☵34〕─8・D─韓国の東京五輪・パラリンピック開催反対、86%。韓国は福島県民の心を踏みにじる。~No.287  

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   ・   ・   {東山道美濃国・百姓の次男・栗山正博}・     
 古代から、朝鮮半島韓半島の土壌は反日嫌日・侮日であった。
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 2021年7月21日 05:00 産経新聞「文氏の訪日断念 首脳会談のときではない
 韓国の文在寅大統領が東京五輪開会式に合わせた訪日を断念した。大統領府によると、韓国が訪日の条件としていた菅義偉首相との首脳会談について、「成果を出すまでには至らず、その他の諸般の状況を総合的に考慮した」ためである。
 首脳会談の成果が見込めないというのは、すなわち、悪化した日韓関係を打開する具体策を韓国側が示さなかったことを意味しよう。これで関係改善を図ろうとしても、どだい無理な話である。韓国側の具体策なき会談など何の意味も持たない。
 関係が悪化したのは、ひとえに文政権が慰安婦問題や「徴用工」訴訟などで国家間の約束を踏みにじる反日を続けてきたからだ。菅首相が「今後もわが国の一貫した立場に基づき韓国側としっかり意思疎通を行っていきたい」と述べたのは当然だ。日本は揺らがず韓国の不当な振る舞いをただせばよい。会談は行動を伴う形で韓国が反日を改めた後である。
 韓国メディアによると、会談を「成果」としたい文政権は日本政府に対韓輸出管理の厳格化を撤回することなどを求めていた。日本は徴用工訴訟で受け入れ可能な解決策などを韓国が提示するのが先決という立場であり、双方の認識には埋めがたい差異がある。
 五輪前に日韓関係を損ねる出来事も相次いだ。韓国オリンピック委員会を兼ねる大韓体育会は、五輪選手村の食事に福島県産食材が使われることを懸念し、自国から食材を持ち込むなどして給食センターを近くのホテルに設けた。科学的根拠もなく福島を不当に貶(おとし)める悪意に満ちた行為である。
 大韓体育会が選手村宿泊棟に掲げた横断幕で、豊臣秀吉による朝鮮出兵時の李舜臣将軍の言葉にちなんだ文言を記したことも、政治的宣伝を禁じた五輪憲章50条に反し、国際オリンピック委員会(IOC)の勧告で撤去された。
 一方、在韓国日本大使館の相馬弘尚総括公使が文政権の独善的な外交を性的な言葉で表したことも発覚した。外交官にあるまじき不適切かつ品位に欠ける発言で、到底許されるものではない。
 一連の騒動をみても、首脳が実のある会談をする環境にないことは明白だ。残りの任期がわずかな文政権下で関係改善が難しいとしてもやむを得ない。大切なのは長期的視点で韓国に対日外交の改善を促し続けることである。」
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 親日派知日派は、古朝鮮百済高句麗、古新羅渤海などの諸王国。
 反日派・嫌日派・侮日派は、統一新羅、高麗、李氏朝鮮大韓帝国などの諸王国と韓国、北朝鮮
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 韓国は、日本との友好・親善を軽々と口にするがそれはウソで、本心は友好・親善などは求めてはいない。
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 日本にとって、古代から隣国の中国や朝鮮はいつ何時日本を侵略してくるかわからない、油断も隙もない怖ろしい「敵」であった。
 つまり歴史の事実として、日本は被害者であり、中国・朝鮮は加害者であった。
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 7月21日06:00 MicrosoftNews ダイヤモンド・オンライン「韓国が「オリンピック精神より反日活動」を重んじる理由、元駐韓大使が解説
