☵46〕─1─韓国はトランプのG12構想に参加を快諾。~No.382No.383No.384No.385 

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   ・   ・   {東山道美濃国・百姓の次男・栗山正博}・    
 5月31日 産経新聞G7サミット9月に延期 ロシアや韓国など参加国拡大も
 報道陣に親指を立ててあいさつするトランプ米大統領=30日、ホワイトハウス敷地内(ロイター)
 【ワシントン=黒瀬悦成】トランプ米大統領は5月30日、6月末頃にワシントン首都圏での開催を目指していた先進7カ国(G7)首脳会議(サミット)を9月に延期すると明らかにした。大統領専用機の機中で記者団に語った。
 トランプ氏はまた、現行のG7の枠組みは「世界の状況を適切に反映しておらず、極めて時代遅れだ」とし、ロシア、オーストラリア、インド、韓国を加えて「G10またはG11」に拡大したい意向を表明した。
 G7拡大の意図についてホワイトハウスのファラー戦略広報部長は「中国に対して今後どう取り組んでいくかに関し伝統的同盟国を糾合し話し合うことができる」と説明した。
 ロシアはかつてG8の一員だったが、2014年のウクライナ南部のクリミア併合を受けて放逐された。
 昨年の仏ビアリッツG7サミットでもトランプ氏は「次回からロシアを復帰させたい」と提案したが、英仏独に反対されて断念した経緯がある。
 今回も、クリミアに加えて、ウクライナ東部での軍事行動の責任をロシアが明確にしないまま復帰することに英独仏が難色を示すのは必至とみられる。
 トランプ氏は具体的な開催時期について、9月15日にニューヨークで始まる国連総会の前後になるとの見通しを示す一方、11月3日の米大統領選後になる可能性もあると語った。
 トランプ氏はG7サミットを通常通り開き、新型コロナウイルス感染で打撃を受けた世界の「正常化」を印象付ける考えだった。
 ただ、米メディアなどによると、ドイツのメルケル首相が出席を辞退すると表明したほか、他にも出席に消極的な首脳がいたことから、6月末にG7首脳全員が勢ぞろいして開催するのは極めて難しいと判断したとみられる。」
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 6月1日 産経新聞「トランプ氏がG12を模索、文氏は招待を快諾 米韓首脳電話会談
 米フロリダ州で発言するトランプ大統領=5月30日(UPI=共同) 
 【ソウル=桜井紀雄】トランプ米大統領は1日、韓国の文在寅ムン・ジェイン)大統領と電話会談し、9月以降に米国で予定する先進7カ国(G7)首脳会議(サミット)に韓国など4カ国を招待する意向を表明したことに関連し、ブラジルを加えたG12への拡大を模索していると明らかにした。韓国の招待について文氏は「喜んで応じる」と謝意を伝えた。韓国大統領府が発表した。
 トランプ氏は「G7は古い体制で国際情勢を反映できていない」と主張し、他にオーストラリアやインド、ロシアも加えたG11やG12への拡大について意見を求めた。これに対し、文氏は「G7体制は全世界的な問題に対応するのに限界がある」と同意。トランプ氏は「その方向で努力する」と答えたという。
 韓国の参加に関し、文氏は新型コロナウイルスへの「防疫と経済の両面で韓国ができる役割を果たしたい」と強調した。
 トランプ氏は中国に対抗する枠組みとして韓国などの取り込みを狙っていると指摘される。経済面で中国への依存度が高い韓国の判断が注目されていた。」
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 6月2日 産経新聞「米中対立の渦中に飛び込む文政権 「G12」構想快諾もリスク懸念
 韓国の文在寅大統領(共同)
 【ソウル=桜井紀雄】韓国の文在寅ムン・ジェイン)大統領は、トランプ米大統領が描く先進7カ国(G7)首脳会議(サミット)に韓国など4、5カ国を招待する構想に「喜んで応じる」と快諾した。文政権は、新型コロナウイルス対応での高評価をテコに国際社会に存在感を示すチャンスととらえるが、韓国内では、米国と中国の対立に巻き込まれるリスクを懸念する声も少なくない。
 「ポストコロナの道標になる。対面でのサミットが成功すれば、世界の状況と経済が正常に戻るというシグナルになる」。韓国大統領府によると、文氏は1日、トランプ氏との電話会談で、オーストラリアやインド、ロシアなどを加えて9月以降に米国でサミットを開くトランプ氏の構想をこう手放しで称賛した。
 G7の枠組みを「古くさい」と切り捨てるトランプ氏に対し、世界的な問題の解決で「限界がある」と同調し、ブラジルまで加えた「G12構想」も支持。新型コロナの「防疫と経済の両面で韓国ができる役割を果たす」と意欲を示した。
 文氏は1日の経済会議で「深刻化する自国中心主義と大国間の対立が韓国経済に負担になる」と語った。米中への輸出に頼る韓国経済にとって米中両国の対立と経済面での“巣ごもり”は死活問題で、サミットを打開の契機としたい思惑も見える。一方で、米側はサミットで中国問題を協議すると明言しており、中国に対抗するために中堅国を囲い込む狙いは明らかだ。
 文政権は中国の習近平国家主席の年内訪韓を目指しており、秋なら、サミットと同時期になる可能性も出ている。文政権は米中双方におもねりながらも、旗幟(きし)を鮮明にしない「戦略的曖昧さ」を保ってきたが、双方に不信感を抱かれる危険もあり、一層難しいバランス外交を迫られそうだ。」
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