🌋11〕─2─酒に弱い日本民族日本人。水田稲作の分布と下戸遺伝子の分布がほぼ一致する。~No.35No.36No.37 

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   ・   ・   {東山道美濃国・百姓の次男・栗山正博}・  
 日本民族日本人の多くは、酒が弱い下戸で、酒に呑まれ、酒癖が悪く、アルコール依存に陥りやすく、アルコール中毒に罹りく、酒の上での失敗や過ちを犯しやすい。
 漢族系中国人や朝鮮人の大半は酒に強い上戸である。
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 水田稲作は、揚子江流域で栄えた長江文明で誕生し、人の移動によって東アジアに広がっていった。
 黄河流域の黄河文明では、麦や陸稲(おかぼ)が食糧として栽培されたが、水稲(すいとう)は気候や土地などの自然環境で栽培できなかった。
 日本は稲作で、朝鮮に感謝する必要はない。
 朝鮮半島南部には、日本民族日本人の祖先である縄文人が住み、揚子江流域や山東半島に住んでいた弥生系帰化人が朝鮮半島を廊下として使った日本に移住してきた。
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 Asahi
 人とお酒のイイ関係
 お酒の代謝能力の違い
 日本人はお酒に弱い人種
 お酒が苦手な日本人が多いことは、科学的にも証明されています。その原因は、アセトアルデヒドを分解する酵素である ALDH2の欠損です。
 日本人の約44%は、ALDH2を持たないか、その働きが弱くアセトアルデヒドが貯まりやすいのです。この遺伝的性質は、日本人などのモンゴロイド特有のもので、アフリカ系やヨーロッパ系の人種には見られません。

 人種 ALDH2欠損率
 日本人 44%
 中国人 41%
 韓国人 28%
 フィリピン人 13%
 タイ人 10%
 インド人 5%
 ハンガリー人 2%
 ナバホー人(アメリカ原住民) 2%
 ドイツ人 0%
 イスラエル人 0%
 エジプト人 0%
 ケニア人 0%
 スウェーデン人 0%
 フィンランド人 0%
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 ニコニコニュース
 日本から帰ってきた中国人が「日本人とは酒を飲まないほうがいい」と語った理由=中国メディア
 2018/10/16 18:12サーチナ
 中国メディア・東方網は13日、「日本から帰ってきた中国人観光客が『日本人とは酒を飲まないほうがいい』と語ったのは何故か」とする記事を掲載した。
 記事は、日本はその独特な風俗や文化により、多くの中国人観光客を呼び込んでいるとしたうえで、近頃日本を旅行した中国人観光客が帰国後に「日本人と酒を飲まないほうがいい。酔っ払うと大変なことになるから」と訴えたと伝えている。
 そして、「この観光客の話によれば、日本人と酒を飲まないほうがいい理由は、日本人が酒に強いからではない。日本の男性は非常に大きなストレスを抱えており、酒を飲むときに容易に羽目を外して大量の酒を飲んでしまうのだ。酒は人を麻痺させる。飲みすぎれば脳の制御が利かなくなり意識を失い、深刻な場合は病院に運ばれる。だから、日本人と酒を飲むのは危険なのだ」と説明した。
 また、深酒が絡むと往々にしてトラブルが発生し、自分の多くの面倒が降りかかるため、特に、女性は安全面に考慮する必要があると指摘。さらに、大量に酒をあおる日本人と一緒にさまざまな種類の酒を大量に飲めば、自分自身も酔っ払ってトラブルを起こしかねないとし、仮にタクシー車内で嘔吐してしまえば多額のクリーニング代などを請求される可能性があるとしている。
 記事は最後に、「日本人と一緒に酒を飲みに行き、深酒に付き合えば自らの体や金銭に損害を被る可能性がある。われわれは常に節度を持って飲酒をすべきなのだ」と結んでいる。
 中国にはお酒が好きな人が多いうえ、とてもお酒に強い人も少なくない。中国の酒の席ではお酒の強さが試されるが、それ以上に「お酒の飲み方」も試される。無計画に飲んで醜態を晒してしまえば、「酒の飲み方を知らない」として冷たい目で見られることになるのだ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
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 知恵連鎖
 白人に下戸がおらずお酒弱い日本人が多い理由 強い人も脳が麻痺していた
白人に下戸がおらずお酒弱い日本人が多い理由 強い人も脳が麻痺していた
2020-01-09 食べ物・飲み物
 「日本人はお酒に弱い」(2010/7/31)と「酒豪でも酔うのはいっしょ」(2010/8/2)をセットに。「下戸がいるのは東洋人だけだった」「お酒に弱い日本人が多い理由」の他、酒に強い人も脳が麻痺、アルコール依存症にむしろなりやすくなるなど、タイプ別の注意点を紹介しています。(2018/03/01)
 2010/7/31:
●そうだったの?下戸がいるのは東洋人だけだった
●下戸の割合が多い!お酒に弱い日本人が多い理由
 2010/8/2:
●酒に強い人も脳が麻痺、アルコール依存症にむしろなりやすく
●そこそこ飲める人が良いかというとそうでもない
●まさかの下戸の大勝利?お酒は飲まない方が良い
 2019/12/20:
●日本ではお酒が弱い人ほど有利で少しずつ増えてきたことが判明
古代ローマでは水が危険で、古代日本では水が安全だったから?
