💦7〕─3─韓国に奪われたシャインマスカット、栽培技術が追いつかず味が微妙との声。~No.24No.25 

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 2022年10月5日 MicrosoftNews JBpress「韓国に流出したシャインマスカット、栽培技術が追いつかず味が微妙との声
羽田 真代
 日本のシャインマスカットは甘くてうまい(写真:アフロ)© JBpress 提供 日本のシャインマスカットは甘くてうまい(写真:アフロ)
 (羽田 真代:在韓ビジネスライター)
 韓国・毎日経済から「どうりで最近シャインマスカットの味が微妙だと……理由があったんだ」という記事が出た。
 有名な話だから今さら説明するまでもないが、シャインマスカットは広島生まれのブドウ栽培品種だ。日本の農林水産省が所管する農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構)によって育種・登録されたもので、2006年には同機構が日本での品種登録も行っている。
 韓国で流通しているシャインマスカットは、中国に流出した苗が韓国に売られて広まったものだが、それ以外にも、韓国農家が日本のブドウ農園を見学した際に、苗をいくつか持ち帰って増殖させたものがほとんどだ。
 日本の農林水産省はシャインマスカットの苗を海外に持ち出すことを禁止しているのに、それでも海外に流出している。
 もっとも、「植物の新品種の保護に関する国際条約」において、自国外におけるブドウの品種登録は自国内での登録から6年以内に行うようにと定められているから、日本が至らなかった部分もある。
 現に、韓国では2014年に苗木業者が国立種子院に苗木の販売を申告した。だから、国内では合法的に苗木の売買が執り行われている。日本から見れば、不正に入手した苗で儲けるなんて……という気持ちでいっぱいだ。
 加えて、韓国メディアは「最初に品種開発したのは日本だったが栽培技術が難しく、日本が品種登録をあきらめたところを、韓国が栽培と品質管理技術を確立させた」と嘘の情報を自国に垂れ流し、開き直っているからなおさら黙っていられない。
 FNNプライムオンラインが韓国の農家を取材した時には、「日本側から見れば、盗み出したと考えるだろう。日本の農業は韓国の先を行っている。先進国の立場で大目に見て欲しい」と悪びれる様子もなかった。
 シャインマスカットの苗が韓国や中国に流出したせいで、日本は年間100億円超の経済損失を出している。なにより、このブドウは開発に33年も要した渾身の力作だ。開発者の気持ちを考えるといたたまれない気持ちになる。
 そんな中、韓国ではこのシャインマスカットの味を「微妙だ」と酷評する声が増えてきた。日本人が懸命に開発したこのブドウの何が悪いというのか。
 ここからは、毎日経済の記事と合わせて見ていきたいと思う。
 シャインマスカットに酸味ってどういうこと?
