評は、「困難な問題があっても韓国政府は、両国政府間の信頼関係を基に関係を持続、発展させていかなければならないということを再度強調する」としたが、虚ろな言葉はもはや意味をなさず、約束の履行のみが求められる。
ボールは韓国側にある。さもなければ「10億円」はお返し願いたい。私たち日本国民の血税が投入されているからだ。(WEB編集チーム 黒沢通)」
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1月7日19:57 産経ニュース「【釜山・慰安婦像設置】韓国の保守系紙は日本非難避ける 少女像の対抗措置
昨年12月30日、韓国・釜山の日本総領事館前に設置された慰安婦像。後ろでは支援者らが「われわれが勝った。少女像を守ろう」と書かれたプラカードを掲げた(ロイター)
韓国・釜山の日本総領事館前に従軍慰安婦被害を象徴する少女像が設置されたことへの対抗措置として日本が駐韓大使の一時帰国などを決めたことを韓国紙は7日大きく伝えた。保守系紙は日本への非難を避ける論調が目立ち、リベラル系紙は日本とともに朴槿恵政権の外交を批判した。
保守系の中央日報は、地元自治体や韓国外務省の未熟な対応と、像設置を求める世論に押される韓国当局の事情を考慮せず日本が取った「超強硬手段」が、関係冷却化を生んだと嘆いた。その上で、歴史清算も重要だが外交の最終目標は国益の増進だと強調し、日韓が未来志向的な関係を持つべきだと訴えた。
リベラル系の京郷新聞は、2015年末の日韓の慰安婦問題合意が「一方的に日本に有利に作られた」とし、これが日本の強硬な態度の背景にあるとして朴政権の外交姿勢を批判した。(共同)」
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1月13日 産経ニュース「【釜山・慰安婦像設置】「10億円が像の撤去に関連するなら金を返すべき」 外交に精通しているはずの潘基文氏
13日、ソウルの国立墓地で焼香する潘基文氏(聯合=共同)
【ソウル=名村隆寛】韓国大統領選への出馬を事実上、表明した潘基文前国連事務総長が、慰安婦問題に関する日韓合意に基づく日本政府の10億円拠出についてソウルや釜山の日本公館前に設置された慰安婦像の撤去の条件なら「金を返すべきだ」と発言した。13日付の韓国紙、中央日報や朝鮮日報が前日に米国から帰国した潘氏の機内インタビューとして報じた。
潘氏は、昨年末に釜山の日本総領事館前に慰安婦像が設置されたことについて「日本があれこれ言っているが、10億円が像撤去に関連するのなら間違いだ。ならば金を返さねばならないということだ」と語った。
また、2015年12月の日韓合意後に「歓迎する」とした自身の発言を「合意に至ったことを歓迎したわけで、具体的に何がうまくいったのかを話したのではない」と釈明したという。
潘氏は外交官出身で盧武鉉政権(2003〜08年)下で外相を、その後10年間は国連事務総長を務めた。外交・国際問題に精通しているはずの潘氏が、日本公館前に“抗議”として慰安婦像を置くことが、外国公館の安寧と尊厳を守るように定めたウィーン条約に違反していることを知らない訳はない。
無難な発言で知られた潘氏だが、離任し帰国の途につくや韓国向けの発言に変わった。帰国の会見でも大統領選出馬への意欲を示し、誰の目にも「意欲満々」(外交筋)に映る。
朴槿恵大統領が弾劾訴追され、韓国では朴氏の政策を全否定する風潮が強い。すでに大統領選への出馬表明をした最大野党「共に民主党」の文在寅(ムン・ジェイン)前代表ら、他の有力候補は日韓合意の見直しや再交渉を主張している。そんな中、外交関係を尊重するはずの潘氏までが世論におもねり始めた。
一方、尹炳世(ユン・ビョンセ)外相は13日の国会外交統一委員会で、釜山での慰安婦像設置に日本で反発が起きていることに触れ、「国際社会では、外交公館前に造形物を設置することは望ましくないというのが一般的だ」と説明した。その上で、「設置場所について知恵を集める必要がある」と語った。」
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1月20日 産経ニュース「【「慰安婦」日韓合意】「法的拘束力ない」 韓国政府が訴訟に準備書面、「公式の約束」だとは言いながら…
釜山の日本総領事館前に設置された慰安婦像(名村隆寛撮影)
日韓両政府が慰安婦問題の解決をうたった2015年の合意を巡る訴訟で、韓国政府がソウル中央地裁に、合意は日本との「公式の約束」で、誠意を持って履行する必要があると主張する準備書面を提出したことが20日、関係者の話で分かった。
韓国政府は書面で、合意は法的拘束力を持つ協定ではないとも説明した。同国政府はこれまで、合意が法的拘束力を持つかどうかについて明確にしてこなかった。
書面では、日韓合意のような形の国家間の約束は「相互の信頼に基づく政策遂行上の合意だ」とし、法的根拠に基づく約束より順守義務が劣るものではないと主張した。
日韓合意を巡っては、韓国内で被害者救済に不十分との否定的な世論が強まる中、大統領選の全有力候補が次期政権での追加協議を示唆したり、再協議が必要と明言したりしており、今後の扱いが不透明になっている。(共同)」
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1月23日 産経ニュース「【歴史戦】釜山の慰安婦像設置問題 韓国首相「民間が設置。政府があれこれ言うのは難しい」 年頭の記者会見で
記者会見する韓国大統領権限代行を務める黄教安首相=23日、ソウル(聯合=共同)