●そうだったの?下戸がいるのは東洋人だけだった
 2010/7/31:遺伝子の分析によって日本人は、60%の「酒が強い酒豪」、35%の「そこそこ飲めるがあまり酒には強くない中間派」、そして残りの5%の「酒がまったく飲めない下戸」とに分けられるそうです。
 国ごとのこの遺伝子の出現率の違いについて、この遺伝子の研究を行った元筑波大学教授の原田勝二さんによると、白人(ドイツ、スウェーデンフィンランドなど)、黒人(スーダンケニアなど)ともにほぼ100%だったが、黄色人種は明らかに低かったそうです。
 記事には「おちょこ1杯の酒を飲んだだけでもすぐに顔が真っ赤になるのは、主に黄色人種によく見られる現象とされ『オリエンタル・フラッシング』と呼ばれる」とありましたが、白人・黒人に下戸がいないというのは、初めて知って驚きました。
( “酒豪”どこに多い? 「全国酒豪マップ」の謎 編集委員 小林明 日本経済新聞 2010/7/2より)
 どうも「下戸」というのは、東洋特有の文化だったようです。
 ●下戸の割合が多い!お酒に弱い日本人が多い理由
 また、アジアにおいても特に東アジア地域での低さが目立ち、タイが90.1%、マレーシアが94.2%、フィリピンが87.3%であるのに対し、日本56.4%、中国59.0%、韓国71.6%などと明らかに酒豪型遺伝子の割合が低くなっていました。
 このことから、人間は本来、酒に強い酒豪ばかりだったが、アフリカ起源の現人類が黒人、白人、黄色人へと分岐するプロセスを経て、今から3万~2万5千年ほど前に中国南部あたりで突然、遺伝子が変異し、酒に弱い下戸が生まれたと推測。
 原田さんは「もともと日本人は酒が強い酒豪ばかりだったが、中国大陸からやってきた渡来人によって酒に弱い遺伝子が日本に持ち込まれた」と言っていました。渡来人が伝えたのは知識や文化だけでなかったのです。
 ただ、この説明だと日本人の酒豪型遺伝子の割合の低さが、中国以上というのは不思議でした。日本56.4%、中国59.0%という結果です。ほぼ変わらないと考えても、韓国など他の国で日本ほど極端に低い国は他にないため、ちょっと不思議な感じです。
 とりあえず、お酒に弱い日本人が多い理由は、中国からの渡来人が多かったためみたいですね。
 ●酒に強い人も脳が麻痺、アルコール依存症にむしろなりやすく
 2010/8/2:記事では「酒豪型遺伝子」と呼んでおり、それに従って書いてきたものの、この「酒豪」という呼び名は良くないように思います。
 こうやって「酒豪」なんて言われると、ついなんぼでも飲んで良いのかな?と思ってしまいますが、事実はそうではありません。その「酒豪」もかなり気をつけて飲まなければいけないようなのです。
 エチルアルコール代謝によって生じるアセトアルデヒドを、酢酸に分解する代謝酵素は「アセトアルデヒド脱水素酵素」と言うようですが、これのWikipediaに、GGタイプ(酒に強いタイプ) 、AGタイプ(酒に弱いタイプ) 、AAタイプ(酒が飲めないタイプ) という分類が載っています。
 これがおそらく前述の「酒が強い酒豪」「そこそこ飲めるがあまり酒には強くない中間派」「酒がまったく飲めない下戸」にそれぞれ対応するものと思われます。そして、これらの「タイプ別飲酒の注意点」と言うのを読むと、けっこうたいへんなことが書いているのです。
 <酒に強いタイプ(GGタイプ) = 酒が強い酒豪>
 「このタイプは酒に強いと思われているが、実際は、アルコールが体内で代謝された後に生じる、毒性の強いアセトアルデヒドを速やかに分解できるだけである。つまり、摂取したアルコールの濃度に応じて、実際には脳が麻痺しており、アルコールによる本来の酔いに変わりがあるわけではない(酔いとは、アルコールによる脳の麻痺であり、アルコールが分解された後に生成されたアセトアルデヒドの分解能力とは関係が無いため)。
 GGタイプがアルコール依存症になるリスクはAGタイプの6倍と言われており、事実、日本のアルコール依存症患者の9割弱はこのGGタイプである。さらに、GGタイプしか存在しない白人・黒人の社会である欧米では、アルコール依存症が深刻な社会問題となっている。」
 下手に飲めてしまうだけに飲み過ぎて、いつの間にか脳がマヒしちゃうようです。こう書かれると、怖いですね。
 ●そこそこ飲める人が良いかというとそうでもない
 これでしたら、酒も飲めるけど、あまり強くない人の方が良いかもしれません。と思ってそちらを見てみたのえdすけど、ちっとも良くありませんでした。
