🌋9〕─1─日本人の稲作文化圏と中国人・韓国人の麦作文化圏との性格の違い。~No.26No.27No.28 

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 2018年6月15日号 週刊朝日「パテカトルの万脳薬  池谷裕二
 稲作文明圏の人々がスタバに行けば・・・
 椅子を動かしますか、それともすり抜けますか──。たとえば喫茶店を想像してください。両側のテーブルに備え付けられた椅子がたまたま引かれていて、通路が狭くなっています。ここを通るには二つの方法があります。
 ①体を横にして通り抜ける。
 ②椅子を脇に寄せてスペースを広げる。
 観察すると、大半の人はよじって通り抜けるとがわかります。椅子を動かして通路を確保する人は5%ほどしかいません。
 しかし、これはあくまでも日本での調査を想定しています。アメリカやイギリスでは椅子を動かす人の割合が増えるのです。国別に見たときに、とくに興味深いのが中国です。広大なエリアにまたがる中国では地域差があるのです。南部に住む人々で椅子を動かすのは6%でしたが、北部では16%が動かすことがわかりました。
 これはシカゴ大学のタルヘルム博士らの報告です。4月の『サイエンス進歩』誌に掲載された論文で、コーヒーチェーン店スターバックス256店舗で、約1万人を調査しました。
 なぜ地域差が表れるのでしょうか。タルヘルム博士らは『農業』を理由に挙げます。驚くなかれ、『稲作文化圏では体をよじり、麦作文化圏では椅子を動かす』と主張します。どうしてでしょうか。
 ポイントはイネとムギの植物種としての違いにあります。
 『水田』という言葉に象徴されるように、イネは湿地帯で生育します。一方、同じイネ科でもムギは乾燥帯で育ちます。つまり、イネを育てるためには、ムギとは異なり、大規模な灌漑施設が必要です。実際、稲作農村では集落で水の分配する共有施設や社会ルールがあることが一般的です。
 イネは収穫にも手間がかかります。同じ量を刈り取るのにムギの2倍の時間がかかります。米の収穫期は人手が不足しがちになるため、しばしば隣人の手助けが必要です。もちろん自分も手隙の折には隣の収穫を手伝うことでしょう。
 結局、稲作文化では近隣とうまくやっていくことが求められます。稲作文化圏で育った人々は、自分を抑えて周囲に会わせる傾向が強まります。一方、麦作文化圏では個人主義の傾向が強くなるはずです。ときに環境を制御を制御したり、周囲を支配したりするかもしれません。このスタンスが『椅子を動かして自分の通り道を確保する』という行動につながるというのがタルヘルム博士らの主張です。
 博士らは、スターバックスでテーブルにかける人数もカウントしました。中国南部では一人で座るのは2割ほどでしたが、北部では3割強が一人で座っていました。このデータからも、稲作文化圏のほうが、周囲との会話を大切にする傾向、あるいは見知らぬ人に空いた椅子を譲ってテーブルをシェアする傾向が強いことがうかがえます。
 タルヘルム博士らは『同様の南北差は社会行動パターンだけでなく思考パターンにも見られる』と指摘します。たとえば、北部は論理主義的な考え方が支配的です。たとえば『Aが正しいのならば非Aは誤り』と判断する傾向があるのに対し、南部は『Aも非Aも正しいことはありえる』と考える傾向があるそうです。
こうした地域差は北京や上海、香港などの大都市で計測しても同様に観察されます。原始的な農業スタイルとはかけ離れた現代的な生活のなかでも、先祖たちの培ってきた文化的傾向が、現代人の無意識のなかに色濃く継承されている証拠です」
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 日本民族日本人は、個性が薄く、野心や野望が弱く、我欲や私欲に乏しいく、競う事や争う事を好まなかった。
 ただし、好奇心が強く、創意工夫を好み、多彩な趣味も持っていた。
 日本民族日本人は、自然のゆらぎ(1/f)である花鳥風月プラス虫の音に囲まれながら穏やかに生きていた。
 日本民族日本人が生きる日本列島は、世界的に甚大なる自然災害多発地帯で、逃げ出す事ができない閉ざされた閉鎖地帯である。
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 現代日本人が琉球人やアイヌ人と違っても、日本民族日本人は琉球人やアイヌ人とわりかしと近い。
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 日本民族日本人の性格には、表層に揚子江文化の高度な灌漑用水型水田稲作文化と最古層に南方系海洋民・縄文人の狩猟採取文化が存在する。
 大陸系中国人(黄河文化圏漢族)と朝鮮人の性格には、主に大陸草原型の麦作文化と従に天水型水田稲作文化が存在する。
 日本人と中国人・朝鮮人との性格が根本的に違うのは、絶えず異民族に侵略され虐殺と略奪と強制連行の被害を受けてきたかどうかである。
 日本にはそれがなく、中国・朝鮮にはそれがあった。
 それ故に、日本人と中国人・朝鮮人は性格が違う。
 その意味において、ヨーロッパ人は日本人より中国人・朝鮮人に近い。
 だから、ヨーロッパ人は中国人・朝鮮人を理解しても日本人を理解しない。
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 日本民族日本人は、稲作文化圏の住人であるが故に相手への配慮・考慮・忖度・気遣いを心情とする。
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 高度な大規模灌漑用水型水田稲作文化は、殺し合いなどの争いの少ない、平和で治安の良い安定した社会でしか成立しない。
 何故なら、高度な大規模灌漑用水は全員が一致協力し、時間を惜しまずに働かねば維持できないからである。
 隣保共助、相互扶助、互助、助け合いが、日本の性善説であり、日本のムラ根性である。
 それ故に、日本の歴史には中国や朝鮮の歴史とは違って戦争や虐殺が少ない。


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