【ソウル=名村隆寛】韓国で職務停止状態の朴(パク)槿(ク)恵(ネ)大統領の代行を務める黄教安(ファンギョアン)首相は23日、年頭の記者会見で釜山(プサン)の日本総領事館前に設置された慰安婦像の問題について、「韓日関係の未来のためにどのように解決するか知恵を集めていくことが必要だ。時間がかかろうが必ず克服できるよう努める」と述べた。
ソウルの政府庁舎で会見した黄氏は「像は民間が設置した。政府が関与しあれこれ言うのは難しい状況だ」と従来の姿勢を繰り返した。一方で、「韓日間の重要な関心事であり政府も関心を持っている。さまざまなルート、チャンネルを通じて協議を進めている」と語った。ただ、具体的な解決策には触れなかった。
また、米軍の最新鋭迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD)」の韓国配備について黄氏は「速やかな配備が必要ということを前提に米国と協議を進めている」と説明。THAAD配備に中国が反発していることに対しては「昨年6月に訪中し、習近平国家主席や李克強首相と十分話し合った。今後も努力を続けていく」と述べた。
次期大統領選で、保守系の有力候補である潘基文(パンギムン)前国連事務総長の支持が伸び悩む中、黄氏の待望論も浮上している。出馬の意向を問われた黄氏は「(大統領)代行として国内の難局克服と国政安定に努力している」と語ったものの、出馬自体は否定しなかった。
朴氏の代行として会見した黄氏だが、朴氏の名には一度も触れなかった。
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2月7日 産経ニュース「【釜山・慰安婦像設置】韓国は「少女像」呼称維持 日本政府「慰安婦像」に
韓国・釜山の日本総領事館前の歩道に設置された慰安婦像(共同)
韓国外務省報道官は7日の定例記者会見で、日本政府が慰安婦問題を象徴する像の呼称を「慰安婦像」に統一するとしていることについて「韓国政府はこれまで少女像との名称を使っており、今後もそうする」と述べた。
定例会見では、慰安婦問題の解決に関する2015年末の日韓合意は「少女像」と表現したとして、「(日本政府が)一方的に変えられるのか」と批判的な質問も出た。報道官は「被害者の名誉と尊厳を回復し、心の傷を癒やすとの合意の目的に忠実であることが重要だ」と述べるにとどめた。(共同)」
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2月8日 産経ニュース「【釜山・慰安婦像設置】駐韓大使の一時帰国から1カ月「韓国の駐日大使も帰国させよう」韓国最大野党が主張
長嶺安政駐韓大使(斎藤良雄撮影)
【ソウル=名村隆寛】韓国・釜山(プサン)の日本総領事館前に慰安婦像を設置した国際条約違反に対し、日本政府が1月9日に長嶺安政駐韓大使を一時帰国させるなどの対抗措置を取ってから1カ月となる中、韓国政界で、駐日韓国大使の帰国を主張する動きが出ている。
聯合ニュースによると、最大野党「共に民主党」の禹相虎(ウ・サンホ)院内代表は7日、党の会議で、「安倍晋三首相は少女像(慰安婦像)を撤去するまで(長嶺大使を)帰さないと言っている。韓国を友好国と思っているのかが分からない。韓国の自尊心を踏みにじる発言に憤りを感じる」と批判した。
その上で禹氏は、「一定期間までに長嶺大使が戻らない場合」と条件を付け、「韓国の(駐日)大使も帰国させよう。韓国外相が検討するよう要請する」と訴えた。禹氏はさらに、「安倍首相の非外交的な態度に我慢してはいけない。1カ月も我慢すれば十分だ」とも述べた。
禹氏は長嶺大使が帰国した際にも、慰安婦問題での日韓合意に従い日本政府が韓国の財団に拠出した10億円を、「韓国民が屈辱的と感じる金だ」「日本に返そう」と主張している。
韓国外務省報道官は7日の定例会見で「(長嶺大使の)帰任の日時に関して日本政府から通報はない。基本的に日本政府が決めることだ」と静観の姿勢を示した。
大使帰任の見通しが立たない中、韓国では対日関係の一層の悪化や外交停滞への懸念がメディアなどに出ている。」
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7月23日 産経ニュース「【「慰安婦」日韓合意】韓国「癒し財団」の理事長が辞意 運営費カットで引責 財団の活動大きく停滞へ
【ソウル=名村隆寛】慰安婦問題の「完全かつ不可逆的な解決」を確認した2015年末の日韓合意に基づき、韓国政府が設立した「和解・癒やし財団」の金兌玄(キム・テヒョン)理事長が先週開かれた理事会で辞意を表明していたことが23日、分かった。同財団の関係者が明らかにした。
関係者によると、金氏は財団の運営費が政府予算に組み込まれず、全面カットされたことなどへの責任をとって辞意を表したという。合意に基づき日本政府は昨年8月、韓国側に10億円の資金を拠出している。当時の朴槿恵(パク・クネ)政権の韓国政府は財団を設立。合意当時に存命だった元慰安婦の7割以上が、これまでに財団を通して金を受け取っている。
しかし、今年5月に日韓合意に批判的な文在寅(ムン・ジェイン)政権が発足し、韓国政府は日韓合意の「検証」に着手している。検証の対象には「和解・癒やし財団」も含まれているという。
慰安婦問題を担当する鄭鉉栢(チョン・ヒョンベク)女性家族相は日韓合意再協議の意思を示し、財団の活動への調査・検討の必要性を指摘している。金氏の辞意表明により、財団の運営、活動が停滞する可能性が強くなってきた。」
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- 作者:上田英明
- 発売日: 2016/07/20
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