 <酒に弱いタイプ(AGタイプ) = そこそこ飲めるがあまり酒には強くない中間派>
「このタイプは、アルコールが体内で代謝された後に生じる、毒性の高いアセトアルデヒドを分解する能力が弱い。そのためアセトアルデヒドの影響を長時間受け続けることになり、飲酒に伴う各種疾患を罹患し易いと考えられている。事実、各種疫学調査により、同じ量の飲酒を継続した場合で、咽頭がん・大腸がん等の飲酒習慣と関連すると考えられている疾患の発症率が高いことが知られている(AGタイプがアルコール性のガンを罹患するリスクは、GGタイプの1.6倍といわれている)。 AGタイプがアルコール依存症になる可能性は低いが、同じ量の飲酒を継続した場合、やはりGGタイプよりも短期間でアルコール依存症になることが知られている」
 以上のように、こっちはこっちでガンになるという問題がありました。
 ●まさかの下戸の大勝利?お酒は飲まない方が良い
 え?じゃあ、まさかの下戸の大勝利?と思って、そちらを読むとこれはいたってシンプルな説明でした。そもそも飲むな!とのこと。
 <酒が飲めないタイプ(AAタイプ) = 酒がまったく飲めない下戸>
 「酒が飲めない下戸であり、飲酒は厳禁である」
 下戸の人は脳もマヒするし、アセトアルデヒドの毒にも冒されるし、酒はおいしくないし、何一つ良いことがありません。ただ、楽しめないがゆえに飲まない人が多いはずですので、結果的に被害も少ないかもしれません。
 ●日本ではお酒が弱い人ほど有利で少しずつ増えてきたことが判明
 2019/12/20:東アジアと西洋などで下戸の割合が大きく異なることに関連して、酒に弱い日本人が増えるよう「進化」 遺伝情報から判明:朝日新聞デジタル(小宮山亮磨 2018年4月26日20時32分)という記事が出ていました。
 英科学誌ネイチャー・コミュニケーションズに発表した理化学研究所などの分析によると、日本人2200人の全遺伝情報を解析したところ、弱いタイプの酵素をつくる遺伝子のそばに、まれにしか見られない多数の変異が集まっていることが判明しました。
 これは何を意味しているのか?と言うと、子孫に遺伝情報が受け継がれる際に、変異がこの遺伝子と共に失われずに蓄積してきたことを示しているとのこと。そして、アルコールに弱い体質が何らかの理由で環境への適応に有利に働いた証拠だとも考えられるんだそうです。
 ●古代ローマでは水が危険で、古代日本では水が安全だったから?
 この見方をさらに強化する事実も判明していました。弱いタイプの酵素をもつ日本人は、過去100世代ほどかけて増えてきたこともわかったというのです。ただし、研究チームの岡田随象(ゆきのり)・大阪大教授(遺伝統計学)は次のように話しており、理由は不明のようです。
 「似たような集団の進化には、アフリカ人がマラリアに感染しにくい形の赤血球を持つ例などが知られているが、アルコールに弱いことが日本人にとってなぜ有利だったのかはわからない」
 一方で、はてなブックマークでは、以下のように想像している人がいました。ただ、ごく一部の地域の例しか出ていないために、説明しきれていないと感じます。
 <serio 古代ローマあたりだと、アルコールは普通の水より腐敗リスクが小さくて安全なので、日常的に水代わりに飲んでた。日本では古代のカビ酒や口噛み酒が安全ではない上に、清浄な水を得やすい環境だった>
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 日本人は酒に弱くなるように“進化”…「下戸遺伝子」の研究者が語る“弱い方がいい理由”
 FNN.jp編集部
 2018年5月7日 月曜 午後5:30
・お酒に弱い体質の人が増えるよう数千年かけて進化してきた
・お酒が弱くなった“進化”は、感染症の予防と関係がある
・日本人は乾燥した耳垢の人が多いのも“進化”?
 お酒に関するトラブルが世間を騒がせているが、こんな興味深い研究があるのをご存知だろうか。
 本人の遺伝情報を調べたところ、お酒に弱い体質の人が増えるよう数千年かけて進化してきたことが、理化学研究所などの分析で分かったという。
 詳しい原因は不明だが、アルコールに弱い体質が“何らかの理由”で環境への適応に有利に働いたとみられるという。
 日本人がお酒に弱い体質の人が増えるよう進化した“何らかの理由”とは何なのか?
