👪18〕─1─日本人の幸福度の低さや脳疲れなどは民族遺伝子が要因であった。~No.93 

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 日本人と中国人、韓国人・朝鮮人は、別種といっても間違いではないほどに違う人間である。
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 2022年11月26日17:00 MicrosoftStartニュース ZUU Online「日本人の幸福度が低すぎるのは「遺伝子的な要因」にあった
 © 疲れ (画像=amnaj/stock.adobe.com)
 本記事は、奥村歩氏の著書『スマホ脳の処方箋』(あさ出版)の中から一部を抜粋・編集しています
■日本人の脳は慢性的に疲れている
 「世界幸福度ランキング」というデータがあります。これは3月20日の「国際幸福デー」に合わせて国際連合が毎年発表しており、149の国・地域を対象に各国の国民がどれだけ幸福を感じているかを数値で示しています。
 ランキングは、国民の主観的な幸福度を数値化する調査データに以下の6項目を加味して決められています。
(1)1人当たりの国内総生産GDP
(2)社会保障制度 (3)健康寿命
(4)人生の自由度 (5)他者への寛容さ
(6)国への信頼度
 2022年に行われた調査では、1位フィンランド、2位デンマーク、3位アイスランドでした。
 さて、日本は何位だと思いますか?
 なんと54位です。
 これは先進国のなかでは超下位です。
 アメリカ、イギリス、フランス、ドイツなど欧米諸国はもちろん、台湾やシンガポールなどアジア諸国・地域と比べても日本は下位です。
 このランキング調査は2012年から始まりましたが、当初から日本の順位は低く、その後も下降傾向にあります。
 日本は世界で最も長寿を誇ります。経済的にも豊かで、医療の国民皆保険が適用されるなど社会保障も他国に劣っていません。それなのに、なぜ幸福度が低いのでしょうか? 日本をよく知っている外国人は、この調査データをとても不思議に感じるようです。実際、GDP健康寿命などのデータでは、日本は外国と比較して文句なしの上位です。しかし、(4)人生の自由度と(5)他者への寛容さのスコアが低い。これらが、足を引っ張って、日本の幸福度が低いという結果が現れたと分析されています。
(4)人生の自由度と(5)他者への寛容さのスコアが低いということは、日本人には次のような特徴があるといえます。
・人生の選択肢に幅広さがなく、縛られて生活している
・人間関係を警戒して、心が開けない
 人間は幸福を感じると脳内で神経伝達物質セロトニンが分泌されます。セロトニンは別名「幸せホルモン」とも呼ばれており、正常に分泌されているとポジティブな気分が湧き上がり、活動的な生活の原動力となります。
 しかし、人間関係のストレスや生活への不安・不満を抱えすぎると、セロトニンは分泌されづらくなります。そして、このセロトニンの減少が続くと身体の不調を引き起こす脳機能の低下をもたらし、脳は疲れた状態になってしまいます。
 「世界幸福度ランキング」で長期的に低迷している実態を見ると、日本人は日常的に多くのストレスや不満を感じていることがわかります。それはセロトニンが分泌されづらい環境ということであり、日本人の脳が相当に疲れていると考えられるのです。
セロトニンが枯渇しやすい日本人
 日本人の脳が疲れているのには、いくつか理由があります。
 まずひとつ目は、残念ながら日本人は脳内物質のセロトニンが枯渇しやすい遺伝子を持っています。
 脳が働くには、神経伝達物質と呼ばれるエネルギーが何種類も必要となります。先ほども触れたセロトニンはその代表的なエネルギーのひとつで、心身の健康の安定やストレス抑制に深く関係しています。
 そのセロトニン神経細胞同士のつなぎ目に放出されますが、一部のセロトニンは回収されてリサイクルされます。セロトニンを再回収する役割を担うのが「セロトニン・トランスポーター」と呼ばれるたんぱく質で、これまでの研究では次の3つの遺伝子タイプが存在するとわかっています。
(1)ストレスに強いタイプ
(2)ストレスに強くも弱くもないタイプ (3)ストレスに弱いタイプ
日本人の大多数は、(3)であると考えられています。
 ストレスとは、環境変化のことです。
 ストレスに強いか弱いかは、変化に対する順応性の高さの差です。(3)の遺伝子タイプを持つ日本人はストレスに対して過剰に反応。脳内で放出されたセロトニンがリサイクルされず、脳内エネルギーを消費してしまうというわけです。
 日本人はストレスに弱いことを隠す人が多くいらっしゃいます。
 診察室で患者さんに「ストレスがありますか?」と聞くと、「そんなものは無縁です」と答えるものの、とても辛そうに見えることがよくあります。「弱い人だと思われたくない」と人目を気にする日本人気質は、さらにセロトニンを枯渇させて、脳過労を加速させます。
 ちなみに、ラテン系の国(スペイン・イタリア・ブラジル・アルゼンチンなど)は(1)の遺伝子タイプを持つ人が多いといわれています。彼らは陽気な性格で、楽しいときには大笑いをします。辛いときには人目も気にせず思いっ切り泣きます。
 人目を気にせずに感情を爆発させられる人は、ストレスからの回復が早いことがわかっています。ストレスに強いと、脳内で放出されたセロトニンセロトニン・トランスポーターによって効率的にリサイクルされるため、脳内エネルギーが足りなくなる危険性も少なくなります。
 奥村歩(おくむら・あゆみ)
 脳神経外科医、おくむらメモリークリニック理事長。1961年生まれ。長野県出身。岐阜大学医学部卒業、同大学大学院医学博士課程修了。アメリカ・ノースカロライナ神経科学センターに留学後、岐阜大学附属病院脳神経外科病棟医長併任講師等を経て、2008 年におくむらメモリークリニックを開設。認知症うつ病に関する診察を専門とする。日本脳神経外科学会(評議員)・日本認知症学会(専門医・指導医)・日本うつ病学会などの学会で活躍。著書に『その「もの忘れ」はスマホ認知症だった』(青春出版社)、『ねころんで読める認知症診療』(メディカ出版)、『「うちの親、認知症かな?」と思ったら読む本』(あさ出版)などがある。
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 11月27日11:00 MicrosoftStartニュース ZUU Online「脳疲れの原因は「日本人特有のあの気質」にあった
 © ストレス (画像=takasu/stock.adobe.com)
 本記事は、奥村歩氏の著書『スマホ脳の処方箋』(あさ出版)の中から一部を抜粋・編集しています
■「空気を読む」は脳の大敵!?
