☶52〕─1─漂着船の正体は「朝鮮人民軍」。海に囲まれた日本は古代から無防備である。~No.442No.443No.444 @ ㉚ 

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   ・   ・   【東山道美濃国・百姓の次男・栗山正博】・   
 「日本は古代から海に護られていた」とうい鉄壁の海防神話は、有りもしない架空話である。
 架空の海防神話を真顔で唱える者には、本当の国防を語る資格はない。
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 2017年12月9日09:00 産経ニュース「【WEB編集委員のつぶやき】漂着船の正体は「朝鮮人民軍」 北の攻撃に備えが無いのがニッポンだ
 北海道松前町沖に浮かぶ北朝鮮船。前方に掲げられたプレートの3段目に「朝鮮人民軍第854軍部隊」との表記があった=11月29日(共同通信社機から)
 単なる胸騒ぎでは済まなかった。
 「朝鮮人民軍第854軍部隊」。北海道松前町の無人島に一時避難した木造船の正体だ。
 乗員が避難した漁業者用の避難小屋は入り口がこじ開けられ、テレビや冷蔵庫、炊飯器などが無くなっていた。北海道周辺の海を担当する第1管区海上保安本部と北海道警、地元漁協などは4日に被害状況を調査、船から日本製のテレビなどが見つかり、乗員は「島から持ってきた」との趣旨の話をしていることが判明した。
 1管は、島の高台にある灯台の電源用ソーラーパネル(縦119センチ、横197センチ)36枚のうち4枚が無くなり、港の防波堤付近で4日、配線が切られた状態で見つかったと明らかにした。灯台の付属施設も入り口の南京錠が壊され、何者かが侵入した痕跡があった。道警は窃盗容疑で事情を聴いているが、「遭難」が「事件」に様相を変えた。
 北朝鮮では、軍が農業や漁業などの生産活動にも従事しているとされるが、窃盗も厭わない。
 北朝鮮からとみられる木造船が日本海沿岸で漂流・漂着した件数が、11月は28件確認された。海上保安庁の集計による。11月に限ると過去4年で最多だ。
 海保によると、漂流や漂着の今年の総数は12月4日時点で64件。船内や周辺の海上では北朝鮮人とみられる18人の遺体が見つかり、42人の生存が確認された。船の漂流・漂着は25年80件▽26年65件▽27年45件▽28年66件と推移している。
 11月以降は波が高くなる季節にもかかわらず、簡素な船で無理な操業を強行する理由は「冬季漁業戦闘」と称する食糧確保があるという。
 慢性的な食糧不足に加え、国際社会の経済制裁が効果をあげ、いっそう逼迫している。朝鮮労働党機関紙、労働新聞(11月24日付)は「冬季漁獲戦闘」の成果を紹介、漁民らを激励する記事を掲載した。北朝鮮メディアは漁を「戦闘」、漁師を「戦士」などと呼んでいる。 
 漂着が大きく報道されたのは、11月23日。秋田県由利本荘(ゆりほんじょう)市の海岸に木造船が漂着、乗組員8人が漂着した。彼らは出漁中に遭難、朝鮮語で「北朝鮮から来た」と話した。8人は早期帰国を希望している。
 海保によると、北朝鮮からの漂着船に生存者が確認されたのは平成27年1月以来。
 この後、24日には秋田県男鹿(おが)市沖で漂流中の船を発見、船内から8遺体を発見▽27日には青森県深浦町佐井村それぞれの海岸で船を発見▽29日、北海道松前沖で漂流中の船を発見、乗組員は10人▽12月2日新潟県佐渡市に転覆した船と2遺体を発見▽4日、秋田県にかほ市で1遺体と木片▽山形県鶴岡市の3遺体が発見された。
 山形にで発見された遺体は黒のセーターや防寒着などを着用し、2人の作業着の左胸には、故金日成主席の肖像画が描かれ金色に縁取られたバッジがついていた。
 彼らは単なる漁民なのか。
 高まる緊張の中、日本の失態が相次いだ。北朝鮮に寄港した制裁違反の貨物船が日本に出入し、漂着した木造船がなくなった。
 菅義偉官房長官は11月22日の会見で、北朝鮮に寄港した疑いのある香港船籍の貨物船が3日に千葉港に入港していたことについて、「国際社会と連携して北朝鮮に圧力を強化する中、このような事案があったことは断じて許すことはできない」と厳しい表情で応えた。
 さらに11月23日夜に秋田の海岸に漂着した漁船は、船舶係留施設「本荘マリーナ」付近の防波堤につながれていたが、25日午前の段階で船がなくなっていた。県警などは天候の回復を待って船内の積載物を調べる予定だったが、漁船は失われ、「証拠」は消えた。