 © ダイヤモンド・オンライン 提供 Photo:EPA=JIJI
 韓国選手団の住居棟に
 反日の英雄を連想させる横断幕
 東京オリンピックを巡って日韓間で対立が鮮明化している。
 7月14日、オリンピック選手村の韓国選手団住居棟に、「反日の英雄」とされる李舜臣将軍の対日戦勝利を連想させる横断幕が貼り出された。これは日本を打ち負かそうという、スポーツの国際大会にふさわしくない反日文句である。
 韓国による東京オリンピックを否定し攻撃する姿勢が続いている。「共に民主党」の議員がオリンピックの競技場が放射能影響圏にあるという地図を公開し、「東京オリンピックをボイコットする」と言ったことが始まりである。
 福島原発処理水の放出に対しては、IAEAや米国に韓国側の懸念を伝え、放出を止めるよう協力を要請した。直近では大韓体育会が選手団に「福島産の食材は口にするな」と指導した。
 東京オリンピックのホームページに掲載された聖火リレー地図に、竹島が日本領土と表記されていることの是正を求めた。次期大統領選の候補や与党議員が是正されない場合には東京オリンピックをボイコットするよう主張した。
 文化体育観光部が「衰退する日本」というニュース形式の宣伝物を制作した。
 日韓対立の原因の多くは、韓国側がオリンピック精神を理解しているのか、国際的儀礼をわきまえているのか、疑わせる内容のように思われる。日韓間が国民感情に左右されず普通の隣国であれば起きない問題であろう。日韓関係の未来を見据えた場合、こうした問題の起きない関係を築いていくことが課題であろう。
 韓国側で問題をこじらせているのは一般国民より政府・与党あるいはそれに近い人々である。こうした指導的立場にある人々がもっと冷静になることを促したい。
 オリンピックで勝つのではなく
 日本に勝つのが目的なのか
 冒頭で触れた横断幕には、「臣にはまだ5000万国民の応援と支持が残っております」という文言が書かれていた。
 この言葉は日本の朝鮮出兵に勝利した李舜臣将軍が朝鮮第14代国王宣祖への報告書に「今臣戦船尚有十二(臣にはまだ船が12隻あります)」と書いた文面から取ったものである。
 当時朝鮮軍豊臣秀吉の軍に劣勢であったが、李将軍は12隻の戦船で日本に連勝して韓国を敗戦の危機から救った。これにあやかった言葉である。
 李将軍は、秀吉の朝鮮出兵を打ち破った「反日の英雄」として韓国では神格化されている。
 韓国は、今でも日本国内の聖火リレー地図から竹島が除去されないことに反発しており、こうした心情があえて李舜臣を選手村に掲げさせた理由であろう。
 さらに、韓国はこれまでの国際大会で、日本より上位にいることにこだわり、対抗意識を燃やしてきた。今回の東京オリンピックのメダル獲得数で日本より下位に甘んじる場合には大韓体育会は国民の批判の矢面に立たされる危険性があった。そうしたことから李舜臣将軍を持ち出して韓国選手の尻をたたこうとしたのだろう。
 横断幕は不適切として
 大韓体育会が撤去
 この横断幕に対して15日の東京スポーツは「韓国選手団が選手村に『反日横断幕』不穏な“戦時メッセージ”掲げる」と題した記事を掲載した。
 それを受け大韓体育会は「今回の大会は日本で開催されるだけに特別なメッセージを準備した」「国家の代表選手たちを盛り上げる応援フレーズを考えていたが、ある職員の提案であの横断幕を準備した」「韓国代表団を応援しようという純粋な意図を歪曲(わいきょく)するもので残念だ」とコメントした。
 大韓体育会はこの横断幕を撤去した。IOC関係者が韓国選手団の事務室を訪問し、「横断幕の撤去を要請した」という。さらに文書を通じても「横断幕のフレーズは戦闘に参加する将軍を連想させるもので、オリンピック憲章第50条に違反する」と指摘したようである。
 韓国側は横断幕の撤去に当たり、競技場内の旭日旗応援に対して強く異義を提示し、IOCは「旭日旗に対しても同じ条項を適用して判断することを約束した」という。
