☶51〕─2─北朝鮮公船は小銃で威嚇し大和堆の領海を主張している。~No.436No.437No.438 

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   ・   ・   {東山道美濃国・百姓の次男・栗山正博}・   
 護憲派反戦平和市民、人権派、反天皇反日的日本人らは、国境を守る現場の日本人公務員(海上保安官自衛隊員)を見捨てようとしている。
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 2019年9月18日 産経新聞「海保長官「不測に備え」 大和堆の小銃威嚇巡り
 日本海大和堆(たい)周辺で8月、北朝鮮船とみられる高速艇が海上保安庁の巡視船に接近し、小銃で威嚇したことに関し、海保の岩並秀一長官は18日の記者会見で「引き続き不測の事態に備えるとともに、関係省庁と連携し大和堆周辺で操業する日本漁船の安全確保に万全を期す」と述べた。近くで操業していた日本漁船への接近はなかったとした。
 この問題では、日本政府が北京の大使館ルートで抗議。北朝鮮の外務省報道官は、8月に海保巡視船の「不法侵入」があり、自衛的措置で追放したとしている。海保によると、大和堆周辺の北朝鮮漁船の違法操業取り締まりでは、5月下旬以降これまで、延べ794隻に排他的経済水域EEZ)からの退去を警告。うち147隻に放水した。昨年の同時期は警告が1100隻以上、放水が370隻以上だった。」
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 9月26日 20:20 産経新聞「小銃で威嚇の北朝鮮公船 大和堆で「領海」主張し退去要求
 日本海の日本の排他的経済水域EEZ)にある「大和堆(やまとたい)」周辺で先月、海上保安庁の巡視船が北朝鮮公船とみられる船舶に小銃で威嚇される直前、北朝鮮側が日本側に無線で「領海から即退去せよ」と要求していたことが26日、政府関係者への取材で分かった。こうした発信は極めて異例で、政府は日本海の海洋権益をめぐり、北朝鮮側が先鋭化した恐れもあるとみて警戒を強めている。
 8月23日午前9時半ごろ、石川県の能登半島沖約378キロの日本のEEZで違法操業を監視していた水産庁の漁業取締船が、北朝鮮海軍のような旗を掲げた小型高速ボートに接近された。海保によると取締船の通報で巡視船が駆けつけた後の同日午後1時ごろ、北朝鮮側が英語で「領海」を意味する「territorial water(テリトリアル・ウォーター)」という用語を使い「即時退去」を要求してきた。
 付近には北朝鮮国旗を塗装した大型貨物船も航行し、いずれかが無線発信したとみられるが、国籍や所属などは名乗らなかった。翌24日朝には同じボートが巡視船の約30メートルまで接近し、乗組員が小銃で威嚇してきた。現場は日本のEEZで、本土から12カイリ(約22キロ)内の北朝鮮領海からも遠く離れている。
 政府関係者によると、日本のEEZでは、北朝鮮当局が自国船の操業状況を監視する形で日本の主権を侵害している疑いも指摘されている。北朝鮮は、海洋水産業を「戦闘」として国策で推進。今回の日本政府の厳重抗議に対し「専属経済水域への不法侵犯を自衛的措置で追い払った」などと反論している。8月23、24両日はボートや貨物船周辺で北朝鮮漁船は操業しておらず、北朝鮮側が軍旗や国旗を明示した上で、日本側の主権行使に対抗する姿勢を明確にした可能性がある。」
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 9月28日 05:00 産経新聞「【主張】北朝鮮が領海主張 無法行為に厳正対処せよ
 国際法による「領海」の定義を教え、排除しなくてはならない。
 日本海の日本の排他的経済水域EEZ)にある「大和堆(やまとたい)」周辺海域で8月、北朝鮮公船とみられる船舶が海上保安庁の巡視船に対し、小銃で威嚇した。
 北朝鮮側は無線で、海保の巡視船に「領海からの退去」を要求したのだという。耳を疑う。この海域は国連海洋法条約が定めた日本のEEZ内で、日本だけが水産資源管理の権利を持つ。いつから北朝鮮の領海になったのか。
 北朝鮮の行動は、巡視船への投石から小銃による威嚇と、年々エスカレートしている。食糧難の続く北朝鮮は漁業を「戦闘」と位置付け必死だ。まずは違法操業を繰り返す漁船に対し、公務執行妨害や漁業法など国内法に基づく強制捜査を徹底すべきである。
 石川県能登半島沖の日本側EEZ内で8月23日、北朝鮮側は海保の巡視船に対し無線で「領海である。即時退去せよ」と通告した。付近には、北朝鮮海軍のような旗を掲げた小型高速ボートのほか、北朝鮮国旗を塗装した大型貨物船も航行していた。いずれかが無線発信したとみられる。
 現場海域は、北朝鮮領海から遠く離れている。国連海洋法条約の規定で領海とは、基線から最大12カイリ(約22・2キロ)まで国家が設定した沿岸国の主権が及ぶ水域である。名乗った場所が領海になるのなら国際法はいらない。
 見過ごせないのは、北朝鮮側が軍艦旗や国旗を明示し、日本側の主権行使に対抗する姿勢を明確にしていることだ。領海を主張し、小銃で威嚇した際、北朝鮮漁船は現場海域にいなかった。自国漁船の直接の保護が目的ではなく、露骨な挑発行為である。
 小銃で威嚇され厳重抗議した日本政府に対し、北朝鮮は「専属経済水域への不法侵犯を自衛的措置で追い払った」などと反論している。自分たちにしか通用しない論法であるのは明白である。
 日本海屈指の好漁場である「大和堆」は大正15年、海軍水路部の測量艦「大和」が精密測量を行い、その艦名にちなんで名付けられた。「大和」は昭和に入って海軍除籍となり、空いた艦名を引き継いだのが巨大戦艦「大和」である。命名にもこうした歴史がある「大和堆」は、必ず守らなくてはならない日本の海である。
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