👪2〕─1─「日本耳」は自然適用であった為に、西洋音楽のような音を生み出さなかった。~No.2No.3No.4No.5 @ 

日本の音 (平凡社ライブラリー)

日本の音 (平凡社ライブラリー)

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 関連ブログを6つ立ち上げる。プロフィールに情報。
   ・   ・   {東山道美濃国・百姓の次男・栗山正博}・  
 「日本耳」の聴力・聴覚は自然の「α波・1/fゆらめき」適用であった為に、西洋音楽のようなハイレベルで高尚な音楽を生み出さなかった。
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 日本人の耳・聴覚・聴力は、西洋人より優れてはいない。
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 日本民族日本人の感覚は、花鳥風月と虫の音に対応している。 
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日本の自然には、美しいもの惨いものが隣り合わせになっている。
 心地の良い音色もあれば、心地の悪い雑音もある。
 それが、日本の災害を多発させる自然である。
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 「日本耳」は、ローカルな聴覚であってグローバルな聴覚ではない。
 なぜなら。「日本耳」は、多種多様で雑多な数え切れないほどの数の自然の音の中で進化した。
 ゆえに。グローバルな「西洋耳」や「中国耳」とは、異質な聴覚を持っている。
 だからといって、「日本耳」が特別に優れているわけではない。
 単に、音を発する自然環境が異なっていただけの事である。
 「日本耳」は、意識を持って聞く聴力以外に、自然の音である「1/fゆらめき」を聞き分ける聴覚が優れていた。
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 自然界の音は、大半が心地良い音で、癒やし安心を与える。
 人間を不安にさせたり、苛立たせるような不快な音はない。
 人を不快にさせ不安にさせ苛立たせ怒りを爆発せる音は、自然の音ではなく、人間が作り出した人工的な音のみである。
 自然現象や自然の音は、心の持ちようで最高の良薬となる。
 人間が作る人工の音は、気持ち次第で最悪の毒薬となる。
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 虫の音は、欧米の洗練された「都会耳」ではうるさい雑音・騒音であったが、日本の野暮ったい「田舎耳」では心地良い和音・美音であった。
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 2016年9月8日号 週刊新潮逆張りの思考 成毛 眞
 声というフィルター
 ……
 声に限らずどんな音も、基音と呼ばれる、その中心となる周波数の音とそれ以外の周波数の音との重ね合わせでできている。『それ以外』の周波数が、基音の周波数の整数倍であるとき、その音を倍音という。そして、『それ以外』の周波数に占める倍音が高いとき、その声はいい声に聞こえる。
 ……」
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 西洋の耳は「グローバルな耳」であり、日本の耳は「ローカルな耳」である。
 西洋礼賛の国際的日本人は、ダサい「日本耳」を文化度の低い野蛮な耳と毛嫌いしている。
 現代日本では、日本耳の機能が低下し、「1/fゆらめき」を聞き分ける聴力と聴覚が共に衰え悪化している。
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 岩堀修明(長崎大学名誉教授)「(耳とは)魚類の耳を基本に、5000万年もの歳月と、二つの増築を経てでき上がりました。
 1つ目の増築は今から約4億年前、魚類の一部が陸に上がり、両生類になった時に起こりました。水中では音波は水の振動ですが、陸では空気の振動です。水と比べてエネルギーの小さい空気の振動を捉えるため、鼓膜という中耳が増築されました。
 二つ目は哺乳類になった時。両生類の耳は鼓膜が露出しているので損傷しやすい。この欠点を補うために、鼓膜が奥深くまで落ち込み、音波が捉えにくくなったことを改善するために、耳介が建て増しされました」
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 2015年10月31日号 週刊現代 「『和の文化』を生み出したと『日本耳』はいったい何か
 『日本耳』とは、日本人特有の聞く力のことだ。
 漫画の擬音表現やオノマトペなど、我々日本人は、音からビジュアルを想起したり、感情や感覚を察知したりする力が欧米人よりも優れているという。
 『たとえば、日本人にとっては美しく聞こえる秋の虫の声も、欧米人には煩わしい雑音でしかありません』 (五感プロデュース研究所の荒木行彦氏)
 日本庭園で見られる『ししおどし』や、涼を演出する『風鈴』は、音から様々なイメージを膨らませることができる『日本耳』があってこそ生み出された文化だ。
 特に優れた『日本耳』の持ち主の割合は10人に1人程度だという。彼らに職場での出世・昇給の早さを聞いてみると、『出世・昇給が比較的早い』と感じている人の割合が、そうでない人に比べて1.5倍も高い。『日本耳』の持ち主はコミュニケーション能力も高いことが分かっており、このことが出世・昇給と関係があると推察される」
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 2016年10月3日 朝日新聞 「『古くて新しい』アナログ盤再評価
 (CDで)取り除かれた高周波こそが、自然な響きや微妙な音色を醸し出し、人に心地良さを感じさせていることが、後の研究で明らかとなる」
 自然には、人に聞こえない高周波音域と低周波音域があり、人に聞こえない両音域を体で感じた時に人は心地よくなって落ち着く。
 音感が優れている人は、心も穏やかである。
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 2016年10月号 SAPIO「書闘倶楽部 評者・鈴木洋史
 宇宙誕生から語る壮大なスケールの音楽史
 {『138億年の音楽史』 浦久俊彦著 講談社現代新書
 『宇宙』に始まり、『神』『政治』『権力』『自然』『人間』など10の切り口で『音楽とは何か』を考察したユニークな論考である。
 著者は〈音のある世界をぼくたちが創ったのではなく、音のある世界がぼくたちを創ったのだ〉として、人類が誕生する遙か以前、138億年前のビッグバンによって宇宙が誕生したときの音の話から語り始める。古代東洋思想には『宇宙の調和は音楽である』という考え方があるが、実は最新の素粒子物理学によっても、宇宙は波動であり、音でできていると考えられることが判明している。
 これに始まり、本書には興味深い事実の数々が記されている。哲学者、数学者のピュタゴラスは竪琴の奏者でもあり、音の調和の秘密を整数比で解き明かした。初期キリスト教にとっては器楽音楽は汚らわしく、人間の声だけが『神の言葉』を発する唯一の楽器とされた。人類最古の文学作品『ギルガメシュ叙事詩』にあるように、古代の英雄は武器とともに楽器を手にしていた。デカルトの処女論文は音楽論で、ルソーは」作曲家、音楽学者、写譜師でもあった。『源氏物語』全54帖のうち音楽の描写がないのはわずか4帖であり、平安貴族にとっては漢詩、和歌とともに音楽の才能が権力や名声を高めるために不可欠だった・・・。
 そうしたことを知って感じるのは、人間が創った音楽は音楽の一部に過ぎず、音楽はこの世界の森羅万象全てにあらかじめ内在している、ということだ」


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