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2023年1月号 WiLL「スゴーイ国 ハロウィーンの惨劇
遺体から盗まれた財布・貴金属
室谷克実
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博打好きのお国柄
朝鮮李王朝時代からの歴史を振り返れば、韓国人は無類の博打好きだ。
朝鮮日報(21年4月26日)の『根深いK投機』と題するコラムに、こんな話が載っていた。
──1890年代、日本の米穀商が仁川に『米豆取引所』というコメの先物取引所を開設した。1割の保証金だけで大口取引が可能で、『大儲け』を狙う投機勢力が仁川に殺到した。『米豆取引所』はたちまち1日の取引量が100万石(1石は180リットル)を超え、日本の先物市場の規模を上回った──。
当時の朝鮮は、世界の最貧国の一つだった。しかし、両班(貴族)はカネを持っていた。
『両班は煙草のキセルより重たい物は自分では持たない』と言われた。『汗水垂らすような仕事は下人がすること』という文化だった。
両班の資力が産業化に投じられることはなかった。重たい貨幣は下人に運ばせ、汗を流さず、儲けられる相場に熱中したのだ。
この病的な文化が、今日の韓国に引き継がれている。韓国人のほとんどが『私は両班の家系のうまれだ』と称し、大卒者は失業して食うに困っても、生産職(ブルーカラー)に就こうとはしない。半島の諺(ことわざ)は言う。『両班は溺れても犬かきはしない』と。
現代の両班も『一か八か』の博打が大好きだ。サムスンが半導体メモリの低迷期に、製造設備に大投資して、半導体メモリ市場の覇者になったのは、その成功例だ。国家も博打が好きだ。利率が低い米国債は買わず、ジャンク債に手を出す。韓国の外資準備高の〝真水〟が疑われ理由だ。
働かずに儲けたい
李明博政権の中盤に『三放世代』とう流行語が生まれた。カネがなくて①恋愛②結婚③出産を諦めた若者たちを指す。彼らもほとんどは『両班家系の出』と称する。地動に働いて、コツコツと貯金して・・・それは彼らからすれば『無能な人間がすること』だ。
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『一か八か』の切迫感はなかったはずだ。黙っていてもマンション価格は高騰していくのだから、購入すれば大儲けできるはずだった。
彼らは金融機関からカネを借りまくり、親族に頼み込み、マンションを買った。株の方が儲けの率がいいとみるや、借金して株を買った。借金しての株式購入とは、投資ではなく投機だ。仮想通貨にも群がった。その心は『働かずに儲ける』。まさに『現代韓国の両班精神の発露』なのだ。
しかし、その目算は大外れした。
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国家の近代化において、明治日本(大日本帝国)が成功し大韓帝国が失敗した原因は、日本は士族の商法・殿様商売で、朝鮮は両班投機であった。
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朝鮮が日本統治下で食糧不足で飢餓が発生したのは、近代化が主原因であった。
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朝鮮の両班(貴族)は、日本の公家や武士とは違い、むしろ儒教価値観を唯一絶対の価値として墨守していた中国の士大夫・読書人・教養人に近かった。
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明治御一新で、没落士族や下級公家の中には低賃金の肉体的重労働で生活する貧困階級・下層民にまで成り下がった者達がいた。
血気盛んな者は反政府反体制として各地で反乱や暴動を起こし、意気消沈とした者は運命として諦めて受け入れた。
その結果、武士は嫌われれる存在となり、武士道は不名誉として地に落ちた。
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