 こうした対応に地元の佐竹敬久秋田県知事も「本当に漁船なのか。スパイ船なのか。8人だけなのか」「しっかりと船を調べないと。移動できるときに移動して証拠の保全をすべきだった。住民に不安を与え、捜査の機会を逃した」と話したが、核心を突いている。
 懸念はこれだけにとどまらない。
 自民党青山繁晴参院議員は11月30日の参院予算委員会で「北朝鮮が兵器化した天然痘ウイルスを持っているというのは国連の専門官の間でも常識だ。もし上陸者に一人でも感染させられた人がいたら、ワクチンを投与しないと無限に広がっていく」と述べ、バイオテロにつながりかねないとの認識を示した。
 木造船はレーダーで見つかりにくく、武装難民やテロのための工作員の上陸に利用される危険性が指摘されている。警察や海保任せでは対応できないのはわかりきっている。
 「12月17日」とか「18日」とか、米が北朝鮮に軍事攻撃する「Xデー」をマスコミが書き連ねているが根拠の無い話には思えない。
 朝鮮半島有事の際、避難民が大挙してやってくる。工作員も混入していると考えられるが、憲法上の制約やら法の不備で、その備えがないのがニッポンなのだ。(WEB編集チーム 黒沢通)」
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 12月9日11:00 産経ニュース北朝鮮船の船長ら3人逮捕 無人島で発電機窃盗容疑 逃亡の恐れ、北海道警
 抵抗しながら警察官らに連行される北朝鮮船の乗員(中央)=9日午前、北海道函館市
 北海道松前町の無人島、松前小島に11月接岸した北朝鮮の木造船の乗員が島にあった発電機を盗んだとして、北海道警は9日、窃盗の疑いで自称北朝鮮国籍の船長カン・ミョンハク容疑者(45)ら男3人を逮捕した。乗員らは8日、函館港沖で巡視船に横付けされていた船を、ロープを切断して動かした。任意で事情聴取してきた道警は、逃亡などの恐れがあるとみて強制捜査に踏み切った。
 他の2人は、いずれも自称北朝鮮国籍の船員、リ・ヨンナム容疑者(32)とリ・トンナム容疑者(59)。乗員は10人だった。3人の逮捕容疑は共謀し、発電機1基(65万円相当)を盗んだ疑い。道警は認否を明らかにしていない。発電機は船の中から見つかった。
 9日は、第1管区海上保安本部の巡視艇が、木造船を函館港の岸壁近くまでえい航。道警の捜査員が船内から乗員数人を連れ出し、乗員らは大声を上げて抵抗した。上陸後、函館市内の道警施設に移送された。」
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 12月9日13:15 産経ニュース「菅義偉官房長官「実は北朝鮮軍所有の船が漂着」 取り締まり徹底を強調
 東京都内のホテルで講演する菅官房長官=9日午後
 菅義偉官房長官は9日、都内で講演し、日本海側で北朝鮮籍とみられる木造船の漂着が相次いでいることに関し、「実は軍所有の船が漂着している」との認識を示した。そのうえで、「警察、自衛隊海上保安庁が連携しながら、工作員とかいろんな可能性があるから徹底した取り締まりを行っている」と強調した。
 北海道松前町の無人島に接岸した北の木造船の乗員が島にあった発電機を盗んだとして逮捕されたことについては「島に上陸していろんなものを持ち去ろうとしている。まさに窃盗罪にあたる」と指摘。「こうした漂着船に対しては、その意図を含めて徹底して聞き取り調査をしている」と述べた。」
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 12月14日 産経ニュース「【正論】海から来る北の脅威に対処急げ 東海大学教授・山田吉彦
 東海大学山田吉彦教授(宮川浩和撮影)
 11月以降、連日のように漂着する北朝鮮漁船は、わが国の沿岸警備の難しさを浮き彫りにした。
 日本の管轄海域である領海と排他的経済水域EEZ)を合わせた面積は447万平方キロメートル。その中に、周囲が100メートル以上の無人島が6415も存在している。さらに、領土を囲む海岸線の総延長は、およそ3万5000キロメートルにもおよぶ。
 この広大な海と長い海岸線は、わが国を守る堀や石垣となり、侵略などの脅威から国土を守ってきた側面もある。しかし近年、領海侵犯や密輸、密漁など国民生活を脅かすような危機が、海を越えて押し寄せている。これに対する日本の海洋安全保障能力は、十分であるとはいえない。
 ≪漂着するのは漁船だけではない≫
 海洋警備の第一歩は隣国の軍事力、海上警備力、海運、漁業などの実態を分析することにある。その上で、わが国に及ぶ影響を考慮し、対策を講じる必要がある。
