☷30〕─1─「張本勲の言葉」に対する韓国内と在日3世の賛否。~No.79No.80 

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 2023年5月20日 MicrosoftStartニュース 現代ビジネス「韓国で「張本勲の言葉」に共感の声が続々…! 「在日3世」の私もうなった「張本インタビュー」の“圧倒的な中身”と、いま韓国で起きている「変化」
 豊 璋
 「張本勲氏の言葉」に共感の声…!
 日本での日韓首脳会談と、岸田総理の訪韓が、日韓関係を急速に改善ムードに向かわせる中、広島で開催されるG7広島サミット(第49回先進国首脳会議、5月19日~21日)への期待が韓国では膨らんでいる。
 その反面、日本国内ではいつでも「ちゃぶ台返し」を行って来た韓国に対していまだに信用できないと慎重な見方をしている人も少なくない(当然だが…)。
 今回、広島でG7広島サミットを行うことをめぐって、朝鮮日報が5月13日に地元出身(広島)で元巨人軍の張本勲氏への単独インタビューをあげて、韓国でも日本でも多くの共感を呼んでいる。
 日韓で共感の声 photo/gettyimages
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 張本氏は広島出身で、現役時代から在日という身分を隠さずにいた1人だ。テレビ番組のご意見番としても有名だが、韓国でも野球人として愛国者としても有名だ。
 朝鮮日報でのインタビューではまず尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領と日本の岸田文雄総理が、G7広島サミットに合わせ、広島平和記念公園にある韓国人原爆犠牲者慰霊碑を訪れることに触れて、「お二人には感謝しかありません」としたうえ、「戦後初めてですよね?」とたずねながら胸の内を話している。
 そして韓国への想い(誇り)を母親から学んだとしながら、最後に在日として韓国への想いを語っているのだ。
 いつまで日本に「謝罪しろ」「金を出せ」と…?
 韓国サイトで掲載されたこの記事を見つけ、読者のコメント欄を見てみると、大半のコメントが在日としての韓国への想いに共感、賛同をしていた。
 今回、張本氏が語った想いの影響は大きい。というのも、尹大統領が3月の首脳会談後、韓国国会での演説で同じ内容を国民に訴えているからだ。
 大統領が口火を切り、さらに韓国では有名な、偉大な野球人である張本氏も思いを語ったことで、その言葉は多くの韓国人に対して心に響いたのではないかと私は思えた。
 今回、張本氏は「言ったら大変なことになるから誰も言わないけど、私は日本人ではなく在日韓国人だから、(韓国は)私の祖国だから言いますね。いつまで日本に『謝罪しろ』『金を出せ』と繰り返さなければならないのですか? 恥ずかしいです」などと語っているが、これはいま韓国で広がる韓国国民たちの本音でもあると私は思う。
 これまでは文在寅政権下で火がついた反日ムーブメントの中で、そうしたことは思っていても、声に出すことはできない状況が続いた。それが尹大統領が本気で日韓問題の解決に動き出したことで、韓国内でも変化が起きていることは間違いない。最近では韓国から日本への旅行者が急増し、韓国内でも日本ブームが起きているのもそうしたひとつの証だろう。
 私は在日だが、韓国に戸籍上の故郷を持つ。そうした立場から私も韓国の現状を伝えるべく、韓国在住の在日後輩と会社を立ち上げて、日本に韓国の情報を送り続けているが、私たちが3年以上かけても伝えきれなかったことを張本氏は韓国にも日本にも伝えてくれたと思う。
 これから起きること
 今、尹大統領はこれまでの悪しき習慣をぶち壊しにかかっている。それは確実に日韓関係の明るい未来を切り開くものだ。そんな姿、日本人の目にはまだまだ「また政権が変わればちゃぶ台返しがあるのではないか」と思うかも知れないが、それは過去の歴史を考えれば仕方のないことだ。
 ただ、今回はいままでとは違うと思う。それほど尹大統領の本気度を感じ取れるのだ。
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 韓国が日本の理解を深め、日本でも韓国への理解を深めることができれば、と願わずにはいられない。今回の張本氏の記事に対するコメントの中には、やはり一部にはいまだに「反日正義の聖域」を信じる様なコメントもあったのは残念だった。
 張本氏の投げかけてくれた言葉が、両国の人たちにさらに響いていくことで、さらによりよい日韓関係の道が切り開かされるような気がしてならないのである。
 さらに連載記事『韓国は「日本を超えた」「先進国になった」の“大きな落とし穴”…! 「在日3世」の私が驚く「日本と韓国の大きな違い」と、これからの日韓関係の「心配なこと」』では、いま韓国で起きている“もう一つの異変”についてレポートしよう。
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