 日本人の脳が疲れているふたつ目の理由には、日本の地理的な問題が関係しています。少し壮大なお話になりますがお付き合いください。
 現人類の直接的な祖先となるホモサピエンスは、約5万~6万年前にアフリカから急速に世界中に広がったと考えられています。アフリカを旅立ち、アラビア半島に到達。そこから、近場のヨーロッパへ向かうルートと、遥か遠方まで繋がるアジアへ向かうルートに分かれました。
 単種の動物が気候や高度が全く異なる土地に進出して、自然の障壁を次々に突破するのは奇跡的です。そのなかでも特筆すべき人種が日本人でした。
 アジア大陸の極東の果て、日本列島にホモサピエンスが渡ったのは、4万年以上前であると考えられています。
 かつて大陸と地続きだった日本列島はやがて切り離され、その結果、外国とは異なる進化を遂げていきます。日本人は個性的で独特の社会生活を培っていきます。
 海に囲まれているため自分の置かれた環境が嫌になっても、簡単に他の場所へ逃げることができません。閉鎖的な社会で人に嫌われないために、仲間外れにならない言動が優先されてきました。
 こうして日本人は人を気遣い、規則やルールを重んじる生真面目な性格を培っていきました。古代からのこの気質は、現代にしっかり伝承されています。日本人が勤勉で真面目な性格は国際的にも広く知られている事実です。新型コロナウイルス感染症が蔓延したとき、日本人のマスク遵守率が世界1位だったことからもわかるでしょう。日本は協調性を大事にし、周りとの足並みを揃えることがよしとされている社会なのです。
 日本人らしい気質を表す代表的な行動が「空気を読む」です。皆さんも日常的に次のような行動をしていないでしょうか。
 例えば、仕事終わりにプロジェクトチームのメンバーで飲み会を開催することになったとします。あなたは飲み会に参加することにあまり気乗りしませんが、皆は楽しそうにお店選びをしています。そんな状況で「私は遠慮します」とハッキリと断れるでしょうか。
 あるいは仕事やプライベートで何か意見を求められたときに、周りとは違う主張をするとチームや友人の輪を乱してしまうという理由で、他の人の意見に合わせてないでしょうか。
 日本人は、人を思いやって行動する習性があります。しかし、それは他人の目や評価に神経質であるともいえます。
 もちろん、協調性を持って他人と接することは大切です。しかし、場の空気を読みすぎて自分の意思や感情を抑え込んでばかりいると、気疲れしてストレスは溜まる一方です。
 人間関係が悪化して精神的なストレスを引き起こすとセロトニンは大きく減少してしまいます。
 ただでさえ脳は人間関係で疲労するのに、日本人は「空気を読む」ことでストレスを抱えやすい。これは、脳エネルギーの消費量を莫大に増やしている原因であり、脳の大敵にもなっています。
 奥村歩(おくむら・あゆみ)
 脳神経外科医、おくむらメモリークリニック理事長。1961年生まれ。長野県出身。岐阜大学医学部卒業、同大学大学院医学博士課程修了。アメリカ・ノースカロライナ神経科学センターに留学後、岐阜大学附属病院脳神経外科病棟医長併任講師等を経て、2008 年におくむらメモリークリニックを開設。認知症うつ病に関する診察を専門とする。日本脳神経外科学会(評議員)・日本認知症学会(専門医・指導医)・日本うつ病学会などの学会で活躍。著書に『その「もの忘れ」はスマホ認知症だった』(青春出版社)、『ねころんで読める認知症診療』(メディカ出版)、『「うちの親、認知症かな?」と思ったら読む本』(あさ出版)などがある。」
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