お酒が飲めない「下戸遺伝子」の研究を行っている、北里大学の太田博樹准教授に話を聞いた。
 お酒に弱い遺伝子を持つのは東アジア人
 ーー日本人がお酒に弱い体質の人が増えるよう数千年かけて進化した。これにはどのような理由が考えられますか?
 理研のグループは、日本人2200人について分析したので「日本人でお酒に弱い体質の人が増えている」ようにみえますが、私がイエール大学医学部にいた頃に分析した世界37集団(約2000人)のデータですと、日本人に限らず、東アジア人全体でお酒に弱い遺伝的タイプの頻度が多い特徴があります。
 これは、①偶然の可能性と、②何かの必然があった可能性の2つの可能性があると考えられますが、私達は、何らかの必然があったのではないかと考えています。
 必然とは、チャールズ・ダーウィンがいった「自然選択」で、自然選択のためお酒に弱い体質の人が東アジアでは増えたと考えています。
 お酒の弱さは感染症の予防と関係がある
 ーー太田さんは以前、「下戸遺伝子の持ち主は中国南部と日本に集中している」 「これは感染症予防と関係がある」と分析されていますね?
 お酒に含まれるアルコールはエタノールですが、エタノールは、肝臓でアルコール脱水素酵素によって分解され、アセトアルデヒドになります。
 アセトアルデヒドは、やはり肝臓でアルデヒド脱水素酵素によって分解され、酢酸になります。
 ご存じの通り、酢酸は無毒ですが、アセトアルデヒドはヒトにとって猛毒です。
 アセトアルデヒド血中濃度が高いと、気分が悪くなり、頭痛がして、二日酔いの原因になります。
 つまり、アセトアルデヒドを分解しづらい人がお酒に弱い人ということです。
 この「アセトアルデヒド血中濃度が高い」状態は、ヒトにとって毒ですが、病原体にとっても毒です。
 特に、血液に感染する原虫と呼ばれる寄生生物は、血中のアセトアルデヒド濃度が高いと増殖できないことが分かっています。
 たとえば、マラリア原虫とか赤痢アメーバなどが、いま話している病原体です。
 このため、お酒を飲めないということは、感染症予防に関係がある、と考えています。
 お酒に弱い遺伝的タイプは、中国の南に多く、日本列島にも多くいます。
 考古学で水田農耕の発祥の地と考えられている中国南部で多いということは、水田農耕地帯に特有の感染症に強かったのではないかと想像しています。
 先ほどからお話にでてきています、マラリア原虫とか赤痢アメーバなどは、赤道地域から中国南部くらいにかけて多くいますので、そうしたことが関係しているという仮説を私達は提示してきています。
 日本人は乾燥した耳垢の人が多い
 ーーお酒の弱さ以外に、日本人が進化の過程で変化させたことはあるのでしょうか?
 日本列島に住む人々の歴史を私のグループは、ずっと追い続けてきていて、でもまだ縄文人がどこからきたのかとか、弥生人がどこからきたのかとか決定的なことは言えないのが実情です。
 なので「日本人が進化の過程で変化させたこと」という問いに答えることは難しいのですが、「東アジア人が進化の過程で変化させたこと」であれば、他にも挙げられます。
 たとえば、耳垢が乾燥タイプか湿ったタイプかを決める遺伝子がありますが、その乾燥タイプは東アジアで頻度が高いことが知られており、日本列島でも他の世界の地域より多いです。
 また、EDARという遺伝子の変異は、髪の毛の太さや前歯のシャベル型の形状と関連していて、東アジアではシャベル型切歯、太い毛髪、といった形質が特徴づけられます。
これらの形質が、そうなる理由は、よく分かりませんが、やはり必然(自然選択)ではないかと考えられています。
 では東アジア人の生存にとって、耳アカが乾燥タイプであることや、シャベル型切歯、太い毛髪が、どのように有利にはたらいたかといういと、それはまだ研究の途上で、わかりません。
 そうした意味では、お酒に弱い体質に関する自然選択は、比較的わかりやすく、もっともらしいのではないかと、私達は考えています。
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 NHK
 飲みたくなるのは“進化の宿命”!?
 酒の知られざる真実
 2020年1月31日
 適度な量であれば体に良いとも言われてきた「酒」。ところが最近、「酒に“適量”はなく、飲む量が増えるにつれて病気のリスクも上がる」というショッキングな最新データも発表された。酒は付き合い方によって、まさに天国と地獄!?それを知りながら、なぜ人類はこれほど酒を好む生き物になったのか? その理由を壮大な「人類の進化」の歴史に探ると、なんと私たちの祖先には「酒を“栄養食”として命をつないだ時代」もあった可能性が明らかに。それがなぜ「酔うための酒」へと変わったのか。酒が人類にもたらした「3つの大事件」を解き明かし、「酒の知られざる真実」に迫る。
 お酒を「主食」にする人たちがいる!
