👪16〕─3─「アドラー心理学の「自己受容」でお金持ち体質に。~No.89 

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 2022年10月4日 MicrosoftNews あるじゃん 編集部 All About「アドラー心理学の「自己受容」でお金持ち体質に
 © All About, Inc. 成功する人はよい人間関係を築くことができる人です。周囲の人と協調し、多くの人の協力を得られる人が成功者であり、人が集まれば必然的に仕事が生まれ、その結果としてお金も付いてくるのです。
 アドラーの言葉から考えるお金持ちになるための人間関係とは
 「私たちは自分で人生を作っていかなければならない」「私たちは自分自身の行動の主人公である」とアドラーは著書の中で言います。アドラー心理学に詳しい岩井俊憲さんに、人間の心の持ち方とお金&成功の法則について聞きました!
 成功する人は例外なく他者との良い関係を築く達人でもあるといいます。信頼関係を築くために必要な「自己受容」とはどういうものでしょうか?
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 人が集まる人物が成功者の特徴
 成功する人はよい人間関係を築くことができる人です。周囲の人と協調し、多くの人の協力を得られる人が成功者であり、人が集まれば必然的に仕事が生まれ、その結果としてお金も付いてくるのです。
 アドラーは「すべての人の悩みや問題は人間関係に帰着する」と断言しています。
 私たちが悩んだり苦痛に感じるのは、結局のところ人間関係から発生している。「自分は容姿がよくない」と悩むのも、「会社の仕事がうまくいかない」と悩むのも、突き詰めて考えると、すべては他者が存在するからこそ発生する問題です。
 円滑な人間関係を作り上げ、豊かな人生を築くために大切なことは何でしょうか? 巷にはさまざまなコミュニケーションハウツーの本や情報が溢れています。そのようなテクニカルなことも必要ですが、もっと大切な根本的なことを忘れてはなりません。
 あるがままの自分を受け入れられるか?
 豊かな人間関係を実現している人、成功している人はまず決まって「自己受容」ができている人です。自己受容とは簡単にいえば「あるがままの自分をそのまま受け入れることができていること」だと言えます。
 自分の長所だけでなく欠点や弱点も含めて、自分を客観的に知り、そしてそれを受け入れることができるかどうか? 「自己受容」ができている人が、人間関係を豊かに作ることができるとアドラー心理学ではみなします。
 ありのままの自分を受け入れることができる人は、他者も受け入れることができる人です。自分を受け入れられない人は他者も受け入れることが難しい。これはどういうことでしょうか?
 自分を許せない人は他者も許すことができない
 「投影」という心理学の概念があります。これは自分の中の問題点を他者に投影すること。
 たとえば、嘘をつく人は許せないと考えている人がいたとします。なぜ許せないか? 自分も他人も騙して嘘をついて生きている人が、その自分の許せない部分を他人に投影し、それを許せないと思う。
 他者は自分の鏡だという言葉がありますが、まさにこのこと。自分の中の許せない欠点や弱点、あえて見ないようにしている嫌いな部分を他者に見出し、それを否定することで自分を肯定する。
 一種の自己欺瞞なのですが、このようなことは日常でもよく目にすることです。やたら他人に厳しかったり、こんなことは嫌いだとか、こんな人は嫌だとか不自然に忌み嫌う人は、じつは自分の中にそれと同じ部分を持っている可能性が高いのです。
 世の中に欠点や弱点などがない人はまずいないでしょう。自分の中にある負の要素を否定したり見ないようにするのではなく、認め受け入れること。自己受容ができている人は自分を許すことができると同時に、他者にも寛容になれるのです。
 逆に、無意識に自分を責めたり許せない部分がある人は、それを他者に投影して忌み嫌ったり攻撃したりしがちなのです。
 他者に寛容な人が他者からも受け入れられる
 他者に寛容でない人がよい人間関係を築けるはずがありません。人は自分を否定する人に対して敵意こそ持てど、好意を持つことはありません。逆に自分を認めてくれる人には安心感や信頼感、好意を持つものです。
 敵より味方が多い人の方が人生はずっと楽しく、豊かであることは疑いありません。人の悩みや問題のほぼすべてが人間関係だとしたら、味方や支持者、協力者が多い人はそうでない人に比べずっと人生は生きやすく、居心地の良いものに違いないのです。
 自己を受容する力をどう付けていくか? 子どものころから両親の適切な愛情を受け、「あなたは大切な存在だ」とか、「ありのままで十分愛される資格がある」と刷り込まれた人は、当然自己受容力は高くなります。
 自己矛盾のない生き方をして自分を好きになること
 では、残念ながら両親から適切な愛情を受けることができない人は受容力を付けることができないのか?
 そんなことはありません。1つは、できる限り真摯に自分と向き合うこと。自分をごまかさず勇気を持って問題と向き合い、それを克服することです。
 それによって自己信頼感を高めることで、自分を本当の意味で愛することができるようになります。自己信頼を高めて自分を愛することができれば当然自己受容力は高まります。
 もう1つは「自分に対する言葉がけ」です。残念ながら親から肯定的な言葉をかけられず育った人は少なくないはずです。「~してはいけません」「そんなことをしたら、こんなひどい目に遭うよ」というような否定的な言葉や脅しの言葉が教育することだと考えている親は多いのです。
 そのような言葉に囲まれて育った人は、どこかで自分を否定し、他人や世間を恐ろしいものだと言う刷り込みをされている場合が多いのです。するとなかなか自分を受容することが難しくなります。
 自分に自分で勇気づけの言葉を!
 ただし、ある程度年齢と経験を経たならば、自分で自分に肯定的な声を投げかけ続けることで、子どものころに刷り込まれた記憶に上書きし、自分を変えていくことができるのです。
 たとえば「大丈夫、自分はしっかりやっている」「よくやった」「頑張った」「上手にできているよ」と自分で自分を認める言葉を投げかけてやってください。つまり自分で自分を勇気づけるのです。それを繰り返していくことで、驚くほど自分に対する意識が変わってくるはずです。
 そのためにも、できる限り自分をごまかさないこと。そして成長し変化するための一歩を踏み出す勇気を忘れないことです。そしてちょっとでも前向きに努力することができたなら、自分で自分を大いに勇気づけてやることです。
 また、子どもを生んで育てる人は、自己受容につながる体験を味わえることがあります。生まれたばかりの子どもはとくに100%の親の庇護を必要とします。そしてそれを与えてくれる親の存在を100%信頼してくれます。
 この体験が大きい。たとえ自分が子どものころ、親からマイナスの記憶を刷り込まれたとしても、子どもができることで完全に信頼してくれる、頼ってくれる他者が現れる。自分を必要としてくれる存在に向き合うことで、人は強くなれるし、自分を認めることができるようになります。
 この変化はとくに女性、母親に顕著です。それくらい子どもは母親を必要とし、絶対的な存在として認識してくれるからです。私を訪ねてくる人でも、母親になったことで「人生が変わった」「強く元気になった」と言う人は少なくありません。親が子どもを育てると同時に、じつは子どもの存在が親を育て、救うのです。
 教えてくれたのは……岩井俊憲さん
 1947年、栃木県生まれ。1970年早稲田大学卒業。外資系企業の管理職などを経て、1985年有限会社ヒューマン・ギルドを設立、代表取締役に就任。アドラー心理学カウンセリング指導者。上級教育カウンセラー。おもな著作に『勇気づけの心理学 増補・改訂版』(金子書房)など多数
 取材・文:本間大樹」
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