 韓国側はそれでもIOCが日本に寄り添っているとの不満を抱いており、横断幕の代わりに「虎の形をした朝鮮半島」の絵が描かれた垂れ幕を出した。これは朝鮮半島出兵時に秀吉が加藤清正に命じた「虎狩り」に関連するものだとの指摘も出ている。これも「克日(日本に勝つの意味)」を連想させる。
 韓国メディアは、日本の極右が激怒し、選手村に集まり旭日旗デモをしたと報じた。しかし、これは日本の極右だけが問題としているものでなく、多くの日本人が韓国の行動にあきれ返っているということである。この横断幕は日本人に大韓体育会による「反日行動」と映るだろう。そういうことも理解できない大韓体育会はオリンピック精神を正しく理解しているとは言い難い。
 ゴルフ日本代表チームのユニフォームが
 旭日旗を連想させると問題提起
 中央日報は、日本のゴルフ代表チームのユニフォームが「日の昇る国を表す斜めのラインが入っている」「日の丸の赤や白、それに海や桜といった日本の自然をイメージした青や白が採用された」と紹介している。それが旭日旗を連想させるという。
 だが、筆者がユニフォームの写真を見る限り、何をもってそういう連想になるのか理解できない。「日本の軍国主義を象徴する旗の旭日旗は広がる太陽を形骸化したもの」だからというが、この韓国側の主張はあまりにも旭日旗のデザインを拡大解釈したものと言わざるを得ない。
 そもそも、競技場は無観客であり、旭日旗で応援することは想定し難い。大韓体育会の面子を保つためとはいえ、意味のない問題提起をするものである。
 福島産食材を問題視し
 自国食材の弁当を支給
 大韓体育会は、オリンピック選手村の食事に使われる福島県産などの食品を食べないよう、自国選手団を指導していることが判明した。放射性物質による汚染の危険があるという。自民党内からは「そこまでいちゃもんをつけるとは本当に不愉快だ」との声が出ている。
 韓国は一昨年、「共に民主党」の議員らがオリンピックの競技会場を地図で示し、放射能の影響圏にあるとして放射能オリンピックであると非難して以来、東京オリンピックに対しさまざまな言いがかりをつけてきている。
 また、福島原発処理水の問題では「周辺国の安全と海洋環境の危険を招くだけでなく、日本に最も近い隣国である韓国との十分な協議も了解もなく行われた一方的な措置」だと非難し、IAEAや米国に懸念を伝えた。
 しかし、IAEA、米国共に処理水の放出に理解を示し、また、韓国政府内の検討でも「処理水の影響はない」との結論が出ていたにもかかわらず、韓国政府がこれをあえて取り上げず、むしろその見解を否定したことも判明した。こうした韓国政府の対応は行き場がなくなり、むしろ感情的な対応になってきたようである。
 今回大韓体育会はあらためて福島県産などの農水物を問題にした。しかし、それら農産物は放射性検査を経て、安全なものだけが出荷されており、大会組織委員会は、検査の数値を示して安全性を説明している。韓国側が求める韓国食材の選手村持ち込みを許可しなかったのは当然である。
 ちなみに東日本大震災の直後、日中韓首脳会談出席のため訪日した李明博大統領は菅直人首相、温家宝首相(いずれも当時)と共に福島県を訪問、菅首相に続いて福島県産の農産物を試食した(筆者もこれに立ち会った)。大統領が事実を客観的に評価すれば問題はこじれないものである。今の韓国を見て大変残念な思いである。
 大韓体育会は韓国産食材を持ち込めなかったことから、選手村の近くのホテルを借りて給食センターを設置し、韓国からキムチなど一部食材を持ち込んで弁当を用意し、選手村や選手らが調整を行う競技場や練習場に運ぶという。
 韓国は過去のオリンピックでも栄養管理のためのセンターを設置していたが、今回は「放射性物質対策」も理由に掲げ、韓国から送った食材を使うという。農水省によると、韓国は福島を含む8県の水産物の禁輸を続けている。