 アフリカ・エチオピア南部、標高約2000メートルの山岳地帯。ここに、人類と酒の「究極の起源」を物語る人たちがいる。この地域に住む民族「デラシャ」だ。
 彼らが飲んでいるのは「パルショータ」というドロドロの液体。デラシャ伝統の「酒」だ。
 パルショータは、モロコシという穀物をすりつぶして壺の中で発酵させて造られる。アルコールの度数はビール程度だ。
 デラシャの人たちはこのパルショータを非常に好み、1日に5リットルも飲む。しかも、その他に食事はほとんどとっていない。じつはこの酒こそがデラシャの人たちの「主食」なのだ。驚くことに、子どもまでアルコール度数を抑えたものを食事として飲んでいる。
 不思議なことに、ほとんど酒しか口にしないのに、みんなたくましい体つきの健康体。その秘密を探って、生態人類学者の砂野唯さんが初めて本格的な調査を行った。
 パルショータの成分を詳しく分析したところ、驚きの事実が判明する。生きるために欠かせない必須アミノ酸や、ビタミンなどが多く含まれていることが分かったのだ。
 「私たちと違って、肉や野菜といったものを全く食べておらず、穀物(モロコシ)から造ったお酒だけをひたすら飲んでこれだけの栄養価をとっているというのは、とても驚くべきことだと思います。」(砂野さん)
 人間が地球上で「最強の飲んべえ」になったわけ
 デラシャの人たちにとって、「酒が“栄養食”」だという驚きの事実。じつはそれが「人類がこれほど酒を好む“最強の飲んべえ”に進化」した、「第1の大事件」と深く関係しているという。
 人類と酒の意外な原点を解き明かしたのは、“飲んべえ”には欠かせない特別な遺伝子「アルコール分解遺伝子」について研究している、生物化学者のマシュー・キャリガンさんだ。
 アルコール分解遺伝子は、体にとって有害性もあるアルコールを体内で別の物質に分解する「ある酵素」を作り出す働きをしている。キャリガンさんが詳しく分析を行ったところ、興味深いことが分かった。
 およそ1200万年前、木の上で暮らしていた私たちの祖先の体の中に、突如とても強いアルコール分解遺伝子が出現。それがその後、ゴリラ、チンパンジー、そして人間といった一部の類人猿にだけ受け継がれたというのだ。そのため、ほとんどの動物は体内でアルコールを分解する力が弱く、酒など口にできないのに、祖先からこの強いアルコール分解遺伝子を受け継いだ類人猿や人間は、強い酒でも飲むことができる。まさに、選ばれし“最強の飲んべえ”への大進化だ。
 それにしても、酒などなかった1200万年も前の祖先に、なぜ「酒に強くなる遺伝子」が備わったのか?
 「祖先が手に入れた高いアルコール分解能力は、生き延びるために、とても重要だったと考えられるのです。」(キャリガンさん)
 キャリガンさんが考える「最強の飲んべえ」誕生のシナリオは、こうだ。およそ1200万年前のアフリカ大陸で、私たちの祖先は木の上で果実などを主に食べていた。穏やかな気候で、食べ物には困らない幸せな時代だった。
 ところが、地球規模の気候変動で大地が急速に乾燥化し始め、森の木が次々と消滅。果実も減り、食べる物がなくなってしまった。
 運良く地面に落ちた果実を見つけても、完熟して、実に含まれる糖分が自然発酵し、だいぶんアルコールに変化してしまっているようなことが少なくなかったと考えられる。それでも飢えから逃れるために食べた祖先は、まだ体内に強いアルコール分解遺伝子がなく、少量のアルコールでも酔っ払ったようになり、強い動物に襲われてしまうこともあったかもしれない。
 そんな中、ある時一部の祖先の体内で遺伝子に突然変異が起き、アルコール分解遺伝子が偶然とても強力になったと考えられる。強い分解遺伝子を期せずして手に入れた祖先は、発酵した果実を食べても酔っ払うことなく、栄養を得ることができたに違いない。こうして幸運にも「酒になった果実」を食べられるようになった祖先だけが生き延びて、数を増やしていったと考えられるのだ。
 その遺伝子を受け継いで「地球上で最強の飲んべえ」となったのが、私たち人類だ。これほど強力なアルコール分解遺伝子を手に入れたのは、まったくの偶然だっただろうと、遺伝子で酒と人類の関係を探る東京大学・太田博樹教授は語る。
「たぶん落ちた果物とか、発酵したものを口に入れて、食べられる祖先と食べられない祖先がいたんでしょうね。僕らの祖先は食べても大丈夫だった。遺伝子の突然変異というのは、いつも偶然起こるんですね。だけど、その遺伝子がなくならずに現在のわれわれにまで伝わっているというのは、たぶん、強いアルコール分解遺伝子が生きる上で何か役に立ったからだろう。」(太田さん)
 「酒になった果実」から栄養を得て生き延びたとも考えられる、人類の祖先。デラシャの人たちが「酒を主食に」して生きる姿は、そんな遠い祖先と酒との原点を今に留めているかのようだ。しかし、そうした特別な食文化を除けば、現代人にとって酒は“栄養食”ではなく“酔うための飲み物”だ。一体なにがこの大転換を引き起こしたのか?
