🦉2〕─2─子供の幸福度は親ガチャで決まり、自己肯定感が低い大人にしない為に親ができる事。~No.3No.4 

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 2023年3月15日 MicrosoftStartニュース ダイヤモンド・オンライン「幸福とはなにか? 幸福度は「親ガチャ」で決まる
 幸福を3つの資本で定義し、話題となった前著『幸福の「資本」論』からパワーアップし、さらに“合理性”を加えて、人生の成功について追求した橘玲氏の最新刊『シンプルで合理的な人生設計』が話題だ。「合理性」こそ最強の成功法則である、と語る橘玲氏の人生設計論の一部をご紹介しよう!
 イラスト:chanwity / PIXTA(ピクスタ)
 © ダイヤモンド・オンライン
 「幸福」とはなにか?
 「幸福に生きるにはどうすればいいのか?」という問いに答えるためには、「幸福とはなにか?」を定義しなければならない。これには哲学、心理学、宗教学などの膨大な議論があり、それに在野の知識人や素人が加わって百家争鳴の状態になっている。
 ところがここに、脳科学・遺伝学からきわめて有力な説が、実験によるエビデンス(証拠)とともに現われた。それは次の2つにまとめられる。
① 幸福感には一人ひとりちがいがあり、それはおおよそ生得的に(遺伝+幼少期の環境で)決まっている。
② よいことがあれば幸福度は上がり、悲しいことがあれば幸福度は下がるが、長期的には、生まれもった幸福度に収斂していく。
 幸福度は「親ガチャ」で決まる
 これは、「『親ガチャ』によって幸福度が高いひとと低いひとがいる」ということであり、「幸福度の基本的な水準は大人になってからは(ほとんど)変わらない」ということでもある。人間について自然科学(現代の進化論)が明らかにした「不都合な事実」のひとつだが、だからといって絶望する必要はない。なぜなら、幸福とは相対的なものだから。
 わたしたちはつねに、身近なひとと自分の境遇を比較し、喜んだりがっかりしたりしている。これは脳が上方比較を「報酬」、下方比較を「損失」と見なすからで、無意識のうちに、自分より恵まれた者を見ると痛みを感じ、劣った者と出会うと快感を得る。これも自然科学が発見した「不都合な事実」で、これが脳のOS(基本的な仕組み)である以上、仏陀のような偉人でなければ逃れる術はない。
 ただしここには大きな皮肉があって、いい気分になるために自分より劣った者ばかりを集め、自分より優れた者を避けていると、長期的には幸福を破壊してしまう。あなたが会社の経営者だとして、どういうスタッフを集めればいいかを考えてみれば、このことは明らかだろう。
 短期的な幸福と長期的な幸福の衝突
 これは、「短期的な幸福(快感)と長期的な幸福(成功)が、しばしば衝突する」という話でもある。成功とは多くの場合、短期的な快楽を抑制することで長期的な利益を最大化することなのだから、「痛み」に耐えて、自分よりも優れたひとたちとつき合った方が成功しやすいだろう(とりわけ若者には、このアドイバイスは有効だ)。
 幸福は相対的なものだから、現在の状態よりもすこしでも改善すれば、客観的にはどれほど不幸に見えても、主観的には幸せを感じることができる。わたしたちは“神の視点”から世界中のひとびとの平均値と自分の境遇を比較し、「幸福/不幸」を統計的に判断しているわけではない。脳のスペックの限界(進化的制約)から、幸福感は、会社や学校、あるいはママ友など半径10メートル以内の人間関係のなかから生じる以外にないのだ。
 このようにして、社会的には成功していると思われていた芸能人が自殺してひとびとを驚かせる一方で、生活保護基準を下回る暮らしをしている「貧困専業主婦」が、「自分には家庭がある(子どもがいる)から幸せ」と思っていたりする。「幸福」の定義は一人ひとり異なり、客観的な基準などない。
 そこで前著『幸福の「資本」論』では、「金融資本」「人的資本」「社会資本」を幸福の土台(インフラストラクチャー)として、この条件が(ある程度)揃った状態を「幸福」だと定義した。本人が「自分は不幸だ」と思っていても、3つの「資本」をもっていれば、それは「幸福」なのだ。
 橘玲(たちばな・あきら)
 作家
 2002年、金融小説『マネーロンダリング』(幻冬舎文庫)でデビュー。『お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方』(幻冬舎)が30万部の大ヒット。著書に『国家破産はこわくない』(講談社+α文庫)、『幸福の「資本」論 -あなたの未来を決める「3つの資本」と「8つの人生パターン」』(ダイヤモンド社刊)、『橘玲の中国私論』の改訂文庫本『言ってはいけない中国の真実』(新潮文庫)など。最新刊は『シンプルで合理的な人生設計』(ダイヤモンド社)。毎週木曜日にメルマガ「世の中の仕組みと人生のデザイン」を配信。
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3月15日 YAHOO!JAPANニュース 講談社with「わが子が将来、「自己肯定感が低い大人」にならないために親ができること
 子が将来、自己肯定感が高い大人になるにはどうすればいい?