 今回のオリンピックは、日本にとっては「復興五輪」である。日本はコロナ下にもかかわらず、オリンピック関係者に精いっぱいのおもてなしをしようと最善を尽くす中、こうした行動は日本人の善意を傷つけるものであり、ますます韓国人嫌いを増やすことになりそうである。
 韓国側は聖火リレー地図に
 表記された竹島の削除を要求
 文化体育観光部と大韓体育会は東京オリンピックホームページ上の聖火リレー地図に竹島が表記されたのを削除するようにIOCに仲介を要請した。聖火リレーコースを紹介する地図には、島根県の上の方に虫眼鏡で探さなければわからないほど小さな点で竹島が表記されているが、これは日本の竹島領有権主張であり、是正を要求するというのである。
 2018年の平昌オリンピックの時に韓国名独島(竹島)が表記された韓半島朝鮮半島)旗の使用に対し日本政府が抗議し、IOCは「政治的事案をスポーツにつなげるのは不適切」だとして朝鮮半島旗に竹島を表記することを削除するよう勧告し、韓国側は「外交的紛争防止と五輪精神順守など」のために勧告を受け入れたことがある。
 今回韓国側は「平昌での措置を今回も同一に適用すべき」で「大会組織委員会竹島を削除すべきと勧告する」ように求めた。
 しかし、今回の状況は平昌オリンピックの時とは明らかに異なる。
 平昌オリンピックで使用した統一旗は開会式の入場行進に使うものであり、これを見るのは世界の人々だ。しかも、竹島が実体よりもはるかに拡大して表示されている。これでは竹島が韓国の領土だと世界の人々に宣伝する目的と受け止められても仕方がない。
 一方、今回の地図は聖火リレーのコースを紹介するものであり、これを見る人の多くは日本人だろう。しかも竹島の大きさについても実体に即している。
 こうした違いを踏まえてIOCは「どのような政治的意図もない」と韓国側に回答し、仲介の要求を拒否している。しかし、韓国側はいまだに地図からの竹島の削除を求めている。
 ただ、この問題を巡っては韓国の一部政治家が大騒ぎしているものの、オリンピックボイコットを求める青瓦台への国民請願の反響は大きくない。
 韓国では竹島の問題は国民感情をたきつけるものであるが、地図上の竹島が虫眼鏡でなければわからないことから、あまり関心が高まらないのかもしれない。
 文化体育観光部はホームページに
 「衰退する日本、先進国に格上げされた大韓民国」と掲載
 文化体育観光部の国民疎通室は8日、「衰退する日本、先進国に格上げされた大韓民国」というタイトルの宣伝物をホームページに掲載した。これは培材大学日本学科のカン・チョルグ教授の寄稿文を要約したものである。
 カン教授は「韓国はコロナの状況下でも飛躍的な経済成長を成し遂げたのに対し、日本はコロナ防疫失敗や景気低迷など国力低下状態が続き、韓日間貿易の相互重要性が次第に衰退していくことがうかがわれる」と主張した。
 これに対し、韓国の一部ネットユーザーから「大韓民国の顔ともいえる国民疎通室で特定国家を蔑視し、嘲弄(ちょうろう)する表現が使われたニュースを制作して配布した行為は外交的欠礼に該当し、決して望ましくない」「むしろ大韓民国の品格が毀損(きそん)され、威信が地に落ちる恐れがある」と批判した。これを受け、同部では内容を修正したようである。
 今回のオリンピックを巡る騒動は大韓体育会の監督官庁である文化体育観光部の姿勢と共通するものがあろう。日本を批判し、韓国よりも下位に置きたい一部指導者の心情が出ているのではないか。韓国の一般市民の、日本を見る目の方がはるかに健全である。
(元駐韓国特命全権大使 武藤正敏)」
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 7月21日10:44 MicrosoftNews 聯合ニュース「五輪選手村垂れ幕 日本側反発は「戦犯国イメージ恐れた」=韓国人教授
 © 聯合ニュース 提供 李舜臣将軍の肖像画の前に立つ徐教授(同氏提供)=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
