👪2〕─3─日本人の肉体的特徴。扁平足(わらじ足)。口腔内フローラ。~No.10No.11No.12No.13 @ ① 

「歩き方を変える」だけで10歳若返る

「歩き方を変える」だけで10歳若返る

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 関連ブログを6つ立ち上げる。プロフィールに情報。
   ・   ・   {東山道美濃国・百姓の次男・栗山正博}・  
 日本人の歩き方は、農耕漁労民族として狭い土地の田畑を耕し船の上で魚を捕る持続的歩き方で、狩猟遊牧民族のような山野を駆け回り獲物を追いかけて仕留める瞬発的歩き方とはちがう。
 日本の歩き方は、戦闘には向かない。
 日本人は、長時間、長い距離を、てくてくと歩くのが好きである。
 日本の歩く文化は、宗教・信仰を証明する神聖な使命感を伴った巡礼ではなく、旨い郷土料理の食べ温泉や景勝地や名所旧跡を巡る遊びであった。
 稲作農家は、農閑期になると暇になる為にあれこれ理由を付けてはよく旅に出ていた。
 日本の街道は、遊行娯楽の観光を楽しむ庶民で五月蠅いほどに賑やかで、その為に山賊や盗賊はいなかった。
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 2015年10月29日号 週刊新潮「生きるヒント
 五木寛之
 日本人の歩き方
 ……
 歩行ということを意識的に追求する、といったら大袈裟だが、日本人の歩き方、などという事を考えるようになったが。いわゆるナンパ歩きなどをしきりにためしたりして、まわりから不思議がられたもの、その頃である。
 最近、北朝鮮の軍事パレードをテレビの報道でみていて、ピンと脚を伸ばして前にあげる無理な動作に、あれは騎馬民族独自の歩き方だなあ、と、つくづく思った。水田耕作を長く続けてきた民族は、膝を曲げて歩く。
 私も少年の頃、田植えや稲刈りの手伝いをしたことがあるが、泥の中に足を入れる際には、上から下へズブズブと入ることになる。そして膝を曲げて真上に引き揚げてから、その足をおろす。膝をまっすぐ伸ばして泥田の中を進むわけにはいかないのだ。
 どんなに都会生活がみについていても、日本人は農村の暮らしが体にしみこんでいるのである。山道やたんぼ道を歩いて生きた百千年の歴史は、そう簡単に消えるものではない。イチロー選手や錦織選手のような天才的なプレーヤーにさえも、その陰翳は」かすかに感じられるように思う。
 身についた悪癖
 身体の動作は、その人間の思考のパターンにも影響をおよぼさないわけがない。
 胸を張り、両手を大きくふって踵から着地する歩き方は、たしかに健康的で堂々としている。しかし、かって山野を縦横に渉猟した日本人は、そんなふうに歩きはしなかったはずだ。
 軍人の歩き方と、猟師や商人の歩き方とはちがう。舗装道路と土の道でもちがう。最近は健康のためのウォーキングさえも、ときには害になるという説も出てきた。人間の歩き方も、必ずしも一定である必要はなさそうだ。
 この4、5年、左脚に痛みがあって、なかなか治らない。病院にいってレントゲンでも撮ってもらえば、即座に原因と治療法が示されるだろう。しかし、自分でなんとかならないかと考えるのが、私の身についた悪癖である。歩き方を工夫することで、少しでも改善できないものかと思うのだ。
 無駄な遠回りだとわかっている。しかし、体のことに関してあれこれ考えるのは、生きている楽しみの一つではあるまいか。俳句や、囲碁や、音楽をたのしむのと同じように、体と向きあうのも一つの生き甲斐なのである。
 何を楽しみに生きているんだ、と問われて『歩くこと』と答えたら、きっと笑われるだろう。しかし、歩くということの奧には、たぶん何かしら深いものがあるような気がする。脚の痛みは、そのことを私に暗示してくれているのかもしれない」
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 口腔内には、100億個の細菌が住みついている。




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新・日本人の体力標準値〈2〉

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  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 不昧堂出版
  • 発売日: 2007/08
  • メディア: 単行本