 その多くの場合、養育環境で決まると言われている
 こんばんは。人生や恋愛を上手くいかせたい女性のために本質思考をアドバイスする、リアライフカウンセラーの藤本シゲユキです。
 【漫画】「勉強しなさい」を封印! 子どもが主体的に勉強しだすお小遣いの仕組み
 自分の子どもが将来、自己肯定感が高い大人になれるかどうかは、多くの場合、養育環境によって決まると言われています。つまり、親の育て方が子どもの将来の自己肯定感を大きく左右するということです。
 しかし残念なことに、日本は先進国でありながら、自己肯定感が低い人間が多いと言われています。自己肯定感の低さに加え、労働時間が長く日々の忙しさも相まって、心が貧しく余裕がない人も多いのが現実です。
 では、将来心が豊かな大人になるための子育てとは、一体どのようなものなのでしょうか。
 今回は、将来おおらかで心に余裕のある大人に育てるために大事な「子育ての環境」と「子育ての仕方」について解説していきます。
 まず、子育ての環境についてですが、これは「夫婦仲ができるだけ良いこと」が大前提です。
 かつての時代では、「ちゃんと両親がそろっていないと子どもがかわいそう」とよく言われていました。その結果、夫婦仲が悪いのに、我が子が18歳になるか成人を迎えるまでは、絶対に離婚しないという夫婦が多かったようです。
 しかし、実はこの環境は子どもにとっては最悪で、いつも家の中が殺伐としているから、これではおおらかで余裕がある大人には育ちません。しかも両親の仲が悪いものだから、いつケンカになるか分からないので常に顔色を伺う状態になり、大人になってからも人の顔色を伺う癖が抜けなくなります。
 さらに、小さい頃は「お母さんお父さん、ケンカしないで! 仲良くして!」と思っていたのが、次第に「鬱陶しいから早く別れて」に切り替わり、両親か、もしくはどちらかを毛嫌いするようになるのも特徴的です。
 ですから現代では、夫婦仲が悪い状態で子どもを育てるなら、離婚して育てた方がはるかにましだと言う意見があるぐらいです。経済状況を含めて、状況は各家庭で異なるので一概に言えませんが、もう修復できないほどの関係だとしたら、父親か母親のどちらかは覚悟を決めて、一人で育てる道を選んでもいいのではないかと僕も思います。
 おおらかな子に育てるためには、まず自分がおおらかであること
 抑圧された環境で育つと、不健全な形でその反動がやってくる
 そして、子どもがおおらかで心に余裕のある大人に育つためには、まず親がおおらかで心に余裕がないといけません。
 いつもイライラして怒ってばかりで、何かあるとすぐ怒鳴る――
 これでは、子どもも親と同じような大人に育ってしまいます。なぜなら、抑圧された環境にずっと身を置いていたせいで、その反動が大人になってから不健全な形で必ずやってくるからです。
 たとえば体育会系の部活において、先輩の理不尽ないじめやしごきを経験した生徒が、自分がその立場になったときに、下級生に同じことをする傾向にあるのと同じようなものです。
 実際、子育ての環境において、お金の大切さを説く人もいます。もちろんお金はないよりもあった方がいいのは間違いありません。ただ、お金はあるけれど夫婦仲が悪くていつも家が殺伐としているのと、お金はないけれど親が明るくおおらかなのだとしたら、後者の環境が子どもにとって良いと僕は思います。
 頭ごなしに否定するのではなく、一緒に考える習慣を身につけたい
 幼い頃に自主性を培えば、「失敗しても立ち直れる」大人になれる
 次に、おおらかで心に余裕のある大人に育てるために大事な子育ての仕方について。
 この方法は大きく分けて3つあります。
 まず1つ目が、子どものことを否定しないこと。これは、子どものやりたいことや好きなことを否定しないという意味です。
 言わずもがな、子どもの存在を否定するのは言語道断です。自分の思うような大人に育ってほしい親は、子どものやりたいことや好きなことを否定する場合がよくあるんですよ。否定度合いが強くなるにつれ、その子どもは自分のやりたいことや好きなことが分からない大人に成長していきます。その結果、やりたいことや好きなことを聞いたときに、自分の意見ではなく、親の意見がすり込まれているケースがあるんですね。
 もちろん、道理に反する行為や、人を傷つけるような行いを子どもがやりたいと言ったときは肯定できません。しかし、それでも頭ごなしに否定するのはよくありません。まず、どうしてそれがやりたいのかを聞いた上で、それが本当は良くないことだと諭し、ほかに方法がないか一緒に考えてみる、こういう姿勢が大切なのではないでしょうか。