 © 聯合ニュース 提供 韓国選手団の滞在先に掲げられた垂れ幕(資料写真)=(聯合ニュース
 【ソウル聯合ニュース】韓国の広報活動などに取り組む誠信女子大の徐ギョン徳(ソ・ギョンドク)教授は21日、東京五輪に出場する韓国選手団が五輪選手村に新たに掲げた垂れ幕に日本の右翼とメディアが反発していることについて、「世界の人々に戦犯国のイメージが刻み込まれるのを恐れたためだ」との見解を示した。
 徐氏はSNS(交流サイト)上で、「日本は五輪を控え、横断幕の李舜臣(イ・スンシン)将軍の言葉とともに『壬辰倭乱』(文禄慶長の役)という侵略の歴史が世界に広く知れ渡ることが怖かった」と指摘し、李舜臣肖像画の前で撮影した写真をアップした。李舜臣壬辰倭乱の際に朝鮮水軍を率いて活躍した将軍。
 韓国選手団は先ごろ、李舜臣の言葉をまねた横断幕を掲げたが、政治的メッセージと受け取られ、撤去させられた。その後、「虎が下りてくる」と書いた垂れ幕を新たに掲げた。これは伝統芸能パンソリの演目「水宮歌」の一節で、国楽(韓国伝統音楽)フュージョンバンドのイナルチが再解釈して昨年発表のアルバムに収録したところ、韓国内外で大きな話題を集めた。
 この垂れ幕に関し東京スポーツ新聞は前日、「垂れ幕にも『反日論争』が勃発し、大きな波紋を呼んでいる」と報じた。日本では「豊臣秀吉加藤清正に命じた『虎狩り』を暗示している」という指摘や、朝鮮半島の形をした虎の絵の東側に独島らしきものが描かれているのを「領土アピール」と批判する声があると伝えた。
 mgk1202@yna.co.kr」
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 7月21日17:10 MicrosoftNews 文春オンライン「オリンピックへの反対、韓国は「86%」で日本以上…文在寅ドタバタ“訪日キャンセル”の真相
  ©getty© 文春オンライン ワクチン接種を受ける文在寅大統領
 「今回のオリンピックでは実力と同じくらい“免疫力”が大事になる、ということですね」
 韓国の朝の時事情報番組。司会者が神妙な顔をしながらこんなコメントをしている。
 東京夏季オリンピックの開幕の1週間前には、「こんなオリンピックは初めて」(毎日経済新聞、7月16日)という記事が掲載された。
 表彰台ではメダルは自分でかけ、得点を決めたり勝利した瞬間にコーチやメンバーらと抱き合ったりする“セレモニー”はNG、毎日受けるPCR検査でもし陽性となれば棄権扱いとなり、成績はその直前の試合でストップ……。だから、新型コロナウイルスに感染しないよう、免疫力をアップさせなければならないという話だ。
「オリンピックどころではない」ほとんどの韓国国民は無関心
 コロナ禍での開催となり異例づくしの今回のオリンピック。世論調査会社「イプソス」が世界28カ国を対象に行った世論調査では、世界の57%が東京五輪開催に反対した。なかでも韓国は86%と日本(78%)よりも反対する声が多かった。
 背景にあるのは、新型コロナウイルスの蔓延という安全ではない環境に選手を送り出すことでパンデミックが拡大するという憂慮からだが、当初から開催自体に反対する声は出ていた。旧日本軍を美化するとして「旭日旗」のオリンピックでの使用に抗議する声は数年前から出ており、最近では、オリンピックの公式HPに掲載された地図に竹島(韓国では独島)が記載されたことでにわかに「領土問題」が浮上した。
 韓国では来年の大統領選挙を見据えた次期大統領選挙候補者らが「福島汚染水放出問題」を俎上にあげ、「領土問題」と合わせて五輪参加ボイコットを声高に叫ぶなどスポーツの祭典という雰囲気はどこへやら、政治・外交絡みでもみくちゃに。
 なによりも、韓国では7月の第2週からデルタ株による新型コロナウイルス感染者が急増し、ワクチン確保の遅れから接種遅れが生じていることへ苛立ちが生じている。さらに19日には、アフリカのソマリア沖に派遣中の韓国軍の駆逐艦に乗艦している隊員全体の82%が感染していることが発覚。
