☴36〕─1─中国資本による韓国の爆買い。2016年年1月~No.188No.189No.190 @ 

   ・   ・   ・   
 関連ブログを6つ立ち上げる。プロフィールに情報。
   ・   ・   {東山道美濃国・百姓の次男・栗山正博}・  
 中国資本は、在韓米海軍基地のある済州島の土地を買い占め、韓国カジノリゾート施設へ多額の融資を行っている。
   ・   ・   ・   
 2016年1月1日 産経ニュース「【メガプレミアム】中国“植民地”と化す韓国・済州島 島民感情は「不安」から「恐怖」へ 不動産“爆買い”の本当の狙い
 韓国・済州島の免税店で高級時計を品定めする中国人の観光客。済州島では中国人による不動産への投資も盛んで、島の“中国化”も進んでいるという(ブルームバーグ
 韓国有数のリゾート地として知られている済州島が、中国の進出に揺れている。東シナ海に浮かぶ済州島は単なる観光地にとどまらず、日本海黄海に通じる海上交通路(シーレーン)をにらむ戦略的要衝でもある。怒濤(どとう)の勢いで進みかねない“中国化”に対し、韓国内では「このままでは済州島が中国の植民地になってしまう」との声も上がっている。
 済州島への中国の進出ぶりを示す一例となったのが中国の邱国洪駐韓大使が今年7月にある会合で語った言葉だ。中東呼吸器症候群(MERS)の感染拡大に伴い、中国からの観光客が減少したのを受けて、邱氏は中国人観光客の韓国訪問を再び増やす方法の1つとして済州島のようにノービザで訪問できるようにすべきだとの提案を披露したのだ。
 ノービザで次々と訪問
 韓国は2006年7月に済州島のみを訪れる場合にはビザを必要としない「ノービザ対象国」に中国を含める措置を取った。このことをきっかけに済州島に中国人が押し寄せるようになった。2014年に済州島を訪れた観光客は約1200万人で、このうち中国人は280万人を超えている。
 中国・北京から済州島まで空路で約2時間半、上海からは約1時間という近さもあって、当初は主に観光目的が多かったが、やがて不動産への投資、それも買い占めが行われるようになった。かつては済州島の山腹にリゾート施設を建設していたのが、最近では済州市の中心街にまでその対象が広がっている。
 中国人が不動産を買い占める理由は主に2つある。
 1つは投資目的だ。済州島を訪れる中国人を相手とした大型リゾートの建設やコンドミニアムの購入などがこれにあたる。2014年9月の時点で中国人や中国企業の名義となっている韓国国内の土地は約1197万平方メートルだったが、その70%が済州島に集中している。島内ではコンドミニアムやホテルの建設が続き、中国企業が1兆ウォンを投資して済州市に51階建てのビルを建設する構想さえ持ち上がった。
 狙いは永住権の獲得
 ただ、より注意を払わなければならないのが永住権の獲得だ。済州島では5億ウォンまたは50万ドル以上を不動産に投資すると、韓国で暮らすことができるビザが発給され、そのまま5年間不動産を保有すれば永住権が与えられる。この永住権獲得を目的とした不動産投資が行われているのだ。
 「不動産投資移民制」と名付けられたこの制度の下、昨年8月までに外国人783人が永住権を獲得し、このうち中国人は98%にあたる768人に上った。
 中国人が保有する土地は昨年6月時点で592万平方メートルで済州島の面積の0・3%だが、問題はその場所がどこかということと、その目的が何かという点にある。中国企業が山腹に建設したコンドミニアムの1つは1棟当たり5億ウォン。つまり、永住権獲得を狙う中国人への売却が目的になっている。
 中国企業によるリゾート施設開発に伴う森林の伐採で、飲料水に使う地下水への影響も懸念されている。
 戦略的環境の一変も
 平成26年10月に済州島を視察した沖縄経済同友会がまとめた報告書は「不動産投資移民制」について、急増する中国人観光客向けに、市街地や山腹で大型観光施設の造成が意欲的に進められているが、そのほとんどが中国資本内で完結し、景観や森林の破壊、飲料水汚染など環境を損なう懸念があることから、済州島島民には恩恵をもたらさないと認識されている、と記している。
 朝鮮日報によると、済州島の元喜竜知事は中国資本の急激な流入について「済州島の住民感情の根底には恐怖が横たわっている」と語ったという。こうした懸念を受けて、済州島の行政当局は今後、不動産購入の対象地域を観光地と遊園地に制限することや、5億ウォンの不動産投資に加え、地域開発債を5億ウォン以上購入するなどの条件を課すことで永住権取得のハードルを上げることを検討しているという。
 ただ、島内への中国人の渡航や中国資本の流入を規制すれば、経済に打撃が出るとの懸念も韓国国内には出ている。済州島は軍事的な価値が高く、韓国政府は海軍基地の建設を進め、イージス艦の配備も予定している。その済州島が中国化してしまったら、東アジアの戦略的な環境は一変してしまうに違いない。(2015年12月2日掲載)
 ■産経ニュースが日々お届けするウェブ独自コンテンツの「プレミアム」。人気のあった記事を厳選し、【メガプレミアム】として再掲します。人物の年齢や肩書き、呼称などは原則として掲載時のままとなっております。