 そこには酒をめぐる「第2の大事件」があった。
 事件の始まりは、中東の国・トルコ。今からおよそ1万2000年前に人類が農耕を始めた、歴史的な地域だ。
 その一角に、人類史上最古ともいわれる大規模な遺跡が発見された。直径およそ300メートルもの範囲に、高さ5メートル以上ある巨大な柱が立ち並ぶ「神殿」らしき遺跡、世界遺産ギョベックリ・テペだ。
 その場所で、容積が最大およそ160リットルもある大きな石の器がいくつも発見され、その器の表面から「シュウ酸塩」という、小麦を発酵させたときにできる物質が検出された。1万年以上前の人々が、この石の器で大掛かりに小麦から酒を造っていた可能性が浮かび上がってきたのだ。
 なぜ人類はこの時代にこの場所で、大量に酒を造り始めたのか?
 当時、神殿の周辺には異なる部族が住み着いて、集団生活をしていたとみられている。その部族同士で血なまぐさい争いが起きていた可能性が、同じ地域での発掘調査から見えてきた。
 そんな時代に、これほどの大神殿を築き上げるには、多くの人が力を合わせなければならなかったはずだ。酒には、人々の友好を深め、一致団結させる力がある。神殿建造のために集まった人たちが、大量に造った酒をみんなで飲み、宴を開いていた可能性があると、考古学者のローラ・ディートリッヒさんは考える。
 「神殿の建造には、何百もの人が集まったはずです。大量の酒は、異なる部族が共に酌み交わし、結束力を生む重要な役割を果たしたと考えられるのです。」(ディートリッヒさん)
 祖先たちが発見した、人々を結びつける「酒の不思議な力」。それには、アルコールが脳にもたらす特別な作用が関わっていることが分かってきている。私たちの脳は、表層の部分に「理性」を生み出す働きがある。初対面の人に緊張感や警戒心を抱くのは、この「理性」が働くからだ。
 では、酒を飲むとどうなるか?
 脳の断面を見ると、アルコールを摂取する前(下図左)は理性を司る表層付近が黄色から赤と活発に働いていたのが、少量のアルコールを摂取しただけで青くなった(下図右)。
 つまり、アルコールによって理性の働きが弱められたのだ。そのおかげで警戒心が解けて、気分が開放的になり、人と打ち解けやすくなると考えられる。まさに「酔いがもたらす効用」だ。
 「人類最初の文明の証」とも言われる大神殿で造られ始めたと考えられる、大量の酒。これを皮切りに、酒は「人と人を結び、文明や社会を築く特別な力」として、欠かせない存在になっていくのである。
 恐るべき酒の魔力
 人間関係を築く特別な力を持つ酒。ところがさらに時代がくだり、文明社会が発展するにつれて、いよいよ「人類が酒に脳を乗っ取られる」という事態が起こり始める。
 およそ5000年前の古代エジプトでは、ビールが労働者の賃金として支給されるまでになっていた。発見された、当時の労働者たちの出勤簿を見ると、なんと仕事を休む理由として「飲酒」という文字が。さらに、ブドウを育ててビールより度数の高いワインも造られ始めていた。すると人類に異変が!壁画に、「吐くまで飲む貴族の姿」が描かれていたのだ。
 そこまで人間が酒のとりこになった原因は、脳を操る「恐るべき酒の魔力」にあった。
酒を飲むと、アルコールは血液に乗って脳へと向かう。脳の血管の壁には、異物の侵入を防ぐ特別なバリアがあるが、アルコールは非常に小さい物質のため、そのバリアをすり抜けて脳の内部まで入り込んでしまう。
 脳の中には「ドーパミン」という快楽物質を放出する細胞がある。アルコールが脳内に増えるにつれて、この細胞が興奮状態になり、歯止めなくドーパミンを放出。すると快楽が暴走し、飲みたい気持ちを止められなくなるのだ。いわば「アルコールに脳を乗っ取られてしまった」ような状態だ。
 アルコールが脳にもたらす「酔いの快楽」に魅せられて、人類はさらに強い酒を求め始める。8世紀頃には、ついに「究極の酒」を生み出した。酒からアルコール分を取り出して、より度数の高い「蒸留酒」を造り始めたのだ。ブランデーに焼酎、ウォッカなど…少量でもすぐに酔うことができる、まさに「快楽をもたらす酒」とも言える。
 脳をリラックスさせ、人と人をつなぐ「特別な力」として欠かせないものとなった酒。しかし、楽しく宴会に興じるうちに、気づくと人類の脳は「アルコールの魔力」に乗っ取られ、際限なく飲みたくなってしまう生き物になっていたのだ。
 日本人、わざわざ酒に弱くなる!?「第3の大事件」
 酒に脳を操られることまで起き始めた人類。ところが話はまだ終わらない。さらに追い打ちをかけるかのように、酒がとりわけ日本人の祖先に「第3の大事件」を引き起こすことになる。それは、なぜか日本人の祖先が突如酒に弱くなるという、謎の進化にまつわるものだ。
 調査によると、欧米やアフリカ系の民族には、飲んですぐ顔が赤くなるような「酒に弱い体質」の人がほとんどいないが、日本や中国、韓国などには、「酒に弱い人」が非常に多い。