2つ目が、子どもの自主性を奪わないことです。
 おおらかで余裕がある大人は生まれつきの気質もありますが、「自分で決めて選べる」ことを知っています。つまり、自分の人生は自分で創れることを知っているので、心が貧しくなり余裕がなくなってきたら、シフトチェンジすることができるんですね。
 なぜそのシフトチェンジができるのか。それは親が子どもの自主性を尊重し、自分の頭で考えさせ、自分で決めて選ばせる教育をしてきたからです。
 子どもの自主性を奪う親は、親が決めて子どもに選ばせません。過干渉な親だと、子どもを心配するあまり、なんでもかんでも先回りしてやってしまうという場合もよくあります。
 親が子どもの自主性を奪う育て方をすると、積極性がなく、自分の頭で考えられない大人になってしまいます。その結果、今の自分が大丈夫かどうかが分からなくなり、それに伴い余裕がなくなっていきます。親がなんでも決めていたせいで、自分の考えや決断に自信が持てなくなるんですね。
 しかし、自主性を尊重された子どもは、ときに失敗を経験し、頭を打ちながら成長するので、経験則で「生きる上でノーミスなんてありえない」と理解しています。
 その中で、「失敗することもあるけど成功することもあるから、とにかくチャレンジしてみないと分からない」ということも理解しているので、経験値の多さによる余裕があるんですよね。「失敗しても別に死ぬわけじゃないから大丈夫っしょ」という考えの人が、例外なくおおらかで余裕があるのは、過去に失敗を多く経験しているからです。
 子どもの感情を最大限汲み取る努力をすること
 親が聞きたいことを聞くのではなく、まずは子どもファーストの会話を
 最後の3つ目は、ちゃんと向き合うことです。
 向き合うためには、子どもの感情をないがしろにせず、子どもにしっかり目を向ける。つまり、子どもの感情を親も汲み取ろうと、しっかりとコミュニケーションをとることです。
 子どもの感情をないがしろにする親は、我が子が泣いたり怒ったりしているときに、「そんなことで泣かないの!」「怒ったってしょうがないでしょ!」というように、子どもの感情をなかったことにします。
 逆に、子どもの感情を汲み取ろうとする親は、「それはつらかったね」「そりゃあ怒って当然だよ」というように、我が子が感じたことを否定せずに受け止めます。
コミュニケーションをとるときに気をつけたいのが、親が聞きたいことだけを聞こうとしないこと。
 たとえば、「うちの子、学校ではちゃんとやってるのかしら?」と不安だからと言って、「学校でちゃんと勉強してるの?」とばかり聞いていては、子どもは「お母さんは自分には興味がなくて、ちゃんと勉強をしているかどうかだけ気になるんだな」と思うようになります。
 しかし、「今日はどんな一日だった?」という聞き方で、子どもが話したいことに興味を向けて話すようにすると、その子は伸び伸びと自分のことを話せる大人に成長していきます。
 ほかにも、子どもの言ったことに「ああ」とか「うん」という返事だけで済まさずに、何か一言でもいいので付け加えるようにすると、生き生きとしたコミュニケーションがとれるのではないでしょうか。
 完璧な親はいないのだから、失敗したら子どもに謝る勇気を持とう
 藤本シゲユキ氏
 子に対して一人の人間として向き合う努力が親には必要
 以上が、将来おおらかで心に余裕のある大人に育てるために大事な子育ての環境と、子育ての仕方になります。
 今回の話をまとめます。
 <子育て環境>
1 夫婦仲ができるだけ良いこと
2 親自身がおおらかであること
 <子育ての仕方>
1 子を否定しないこと
2 子の自主性をできる限り尊重すること
3 子にちゃんと向き合い、感情を汲み取ろうとすること
 子育ては大変なもので、おおらかで余裕があるお母さんお父さんでいたいのに、どうしてもそうできない場面もきっとあると思います。そんなとき、つい子どもに対してキツいことやひどいことを言ってしまう場合もあるかもしれません。
 できればそんな事態は起こらない方がいいのかもしれませんが、完璧な大人も親もいませんから、そのときはちゃんと子どもに謝りましょう。
 「親だから」「自分の方が年上だから」ではなく、子どもを一人の人間として扱い、自分の未熟さや不甲斐なさに関しては素直に謝る。
 するとその子は、「お母さんは自分のことが嫌いで言ったわけじゃないんだ」と理解してくれるはずです。それもまた、子どもが将来おおらかで余裕のある大人になるために、大切なことではないでしょうか。
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