 乗組員全体の30~40%ほどが徴兵制による従事者で、その後検査体制の不備やワクチンが送られていなかったことも分かり、世論の怒りが爆発しており、「オリンピックどころではない」雰囲気も漂う。
 一方、オリンピック関係者は着々と準備を進めてきていた。
 「金メダルは7個以上、総合成績は10位以内」
 6月28日、「2020東京オリンピック大会メディアデー」と題して代表団(といっても壇上に並んだのは大韓体育会長、東京オリンピック選手団長など数人だったが)がこう東京オリンピックでの目標を語り、黙々と練習を重ねている代表選手の様子なども伝えられた。代表選手は3月にはワクチンの優先接種が決まり、4月頃からワクチン接種が進められていた。全国紙の運動部記者は言う。
 「本来ならば大がかりなイベントを開いて盛大に行うはずが、残念でした。しかも、韓国では新型コロナウイルスの防疫ばかりに気を取られて、東京オリンピックにはほとんどの(韓国)国民が無関心。選手にはこれが一番つらいのではないでしょうか。
 しかも、独島(日本名・竹島)を巡る領土問題や福島の汚染水放出への抗議などの政治・外交的問題が、来年の大統領選挙の影響もあって必要以上に大きく取り上げられた。せっかく開催することになったのですから、無事に競技を進めてもらって、韓国選手がメダルを獲得していけば無関心な雰囲気も少しはかわるのではないかと期待しているのですが」
 目玉はサッカー、野球、バレーの日韓ライバル対決
 韓国代表の選手団は232名。関係者やメディアも含めると総勢500名ほど。7月13日に第一陣のヨット代表チームが日本に入国し、その後五月雨式に日本入りしており、19日には韓国でもっともメダルが期待されるアーチェリーの代表チームが日本に入国した。アーチェリーは2016年のリオ夏季オリンピックでは全種目で金メダルを獲得している。日本での競技会場が「夢の島公園」なことから、海岸が近い釜山で訓練を行ったと伝えられた。
 他にメダルに期待がかかっているのは、十八番のテコンドー、射撃、フェンシング、2016年リオで金メダルを逸し「雪辱戦」といわれる柔道、世界ランキング1位、2位、4位の選手が出場することになった女子ゴルフだ。
 そして、オリンピックの目玉として日韓のライバル対決がメディアで取り上げられている。
 サッカーでは、2001年生まれの共に20歳、幼い頃「サッカーの神童」と呼ばれ、欧州で活躍する日本の久保建英選手と韓国のイ・ガンイン選手。野球では、プロ入りした時期も同じで強打者として知られる日本の村上宗隆選手(21歳)とカン・べクホ選手(21歳)。バレーボールでは、韓国のスーパースター、キム・ヨンギョン選手(33歳)と日本の石川真佑選手(21歳)がライバル対決とされている。石川選手は韓国では「バレーの天才」と呼ばれている。
 オリンピック関連マネーも動いている。韓国大手のIT企業で、日本ではLINEでお馴染みの「NAVER」がオリンピック中継権契約を持つ地上波3波(KBS、SBS、MBC)とオンライン中継権を結んだ。韓国初のオンライン中継となる。
 もともとは流通大手の「Coupang」が自社のOTT(AmazonプライムNetflixなどインターネットを介して行われる動画やSNSなどのストリーミングサービス)での独占契約を結んでいたが、「視聴者の普遍的な視聴権を侵害する」と問題視され、契約を撤回した。ちなみに中継権料は「Coupang」は400億~500億ウォン(約38億~47億円)規模を支払ったとされ、NAVERの中継権料はこの価格よりは低いだろうと囁かれている。
 福島産の食材を使わない弁当も話題に
 そして、日本でも報じられた通り、韓国代表選手に福島産の食材を使わない弁当が供給されるというニュースも静かな話題になった。
