🗾14〕─4・B─縄文時代の殺傷人骨?血なまぐさい新証拠でユートピア説にかげり。~No.70 

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   ・   ・   {東山道美濃国・百姓の次男・栗山正博}・   
 縄文人は、争いを嫌う草食人間ではなく、戦闘的な肉食ホモ・サピエンスの子孫である。
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 2024年5月29日 MicrosoftStartニュース 読売新聞 大手小町「【縄文時代の殺傷人骨?】血なまぐさい新証拠でユートピア説にかげり
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いつのころからか耳にするようになった「気になる言葉」を、漫画家でコラムニストの辛酸なめ子さんが独特の切り口で読み解く夕刊「popstyle」の人気連載「辛酸なめ子のじわじわ時事ワード」。今回は 【縄文時代の殺傷人骨?】 (じょうもん・じだい・の・さっしょう・じんこつ)です。
 約1万年の間、平和が続いた縄文時代。自然と共生し、格差もなく、クリエイティブな土器や土偶を生み出した理想的時代のイメージです。弥生時代に稲作が始まってから身分の差や争いが生まれたといわれています。しかし、人間である以上、縄文人も素晴らしい人格者ばかりというわけではなかったようです。
 【縄文時代の殺傷人骨?】血なまぐさい新証拠でユートピア説にかげり
 © 大手小町 提供
 ユートピアだと思われた縄文時代に、少しかげりが見えるようなニュースが発表されました。東京大学総合研究博物館のサイトには「破壊的に突かれた縄文人の頭骨を発見―縄文時代の暴力の実態を探求するための新資料―」と題された文章が出ています。
100年以上前に発見された縄文人の頭骨に、破壊的に 孔(あな) をあけた痕跡が発見されたそうです。「弥生時代以降と異なり、集団同士の戦闘の証拠が見当たらない平和な時代であった」とされる縄文時代が実は、石の 斧(おの) や矢じりを使い1対1や1対多人数の闘いが繰り広げられていたという説が浮上。一部、気性が荒い半グレ縄文人もいたのでしょうか。
 最初にこのニュースを知った時、縄文好きとしては、何かの間違いでは?という思いでした。今までのブランドイメージが下がってしまいます。縄文時代が理想の世界と考えているスピリチュアル系の友人知人にこの説を伝えると、「海外から来た勢力に襲われたのでは?」「論文には何か裏があるのかもしれない」と信じたくないようでした。
 実際見て確かめなければと思い、東京大学総合研究博物館で開かれていた特別展示「骨が語る人の『生と死』」へ。そこに今回の新説のもとになった骨が並んでいました。きれいな丸い穴が目立つ「頭部に2つの穴があけられた人物」、 楕(だ)円(えん) 形の穴が広がっている「頭部に穴があけられた人物」、さらに致命傷ではないと思われる「矢じりが刺さった骨」も展示。これまでも他者による損傷が疑われる縄文人骨は十数例報告されているとのこと。
 展示の中で、丸い穴の損傷がある頭骨には「鹿角の先端のようなもので力強く突き刺された」という説明が。添えられた論文によると、暴力行為とは限らず、死後の儀礼行為だったという説もあるとのこと。まだ縄文時代ユートピア説は完全に消えてはいません。そのことに 安(あん)堵(ど) しながらも、 穿孔(せんこう) があいた頭骨は痛々しく、他の頭骨に比べると、どこか悲しげな表情に見えました。
 【縄文時代の殺傷人骨?】血なまぐさい新証拠でユートピア説にかげり
 © 大手小町 提供
 弥生人の話題でも新展開です。鳥取県弥生人の集落跡「 青(あお)谷(や)上(かみ)寺(じ)地(ち) 遺跡」から出土した1800年前の頭蓋骨から、顔を復元する試みが進行中。
 以前復顔された中年男性は「 青(あお)谷(や)上(かみ)寺(じ)朗(ろう) 」と命名、そっくりさんコンテストも行われ盛り上がりました。第2弾で復顔した若い女性とみられる骨は、DNA解析の結果、男性と判明。新たに作った復顔像はかわいらしさと野性的魅力があり、どこか青谷上寺朗に似ています。息子か弟でしょうか。縄文人の人気に押される弥生人も、家族の絆をアピールすれば注目度が高まりそうです。
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