 なぜ一部のアジア人だけ酒に弱くなってしまったのか?奇妙な大事件の発端は中国にあることが分かってきた。
 謎の解明に挑んでいるのは、人類学者の李輝さんだ。中国で発掘された祖先の骨に残る遺伝子の情報を読み解き、中でも「アセトアルデヒド分解遺伝子」と呼ばれる遺伝子のタイプに李さんは注目した。
 酒を飲むと、アルコールは体の中で分解されて、「アセトアルデヒド」という物質に変わる。飲むと顔が赤くなるのは、このアセトアルデヒドのしわざだ。それどころか、体中の細胞を傷つけて、がんなどの病気のリスクを上昇させる危険な物質でもある。アセトアルデヒドこそ、酒が「毒」であることの正体なのだ。
 はるか昔、偶然アルコール分解遺伝子が強くなった人類の祖先は、アセトアルデヒド分解遺伝子の働きも強かったと考えられる。ところが6000年以上前、アセトアルデヒド分解遺伝子の働きが弱い祖先が、突如中国に出現したことが分かってきた。
 なぜ「酒に弱い遺伝子」が現れたのか?
 李さんの分析によると、現代のアジアでは、とくに東アジア一帯に「アセトアルデヒド分解遺伝子の働きが弱い人」が多く存在していた。
 アセトアルデヒド分解遺伝子の働きが弱い人の分布。色が濃い地域ほど「酒に弱い遺伝子」を持つ人が多い
 この分布を見た李さんは、「酒に弱い遺伝子」の広がり方のパターンが、アジアでの「稲作」の広まり方とよく似ていることに気づく。
 稲作は中国の長江流域で始まり、まず北東部へ、次に東南部へと伝わり、その後東アジア一帯へと広がった。この稲作の分布と、「酒に弱い遺伝子」の分布を重ね合わせると、ほぼ一致する。
 「酒に弱い遺伝子が広がったことと、稲作が始まったことには、密接な関係があると考えられるのです。」(李輝さん)
 祖先は「酒に弱くなった」おかげで生き延びた?
 稲作の分布と、「酒に弱い遺伝子」の分布がほぼ一致するという発見。それがなぜなのか、まだ確かなことは分かっていない。しかしいくつかの有力な仮説が提唱されている。なかでももっともらしいと太田博樹教授が考えるのが、こんな驚きのシナリオだ。
 舞台は、6000年以上前の中国。稲作に適した水辺に多くの人が集まって暮らし始めていたが、当時は衛生環境も悪く、食べ物に病気を引き起こす悪い微生物などが付着することが多かったと考えられる。知らずに食べて、体内で悪い微生物が増えれば、命にも関わる。そんな時、意外なものが役に立ったと考えられる。それが、当時米から造っていた「酒」だ。
 アセトアルデヒド分解遺伝子の働きが弱い祖先が酒を飲むと、体内には分解できない猛毒のアセトアルデヒドが増えていく。しかし、その毒が悪い微生物を攻撃する薬にもなった可能性があるというのだ。一方、酒に強い祖先は体内のアセトアルデヒドが少なく、悪い微生物が抑えられずに大繁殖してしまうことになる。こうして、「酒に弱い遺伝子を持つ人の方が、感染症に打ち勝って生き延びやすかった」というのが、有力な仮説の一つだ。
 つまり私たちの祖先は、酒がもたらす毒まで利用して病気から身を守るという切実な事情から、「わざわざ酒に弱くなる道を選んだ」可能性があるのだ。この「酒に弱い遺伝子」が、やがて稲作文化と共に日本列島に渡来し、今では日本人のおよそ4割が「酒に弱い遺伝子タイプ」になったと考えられる。
 「3000年ぐらい前に日本列島に稲作を持った人たちが入ってきた。それ以前から日本列島にいた縄文人は“酒に強い遺伝子タイプ”の人たちが多かったと考えられますが、大陸から渡ってきた“酒に弱い遺伝子タイプ”と交わり、酒に弱い日本人が増えていったんじゃないか。」(太田さん)
 私たちの祖先を病気から守る薬にもなった可能性がある、アセトアルデヒド。しかし、現代の私たちは衛生環境も良くなり、祖先のように悪い微生物におびえる必要はなくなった。そうなると、アルコールから生み出されるアセトアルデヒドは、もはや「毒」でしかない。
 調査によると、アセトアルデヒドを分解する遺伝子の働きが弱い人は、飲酒で頭頸部がんになるリスクが3.6倍、食道がんは7.1倍にもなるという。
 もちろん、酒に強い人も、「アセトアルデヒドが体の毒」であることは全く同じだ。個人差はあるものの、1日に飲むアルコールの量が20gを超えたあたりから、病気になるリスクが上がっていくという最新のデータが発表されている。
 一方で、とくに「酒に強い遺伝子タイプ」の人は、アルコール依存症への注意も必要だと太田さんは指摘する。
 「アルコール依存症になりやすいのは、酒に強い遺伝子タイプの人なんです。それくらい人間は、“酔いの快楽”への欲求をなかなか断ち切ることのできない生き物になってしまったんですね。」(太田さん)
 ノンアルコールでも“酔いに似た快楽”を味わえる!?
