🗾23〕24〕25〕─1─縄文土器・土偶は、世界美術史における驚愕すべき美術品・工芸品である。~No.70No.71No.72No.73No.74No.75 @ ⑨ 

縄文土器・土偶 (角川ソフィア文庫)

縄文土器・土偶 (角川ソフィア文庫)

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   ・   ・   {東山道美濃国・百姓の次男・栗山正博}・  
 日本、琉球アイヌは、海洋文化圏である。
 中国・朝鮮は、大陸文化圏である。
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 2018年7月26日号 週刊文春「私の読書日記  池澤夏樹
 ……
 上野の東京国立博物館平成館の『縄文展』をこの方法で見た。国宝6点をはじめ逸品が勢揃いしているのは間違いない。文化史よりは美学に寄った展示の方針もうなずける。縄文文化が世界史の中で特異なものであることもわかった。図録も満足のゆくものだった。
 数日後にたまたま書店で『縄文土器土偶』(井口直司 角川ソフィア文庫 1,160円+税)を見つけた。これが文庫ながら周到で、『縄文展』の知見を整理するのに役に立つ。遺物という具体的なものを通じて、それを作った精神という抽象的なものを明らかにしようとする。縄文の土器と土偶の多種多様はあきれるほどだ。図版を見てゆくと、一つ一つの際立った姿の背後にぜんたいを統括する原理が見えるようで、しかし素人には今一つわからない。
 技術的な卓越は明らか。窯も釉薬も使わない野焼きで、これほどの表現を実現する。前代を継承し、他の地域と相互に影響しあいながら、形を変えて連綿と続く。『縄文土器は、単なる容器ではない』と筆者は言う。
 『縄文の人々は、日本列島の風土に適応して暮らすなかで、自分たちと共にあるすべての存在とその絆を、人知を超えた神秘性を重ねた精霊体として土器の文様に組み込』んだと説明する。
 器ではなく人の形をした土偶となると精神性はいよいよ際立つ。一般に偶像は顔や手足の表現に力が注がれるものだが、土偶ではそのあたりは抽象化され、乳房やヘソや女性器が強調される。顔は時に仮面で隠される。見た目ではなく機能が強調されているのだ。これらを作る動機として、呪術を通じた自然認識ないし自然への働きかけがあったのだろう。
 こういう論と図版の間を往復しながら読んでいって、少し賢くなったような気がした」
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 8月9日号 週刊新潮「縄文 美の鼓動  本田武士
 縄文時代の作品と対峙していると、何処からか聞こえてくる不思議なリズム。
 生命力と異様な神秘性に溢れたその音は、我々の祖先が作り出した美の鼓動だ。
 ……
 縄文時代は、今から約1万3000年前に幕が開け、その後1万年もの長きに亘って続いた。その間、土器や石器、土偶や装身具などが大量に製作され、出土品の数も多い。
 にもかからず、日本で国宝に指定されている約900件の美術工芸品のうち、縄文期の作品は、たった6件なのだ。これは、我が国で長年、縄文時代に対して社会的、文化的な関心や評価が低かったことを物語っている。
 その流れを変えたのは、現代美術家の故・岡本太郎である。彼の審美眼によって縄文の美が〝発見〟されたことで、ようやく縄文時代が『日本美術史』の中において語られるようになったのだ。彼の〝発見〟が、今からたった60年程前なので、縄文時代の作品と今を生きる我々との対話は未だ発展途上といえよう。
 作った動機や制作者など不明な点は未だ多い。ただ、それがなんであれ、美しいものは美しい。そして容赦なく心を動かすのだ。ましてや、ご覧の作品は確実に我々と繋がっている祖先が作ったものである。
 もし、土器や土偶を前に心が震えたら、それは、身体の奥底に潜む、かつての狩猟民族としての根源的情熱がそうさせたのかもしれない」
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 古日本人である縄文人は、南は沖縄・九州、北は北海道・北方領土・千島列島・樺太、西は朝鮮半島南部に広く住み、南方系海洋民の独自文化を持っていた。
 海洋民の子孫として、海や河を船で航行し、交流し、交易し、住み着いて雑居と雑婚を繰り返しながら生活していた。
 そこに、西方のスラブ民族ロシア人などは存在しない。
 縄文人の遠い同族は、アメリカ大陸に渡ったネイティブ・アメリカンであるインディアンやインディオである。
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 縄文人とは、釣針の南方系沿岸モンゴロイドと縫い針の北方系雪原モンゴロイドの混血児である。
 弥生人とは、そこに黄河文明を持った西方系草原モンゴロイドが混血した雑種である。
 そして生まれたのが、混血した雑種民族、つまり日本民族日本人である。
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 縄文人は、揚子江流域民と深く交流し、揚子江文明の影響を強く受けていた。
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 縄文人は、西方系草原モンゴロイドである黄河流域民の子孫である中国人や朝鮮人とは違う。
 故に、日本民族日本人と中国人・朝鮮人とは、似ているようで別種・別部族であり同種・同族ではない。
 だから、一衣帯水など存在せず、以心伝心もありえないがゆえに、幾ら話し合っても分かり合う事はない。
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 日本人は、一心同体の船上生活者で、生死を共にする運命共同体・船の掟(ルール)である空気・空気圧・同調圧力に支配さ不自由な生活を強いられていた。
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 中国人や朝鮮人は、利益・金儲け目的で共に旅をするキャラバン生活者で、キャラバン隊に自由に出入りしていた。
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 日本民族日本人のキーワードは、船であった。
 中国人や朝鮮人のキーワードは、馬であった。
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 日本列島に閉じ籠もり外の世界を知らず生きていた純真な心を持った日本民族日本人に毒をもって醜悪な人間に変えたのは、中華文明・中華儒教と西洋文明・キリスト教そして反宗教無神論マルクス主義共産主義)であった。
 その三勢力が、日本の独自性を否定し、日本の古層・深層などの根底を破壊し新たな新層・浅層で覆った。
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 縄文時代を正しく評価するのは、日本ではなく西洋である。
 特に、教条的西洋礼賛主義者は問答無用に縄文時代を否定していた。
 それは、盲信的儒教絶賛主義者も同様であった。

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土偶界へようこそ――縄文の美の宇宙

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