👪4〕─2─ポジティブなアメリカ。ネガティブな欧州。両面の日本。~No.26No.27No.28No.29 * 

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 2019年10月25日 週刊朝日「パテカトルの万脳薬 池谷裕二
 悪いニュースの数が年々増している理由
 自然災害、殺人事件、経済停滞、児童虐待、国際不和、政治不信、貿易摩擦。気がめいるニュースが連日のように飛び込んできます。どうして醜悪なニュースが続くのでしょう。実際、悪いニュースの数は年々増えています。世間は徐々に劣化しているのでしょうか。人類は滅亡に向かっているのでしょうか。
 ミシガン大学のソロカ博士らが先月の『米国科学アカデミー紀要』に発表した研究を紹介しましょう。この論文の結論をあえて大胆に解釈すれば『ヒトが悪いニュースを好むから悪いニュースがメディアで選択される』となりかす。誤解を避けるために、もう少し正確に説明しましょう。
 ヒトが悪いニュースに反応しがちなことはよく知られています。『ネガティブバイアス』と呼ばれる心理で、動物一般に見られます。危険を察知して警戒することは厳しい自然を生き抜くうえで必須です。嫌悪すべき状況や不快な情報に敏感であることは、いわば利点となります。
 ヒトのネガティブバイアスはどれほど普遍的でしょうか。文化や宗教によって異なるでしょうか。ソロカ博士らは『世間にはアメリカ人は楽天的で、日本人は悲観的だという印象がある』と指摘していますが、実際はどうでしょうか。
 博士らは世界六大陸にまたがる17の国に住む1,156人を対象に、様々なニュースを聞いたときの反応を調べている。BBCの番組から7種のニュースを聞かせ、皮膚の抵抗や心拍のゆらぎを計測しました。その結果、ネガティブなニュースを聞いたときほど皮膚抵抗が下がり、心拍のゆらぎが大きくなることがわかりました。つまり、より揺らすのです。どの国でも似た結果が得られましたから、ネガティブバイアスは人類に普遍的な現象であることが確認できます。
 たとえば、このページの冒頭の段落を再度読んでみてください。わざとネガティヴな表現で綴(つづ)ってみました。このような厭世的(えんせいてき)な記述に接すると平静でいるのは難しいものです。一方、幸せで明るい記事は心地よくはあるものの、感情の動きは、悲観的な記事を読んだときに比べて平坦で落ち着いたものです。
 結局のところ『脳はネガティヴな記事に注意を向けるようにデザインされている』ために、報道関係者は(視聴率や販売部数の観点から)脳への訴求力の高い悲観的なニュースを選定するようになるわけです。同時に、報道関係者自身の脳もまた生まれながらにしてネガティブなニュースに敏感であるという点も見逃せません。二重の要素でネガティブなニュースは増えてしまいます。
 今回の研究から、さらに重要なことが2つわかりました。1つは個人差が非常に大きいということです。平均するとネガティブバイアスの傾向が見られますが、意外なほど多くの人々が、逆の傾向を示し、むしろポジティブなニュースを欲しているのです。これは今後のマスメディアの報道のある方に1つの示唆を与える結果でしょう。
 もう1つは国による差異です。アメリカより日本のほうがネガティブバイアスが強いのは予想通りでしたが、意外なことに、底抜けに明るく前向きな印象のラテンの国々、たとえばイタリア、フランス、ブラジルは、日本よりもさらにネガティブバイアスが強かったのです。何らかの反動なのでしょう。イタリア映画を代表する作曲家ニーノ・ロータの哀愁を帯びた感傷的な旋律が、ふと、頭に響きました」
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 人類は、ネガティブとポジティブの二本並列の螺旋で進化してきた。
 人類は、誕生した揺り籠のアフリカを絶望し泣きながらネガティブに脱出し、不毛な大地や大海に向かって希望を持ちポジティブに旅立った。
 人類の一部が放浪の末に流れ着いた先が、陸の端、地の果て、地と海の狭間にあった絶海の孤島とも言うべき日本列島であった。
 日本民族日本人は、その裔(まつ)えである。
 不毛に向かって旅立つ者は、若い強者・勝者ではなく、病弱・年老いた弱者・敗者だけである。
 勇気ある冒険者や不屈の開拓者とは、そうした後者である。
 日本民族日本人は、その子孫である。
 歴史的民族大移動をした、ゲルマン民族は後者で、モンゴル人は前者である。
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 昔の日本民族日本人は、極端な怖がり・臆病であったが、喜怒哀楽を隠さず能天気なほどのポジティブであった。
 現代の日本国民日本人は、時に異常なほど怒りっぽいが極度のネガティブで、そのネガティブを誤魔化す為に怒りに身を震わせ攻撃的に振る舞う。
 戦後の現代教育は、日本民族日本人的な気質を子供の内から消し去る為に行われ来た。
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 自然災害や人災である大火で生き延びた江戸時代の庶民は、昼、人前では空元気で陽気に笑っていたが、夜、寝静まってから亡くした家族を想い残された寂しさから声を殺してすすり泣いた。
 怒りを鎮める為に、誰かに責任を押し付け、誰かを吊し上げ、誰かを呪い、誰かを罵り、暴れる、という事をしなかった。
 それが本当の日本民族日本人である。
 日本民族日本人は、諦める民族であって、怒る民族ではなかった。
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 日本民族日本人は、太陽=お天道様(女性神天照大神天皇霊・母性神)を崇めていた。
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 怒る民族とは、キリスト教文化圏、イスラム教文化圏、儒教文化圏などの諸国家の諸民族である。
 その中でも、自殺を禁止するキリスト教文化圏では銃乱射による多数の犠牲者を出す凶悪事件が多い。
 現代日本人は、キリスト教文化圏のアメリカ化ではなく儒教文化圏の中国化へと変貌しようとしている。
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 日本は地理的条件からいえば、地球の裏側に栄えている西洋キリスト教文化圏の一員になる事はありえない。
 日本には、中華儒教の毒が少なからず存在する。
 聖徳太子菅原道真などの先人は、日本を中華思想の毒で汚染させない為に中華儒教を日本儒教に作り変えて受け入れた。
 日本民族日本人は、「論語読みの論語知らず」として論語を愛読したがそれ以外の儒教五経には魅力を感じず興味も関心もなかった。
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