 体は過度の酒を毒として拒む一方、脳は“酔いの快楽”に魅せられて、際限なく飲みたくなってしまう。人類と酒の壮大な進化の果てに、私たちは悩ましい局面に追い込まれてしまった。
 そんなジレンマを乗り越えるかのように、人類はまたもや「新たな酒」を生み出し始めた。「ノンアルコール酒」だ。なんと最近行われた実験で、「人間はノンアルコールでも“酔いに似た快楽”を味わえる」ことが分かってきた。
 実験で22人にグラス一杯のノンアルコールワインを飲んでもらい、その後に感じた感覚や気分をアンケート調査。さらに、リラックスの度合いを示す自律神経の働きも装置で計測した。その結果を、アルコールを含むワインを飲んだときと比べると、興味深いことが分かった。
 普通のワインを飲んだ後、被験者が感じた「楽しさと高揚感の強さ」は、アルコールの効果によって上昇した。驚くことに、ノンアルコールワインを飲んだ後も、本物のワインよりやや下がるとは言え、同じように楽しさや高揚感が上昇したのだ。さらに、自律神経の働きを見ると、普通のワインよりもノンアルコールワインを飲んだときのほうが、よりリラックスしていることを示す結果が得られた。
 カギを握ると考えられるのは、その人が「過去に本物の酒を飲んだときに体験した、“酔いの快楽”の記憶」。酒を飲んで脳が酔いを経験した際、それを「心地よい」と感じると“酔いの快楽”が良いものとして脳に記憶される。その後ノンアルコール酒を飲んだ際、本物そっくりの見た目や香り、味わいによってこの“酔いの快楽”の記憶が呼び覚まされ、アルコールなしでも“酔いに似た快楽”を脳が感じることができると研究者は考えている。
「本物と遜色のない味わいを持っていることで、ノンアルコール酒でも本物のお酒を飲ん でいるような疑似体験をさせてくれる。『楽しさ』という記憶が、ノンアルコール酒を飲んで起こる。」(龍谷大学 山崎英恵 准教授)
 強い人も弱い人も、“酒との理想的な関係”とは?
 少量でも酔える「アルコール度数の高い酒」を造る技術を生み出した人類が、今では逆に「酒からアルコールを抜く」技術も開発している。
 酒が時代を超えて「人と人を結び、社会を築く力」であり続けているからこそ、人類はアルコールの有害性を知ってもなお、知恵を尽くして「酒がもたらしてくれる恩恵」を守り続けようとしているのかもしれない。
 「お酒に強いからいいとか、お酒に弱いからいいというものではない。どちらも進化の産物で、両方とも意味があると考えるのが重要です。それを受け止めた上で、楽しい飲み方をするのが大切なんじゃないかと思います。」(太田さん)
 期せずして地球上で“最も酒が飲める生き物”になった人類。やがて、「人と人を結ぶ酒の力」を発見し、それをいかして文明を築き上げるまでになった。
 しかし、気づくと酒は私たちにとって天国と地獄の背中合わせ。そのはざまで、人類は「アルコールのない酒」まで生み出して、共に酒を楽しむことの「恩恵」を大切にし続けている。
 人類と酒の切っても切れない関係は、まさに人類進化の宿命。アルコールありでもなしで も、今夜飲む一杯は、そんな人類と酒との壮大な歴史に思いをはせながら、適度に楽しみたいものだ。
 この記事は、2020年2月2日に放送した 「NHKスペシャル 食の起源 第4集「酒」~飲みたくなるのは“進化の宿命”!?~」 を基に制作しています。
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