 北朝鮮は食糧難を打開するために「冬季漁獲戦闘」と銘打ち、荒天下の海への出漁を命じている。日本海の好漁場である大和堆は日本のEEZ内にあり、北朝鮮船の漁は禁止されている。しかし、2014年頃から急速にその数を増し、今では漁場を占領して日本漁船の入る隙間もないほどだ。
 日本政府は、中国を経由し北朝鮮に対応を求めているが、当然のごとく返答はない。水産庁大和堆に漁業取締船を派遣し、6月に延べ約900隻、7月に同約600隻の漁船に警告を発し、EEZから排除した。
 しかし、実力行使を伴わない水産庁の警告になれた北朝鮮漁船は、取締船が近づいても居座り続けるようになった。さらに取締船に対して、船上から銃口を向ける事件も起きている。
 そこで、海上保安庁が出動することになり、7〜8月に放水銃も使って延べ820隻ほどの漁船を排除した。しかし、この排除作戦にも限界があり、10月初旬には再び100隻を超える北朝鮮漁船が出現。11月に入ると北西風が吹いて海が荒れ、数十隻が日本沿岸に漂流するようになった。その数はおよそ80隻に上るが、中には単なる漁船とは思われない船も交じっている。
 ≪露呈した無人島管理の脆弱性
 11月に青森県佐井村に漂着した北朝鮮の船内からは普段は漁民が使わないような底がつるつるした革靴と英語が書かれたジャケットが見つかった。工作員が変装し、上陸するための道具だとみられている。
 また昨年は漂着した漁船に生存者はいなかったが、今年は40人以上の生存者がいる。破損が少ない船もあるため、工作活動や覚醒剤の密輸など、特定の意図を持っている可能性も否定できない。
 北海道松前小島に漂着した船員は、上陸して漁師の避難小屋から家電製品や発電機を根こそぎ盗んだうえに逃亡を企て、北海道警に逮捕された。
 この船には朝鮮人民軍のプレートがあり、軍籍を示す船員手帳を所持していた者もいた。船の行動も不可解とはいえ、そもそも不審者に上陸されたこと自体、問題があるといえる。無人島の管理体制の脆弱(ぜいじゃく)性を露呈してしまったからだ。沿岸警備の見直しを急ぐ必要がある。
 北朝鮮漁船への対応としてはまず、日本海中央部におけるEEZ内での密漁を徹底的に阻止しなければならない。放水銃を用いて管轄海域から排除するだけではなく、集魚灯を用いるなど計画的で悪質と思われる船はただちに拿捕(だほ)すべきだ。
 ≪海洋安保意識の喚起が必要だ≫
 これまでに北朝鮮が起こした拉致事件工作船事案を考えると、漂流してきた船は武器や薬物の所持のほか、不法入国をもくろんでいる可能性がある。また船員が病原菌を保有しているなどの恐れもある。早期発見に注力し、上陸前に身柄を確保することが重要だ。
 01年12月に発生した九州南西海域での北朝鮮工作船侵入事案では、海上保安庁が威嚇射撃を行うなどの厳正な対処が功を奏した。工作船は自沈したものの、船内から回収した武器や携帯電話などの物証から、北朝鮮による工作活動や覚醒剤取引の実態が判明した。
 半面、10年9月、尖閣諸島周辺海域で海上保安庁巡視船に体当たりした中国船長を逮捕しながら処分保留で送還したことは、中国につけ入る隙を与えてしまった。当時の民主党政権は、外交的解決を過剰に意識し、国家主権をないがしろにしたため、中国の尖閣諸島海域への侵出が加速し、恒常的に領土・領海が脅かされることとなった。
 危機来訪の早期発見や対応には漁業者や海運事業者、沿岸住民など民間の協力が不可欠である。安全保障の任務に就く海保、警察、自衛隊は、国民の信頼があってこそ機能を発揮する。
 そのためには、法に基づく厳格な対応と国民の海洋安保に対する意識を喚起しなければならない。政府は日本の海洋の現状を的確に国民に伝える義務がある。(東海大学教授・山田吉彦 やまだ よしひこ)」
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 12月15日 産経ニュース「【動画あり・北朝鮮木造船】大和堆で北漁船1100隻を排除 海保
大和堆周辺海域で北朝鮮漁船に放水する海上保安庁の巡視船=9月下旬(海上保安庁提供)
 日本海排他的経済水域EEZ)にある好漁場「大和堆(やまとたい)」周辺での北朝鮮漁船による違法操業問題で、海上保安庁は15日、現場海域で9月以降に延べ1100隻の北朝鮮船に警告し、EEZ外に排除したと発表した。11月下旬以降、北朝鮮船はほとんど確認されなくなり、日本漁船が操業を再開した。」
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