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・ ・ 【東山道・美濃国・百姓の次男・栗山正博】・
日本脳の忖度・思い遣り・情緒は、外国には存在しないし、外国人には理解できない。
日本国語に存在するが、英語や中国語など外国語には存在せず説明不可能である。
・ ・ ・
2018年4月26日号 週刊新潮「藤原正彦の管見妄語
扱いにくい人々
……
ビジネスで世界を飛び回っていた友人は、『アフリカ人ほど時間を守らず、約束を守らない人間はいない』と言っていた。正反対に日本人は『他人に迷惑をかけない』というのが幼い頃からの躾(しつけ)の中心だから、恐らく世界一時間や約束を守る人々だ。上からの命令に忠実に従うという点でも世界一ではないか。上意下達の封建時代が長かった上、個人主義が発達せぅ、幼稚園の頃から協調性ばかり言われているからだ。……
日本人は高圧的に言われてもすぐには反発せず従順に従うが、心の中で次第にわだかまりを大きくさせる。たとえ理屈が通っていても、頭ごなしに言われれば傷ついたり秘かにへそを曲げたりする。それが長く続くといつか限界を超え、爆発するかやる気をなくすかのどちらかとなる。忖度という芸を知らない外国人にとって日本人はすこぶる扱いにくい人種である。アフリカでは高圧的に出れば力を発揮してくれ、アメリカや中国でなら給料5割増というような餌を示せば目の色を変えて頑張ってくれようが、日本人ではだめだ。本人を献身的に頑張らせるものは、脅しでも理屈でも金銭でもなく心情である。仕事への使命感や、上に立つ人への敬愛などが必要である。日露戦争時の日本陸軍は、白兵戦では、日本兵3名でロシア兵2名を倒す、という計算をした。体格の圧倒的劣勢を克服するにはそれくらいの人数的優位が必要ということだ。戦いの火蓋が切られると、日本兵は1対1でロシア兵を制した。祖国の存亡をかけた戦いという使命感に燃えていた。旅順攻防などでは乃木将軍のためなら死んでもよい、と思うほど乃木を敬愛していた。一方、最前線のロシア兵のほとんどは農奴、ポーランドなど植民地からの人々、罪人などで、後方に控える将校達(ロシア貴族)のために生命を賭けられるか、という気持だった。
……
世界中でもっとも従順素直で礼儀正しい日本人が、もっともデリケートで、限度を超すと前触れもなく爆発するという、もっとも面倒臭い国民である……」
・ ・ ・
「忖度」の構造 空気を読みすぎる部下、責任を取らない上司 (イースト新書)
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