 日本で食べるシャインマスカットは本当に甘い。
 ブドウの名産地、岡山県が生産目標としているシャインマスカットの糖度は18度以上だそうだ。他にも果房重が700グラム、果粒重15グラム以上などの目標がある。
 だが、毎日経済の記事には「高い価格で買ったシャインマスカットなのに、甘みを感じるどころか皮を吐き出さなければならないほどの強い酸味を感じる」と書かれていた。
 筆者の知人にブドウ農家がいて、毎年そこからシャインマスカットを購入しているが、酸っぱいと感じたことは一度もない。数年前に別のブドウ農園で食べたものも同じだ。韓国のシャインマスカットだけ味が劣化したというのか。
 ちなみに、記事の書き出しは「シャインマスカットは教科書に載せられる成功と失敗の両方の側面を持った典型的な事例だ。おそらく3年から4年後には価格が更に下落するだろう」だった。
 日本と韓国との間でこれほどまでに味の差が出ている理由は何なのか。
 原因として、グローバル青果メーカー・エスピーフレッシュのパク・デソン代表は以下のように解説している。
 猫も杓子もシャインマスカットのブドウ農家
「栽培初期はシャインマスカットの品質的希少性と栽培面積の限界から農家は高い価格で販売することができていた。また、消費者も美味しい果物に対してカネを出す余裕があった。だから高くても飛ぶように売れていた。品種保護のないシャインマスカットはいつの間にか過剰生産され、一元化されなかった流通網によって市場からそっぽを向かれるようになった」
 韓国のシャインマスカット栽培面積は、初期(2016年)240ヘクタールだったのに対し、今では4000ヘクタールまで増えたという。これはブドウ栽培総面積の40%だ。
 ちなみに、日本・農研機構のホームページを覗いてみたところ、日本のシャインマスカットは1624.9ヘクタールで12.2%(品種別栽培面積 平成30年産)だった。韓国の栽培面積は日本よりも広い。
 先ほどご紹介したYTNニュースには、取材を受けた栽培農家が「地域農家の80%ほどがシャインマスカット栽培に変わった」と話す姿も映されていた。一獲千金を狙ってシャインマスカットに飛びついた農家たちがあまりにも多く、生産基準が統一できていないのだろう。
 これでは高級ブドウの意味をなさない。飛びついた農家たちが互いに首を絞め合っている状態だ。
 成功者と同じことを始めるパクリ体質
 韓国ではこのようなことは決して珍しくない。
 例えば、ある地域でキムチチゲの店が流行っていたとしよう。それを見た商売人は既存店のすぐ近くに同様の店を作って恩恵にあずかろうとする。
 大抵、後から出店した店が撤退する印象だが、一部地域では同じような店が集まって相乗効果をもたらすこともある。それが「東大門タッカンマリ通り(ドンデムン/鶏を丸ごと煮た料理)」であり、「黄鶴洞コプチャン横丁(ファンハクトン/ホルモン)」であり、「楽園洞アグチム通り(ナグォンドン/アンコウの蒸し煮料理)」である。
 だが、韓国におけるシャインマスカット市場は、相乗効果をもたらすことなく衰退していくのではないだろうか。そうなれば日本は喜ばしい限りだが、新たに開発した品種を盗まれないように細心の注意を払う必要がある。シャインマスカットの飽和状態に頭を抱えた韓国の農家たちが、次の品種を狙っているからだ。
 実際、石川県砂丘地農業研究センターが14年間かけて開発したルビーロマンは2021年から韓国市場で出回っているし、山梨県が2013年に登録したジュエルマスカットの苗木も既に韓国に渡っている。
 FNNプライムオンラインが放送したニュースには「以前シャインマスカットがヒットしたので、次の日本の品種を探していた」と言う、日本の「ほろよい(韓国名:大黄玉)」を栽培する農家の声もあった。
 筆者の祖父はその昔、「海の近くで育った人よりも、山の近くで育った人の方が真面目でコツコツと仕事をこなす」と言っていた。日本人が山を切り開く開拓者なら、韓国人は一獲千金を狙う漁師だと言えるのではないかと勝手ながら考えている。
 どちらが悪いというわけではないが(海に近いところで育った筆者としてはそう信じたい)、他人の物を盗むことは別だ。
 シャインマスカットの品質を保つほどの技術がなかった
 結局、韓国のブドウ農家の多くには、不正に入手した苗木の品質を保てるほどの技術がなかったということだろう。それは、安定的にシャインマスカットを生産している日本のブドウ農家を見れば一目瞭然だ。
 筆者は農業に携わったことがないが、素人ながら韓国の農家は土壌の改良もせずにシャインマスカットを育てていたのでは……と思う。実際、韓国のブドウ農家は日本のように剪定もしなければ土壌の管理もしないという話があるからだ。
 管理をしないものだから、皮を吐き出すほどの強い酸味を感じるブドウが育ったのだろう。
 何事も苦労なくして成功などない。シャインマスカットは日本が33年もかけて開発したブドウ品種だ。やはり日本人が育てるべきだったのだ。
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