日本でも沖縄が狙われる危機…」
   ・   ・   ・    
 6月4日 産経ニュース「【ビジネス解読】景勝地済州島の不動産を中国人が買いあさっても韓国メディアは反発どころか大歓迎!この中国依存は異常すぎる…
 済州島に到着した韓国客ら(AP)
 済州島といえば、韓国を代表する観光地だ。日本海東シナ海黄海に面し、韓国で最も温暖な土地柄といわれている。石と女性が多く、風が強い「三多」で知られ、かつては「耽羅(たんら)」とも呼ばれ、日本とのつながりも長くて深い。
 この済州島をめぐる韓国メディアの報道が最近、にぎやかになった。
 まずは、今年の観光客が5月8日までに500万人を突破し、「これまで最速だった昨年5月23日より2週間速い」(聯合ニュース)という話題だ。済州島がある済州特別自治道観光協会によると、内訳は韓国人が402万425人、外国人が100万8790人。聯合ニュースの取材に「クルーズ船や旅客機の直行便が増えアクセスが良くなったことが外国人観光客の誘致につながっている」と説明している。
 観光客が昨年初めて1000万人を突破した済州島では、早くも年間2000万人という目標が掲げられているという。
 外国人観光客が2014年11月から日本に抜かれっぱなしとなり、日本に追い越せとばかりにやきもきしていた韓国メディアには喜ばしいニュースではないか…と思いきや、負の部分も多く取り上げられている。
 一つは不法滞在外国人の増加だ。聯合ニュースによると、済州道ではビザなしで入国できるのを悪用した外国人の不法滞在が14年は1450人、15年は4353人に急増した。「済州道は不法滞在と密入国の温床と指摘されている」という。
 もう一つは、土地と景観の問題だ。
 5月20日、韓国国土交通省は、同国内に外国人・法人が所有する土地が昨年末に2億2827万平方メートルになったと発表した。国土面積の0.2%に相当し、前年から1999万平方メートル増加した。済州道に限ると、外国人所有が1.1%の2059万平方メートルとなり、特に中国人が外国人所有の半分近い914万平方メートル、実に44.9%を占めた。ちなみに、次に多いのは米国人で8.2%で、日本人の8.2%と続く。
 地価も大幅に上昇した。ハンギョレによると、今年2月に発表された韓国の公示地価で最も上昇したのが済州道で19.3%。ソウルの4.1%と比べても、済州道が韓国の中で“不動産バブル”に見舞われていることがわかる。
 こうした事態に対し、韓国メディアは「外国人の土地保有、済州で増加」(聯合ニュース)、「済州の土地1%は外国人保有…その半分が中国人」(中央日報)などと報じた。済州島が中国に奪われる−。韓国国内ではこういう危機感が募っているようにみえる。
 今年2月、中央日報が済州道での中国マネーの流入の実態を紹介した。地価上昇はソウルなどからの流入者が増え、「セレブたちが増えた」のも一因としているが、別の要因として中国人の存在も挙げている。中国企業による中国の投資移民者と中国人観光客を狙った「中低価格」の山荘開発(「高級別荘」ではない)が目立ち、「近視眼的な乱開発があちこちで広がっている」という。
 済州島での中国人に対する感情は悪化しているというが、済州島に中国人が群がるようになったのは、ある制度がきっかけだ。
 済州島では、外国人が休養滞在施設に5億ウォン(約4600万円)投資すれば居住ビザが発給され、さらに5年経過すれば韓国国内の永住権を取得できる「不動産投資移民制度」がある。
 外国人の投資を呼び込もうとして2011年に始めたのが同制度の背景にあるが、最も“効果的”に利用しようとしたのが中国人だった。島内に中国人向けリゾートマンションが乱開発され、昨年9月時点で外国人所有建築物の74%が中国人という状況になった。もっとも、中国経済の失速とともに、リゾートマンションの売れ行きも鈍化しているという。また、中国企業が土地の一部を購入し、地価が上昇した段階で売り抜けするケースもあるという。つまるところ、済州島の“不動産バブル”は中国人がもたらしたといえる。
 韓国国内では、不動産投資移民制度を廃止すべきという声もあがっている。一方で、「韓国は過度な中国依存体質になっている」という指摘もある。中国人を追い出すことは済州島の活性化を阻害するという見方だ。
 そこで、韓国メディアからはこんな提起も出た。
 「中国の上位1%(の富豪)は今、済州ではなく日本の京都の秀麗な風景で有名な嵐山や、米国西部のペブルビーチに向かっている。(略)今こそ済州もこのような富豪を積極的に引き込まなければならない」
 これは、ある大学教授の話として紹介した中央日報の記事だ。“真の金持ち中国人”を済州島に呼び込めば、同島の国際的ブランドは上がり、悪化していた治安も改善される、という狙いがあるようだ。しかし、結局は「中国人頼り」。日本には敵意むき出しの韓国メディアが、済州島を侵略せんとばかりに買いあさる中国人には頭が上がらないのだろうか。(今堀守通)」
   ・   ・   ・   




   ・   ・   ・