 大韓体育会は、選手村から車で20分ほどのところにある千葉県・舞浜の「変なホテル」を大会期間中まるごと借り切ったそうで、ここに持ち込める限りの韓国の食材と福島産ではない日本の他地方から食材を調達し、毎日弁当を量産して選手村に届ける計画だという。韓国から調理士や栄養士などのスタッフも派遣された。
 韓国国民が東京オリンピックに反対していた理由のひとつが、福島で競技を行うことと、福島産の食材を使った料理を選手へ供給するということだった。韓国では2011年の東日本大震災により起きた福島第一原発事故に関連して、当時、その放射能の脅威がことさらフォーカスされた。当時、人気のあった日本製の赤ちゃん用オムツや化粧品までも放射能の被害があるとされて、忌避されたほどだ。
 食材に関しては根強い忌避感が残っていて、韓国では福島県産食品の輸入を今も一部停止している。
 オリンピック直前に実感する最悪の日韓関係 
 さて、オリンピックとは別の話だが、最後まで燻った文在寅大統領の訪日騒ぎ。「首脳会談開催」から「会談での成果」にこだわった韓国と、そもそも会談に消極的で徴用工問題などでの解決策など “手土産”がなしでは15分程度の会談としていた日本との間では報道合戦が繰り広げられた。
 さらに、この渦中、駐韓日本大使館の外交官が韓国メディアとのオフレコを前提とした席で文大統領の訪日騒ぎは「マスターベーション(自慰行為)」と発言したことが報じられた。外交官は謝罪し、駐韓日本大使も遺憾を表明した。この発言の意図は、文政権が独り相撲を取っているというもので表現は不適切だったが、実は、韓国の記者からも同じような声は上がっていた。中道系紙記者の話。
 「韓国政府は韓日の3大懸案事項(元徴用工・元慰安婦問題、日本による輸出規制問題、福島原発汚染水放出問題)を今回の首脳会談で話し合うとして、まず韓国への輸出規制を規制前に戻すことを要求していました。
 GSOMIA(軍事情報包括保護協定)運用の安定を交換条件としたという話もありましたが、日本の輸出規制は元徴用工問題などの歴史問題と連動しているため簡単には解決できないことはわかりきっている。成果が見込めないのになぜ訪日するのかという批判が国内でも高まると今度は成果を求めるとした。
 文大統領が今回訪日するにあたっては2018年の平昌冬季オリンピックに当時の安倍首相が訪韓した返礼という大義名分だけで十分でした。それをあえて会談にこだわったのは、韓国側が日本との関係改善の努力をしていることを印象づけるためでアピールの相手は米国であり、韓国世論。日本側が受け入れなくとも重要なのは努力している姿をみせること。来年の大統領選挙でもポイントになる。
 指摘されたとおり、文政権の独り芝居でした」
 結局、「成果が十分に見込めない」として文大統領の訪日は見送られた。韓国では、先の日本人外交官の発言が訪日取りやめの大きな原因となったとするメディアや高官もいた。しかし、文政権が世論にもメディアにも追い詰められていた状況を考えれば原因をそこに求めるのは都合がよすぎるだろう。
 オリンピック前の韓国の雰囲気をこうしてざっと見てみると、最悪だといわれる日韓関係をしみじみと実感させられる。世界の目がコロナ禍でのオリンピック開催に注がれ、その防疫体制や大会運営の手腕にも注がれる中で、日韓だけが別のものを見ている。
(菅野 朋子)」
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 7月21日18:38 MicrosoftNews FNNプライムオンライン「韓国代表が独自給食センター 福島県食材を敬遠で物議
 © FNNプライムオンライン
 オリンピックの韓国代表が千葉・浦安市に作ったのは「給食支援センター」。
 韓国オリンピック委員会が、選手村での食事以外に食事を選手たちに提供するための施設です。
 希望する選手に弁当を提供するとしていますが、福島県産の野菜や海産物が使われているとして、“気を付けて”と注意を呼びかけ、物議を呼んでいます。」
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