☵22〕─2─韓国は、日本側の産業遺産情報センターで軍艦島元島民の証言を紹介する事に猛反対した。〜No.219  

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   ・   ・   {東山道美濃国・百姓の次男・栗山正博}・    
 2019年12月21日 産経新聞「【外交安保取材】ねつ造史観に揺れる軍艦島 元島民の証言動画で反証
 長崎県端島炭鉱(軍艦島)に関する「産業遺産国民会議」のウェブサイト
 長崎市端島炭坑(通称・軍艦島)で戦時中を過ごした元島民らで作る「真実の歴史を追求する端島島民の会」(端島の会)が、朝鮮半島出身者との暮らしを証言した動画を制作し、一般財団法人「産業遺産国民会議」のウェブサイト「軍艦島の真実-朝鮮人徴用工の検証」で公開している。元島民たちは「差別や虐待なんかなかった」と口をそろえ、貧しいながらも双方が協力して暮らしていた実態が浮かぶ。
 「『チンガチンチンナーレ』ちゅうてね」「そう、『チョッター、チョッター』ちゅうてね」
 収録されている元島民たちの座談会では、朝鮮半島出身者が島のお祭りで色鮮やかな民族衣装「チマチョゴリ」を着て、かけ声とともに輪になり踊っていた思い出を語り合う場面がある。
 韓国側は、軍艦島を含む「明治日本の産業革命遺産」を国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界文化遺産に登録する過程で、「戦時中に強制徴用された労働者がいた」と主張し、登録に反対した。国連関係者へのロビー活動では「日本人に比べ危険な現場での作業を強いられた」と主張したという。
ただ、座談会で加地英夫さん(87)は、「強制連行というのに、どうしてあんなもの(=チマチョゴリ)を持ってきたのだろう。(日本人が朝鮮半島から)仕事中に引っ張ってきたとか、畑から駆り出してきたとか言っているのに。楽しそうに踊っていた」と振り返った。加地さんは、朝鮮人労働者の自宅でどぶろくを同級生が飲み、その家の父親から怒られたエピソードも明かす。
 坑内作業への言及もある。ある元朝鮮人労働者は日本の新聞などで「常にふんどし姿でつるはしを振っていた」などと主張するが、端島炭坑で測量作業に従事した井上秀士さん(故人)は「坑内で裸の作業はできない。危ないから。石炭の粉炭が落ちてきたら(身体が)切れるとですよ」と反論した。
 ウェブには、2016年に韓国で出版された児童絵本「恥ずかしい世界文化遺産軍艦島」と実態との違いを、元島民らが検証する動画もある。少年が鉄格子のおりに閉じ込められた絵本の描写について、元島民らは「ないよ、そんなもの」と口々に否定する。日本兵朝鮮人の少年をむちでたたくシーンも、松本栄さんは(91)は「そういうことを冷酷に指示し、実行させた人間は端島に1人としていなかった」と語気を強めた。
 在日韓国人2世の鈴木文雄さん(故人)も証言し、「戦時中に端島でひどい目にあったという話など全然聞いていない。朝鮮人ということで、指を指され、陰口をたたかれることは、近所づきあいではなかった」と語る。
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 端島炭坑は昭和49年に閉山し、島は無人島になった。全国に散らばる元島民らの証言は、産業遺産国民会議加藤康子専務理事が集めた。加藤氏は、端島炭坑を含む「明治日本の産業革命遺産」の世界遺産登録の推薦書原案を執筆している。
 きっかけは、韓国が世界遺産の登録過程で、韓国が端島炭坑ナチス・ドイツによるアウシュビッツ収容所と同一視する訴えを繰り広げたことだ。違和感を覚えた加藤氏は、人伝いに元島民を紹介してもらい、ビデオカメラを手に広島や岡山、宮崎、茨城、京都など、元島民のもとを訪ねた。
 証言の収集は簡単ではなかった。戦時中の端島炭坑をめぐる新聞記事や書籍は、朝鮮半島出身者が虐待されたという論調がほとんどだったからだ。異なる発言をすれば韓国側や日本の市民団体から嫌がらせを受けるかもしれない-。せっかく本人のインタビューを収録しても、家族が公開を断ったこともあった。
 故郷の名誉を回復したいと考えたのか。元島民は端島に関連する書籍や講演録を読み込み、自らの体験との違いを連絡するようになったという。元島民側からは「デマの拡散には組織で戦うべきだ」との意見も出て、平成29年1月には「端島の会」が設立された。
 会の発足から3年近くが過ぎ、高齢のために亡くなった人もいる。加藤氏は「元島民たちは次の世代に真実を残さないといけないと義憤に駆られている。戦時中の端島は果たして『地獄島』だったのか。彼らの証言を聞いた人が判断してくれたらいい」と語る。
 ウェブサイトは「軍艦島の真実-朝鮮人徴用工の検証-」(https://www.gunkanjima-truth.com/l/ja-JP/index.html)(政治部 奥原慎平)」
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 2020年6月14日21:19 産経新聞「政府の産業遺産情報センター 軍艦島元島民の証言紹介 15日から一般公開
 産業遺産情報センターの、パノラマ映像で産業革命遺産の空撮映像が楽しめる大型スクリーン=東京都新宿区(産業遺産国民会議提供)
 政府は14日、東京・新宿に開設した「産業遺産情報センター」を報道陣向けに公開した。国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界文化遺産に登録された長崎市端島(はしま)(通称・軍艦島)を含む「明治日本の産業革命遺産」についてパネル展示している。戦時中に軍艦島朝鮮半島出身者が危険な場所で働かされたとする韓国側の主張に対しては、出身地による差別的対応はなかったとする元島民の証言を紹介した。
 情報センターは2015年7月に産業革命遺産(福岡など8県23施設)が世界文化遺産に登録される過程で、韓国側が軍艦島などで「朝鮮半島出身者に対する非人道的な強制労働が行われた」と反発したことを受け、日本政府が設置を表明した経緯がある。
 館内には先の大戦中、幼少期を軍艦島で過ごした元島民の証言が映像などで公開されている。展示によると、ある元島民は、朝鮮半島出身の同級生とけんかもしたが「いじめは全然なかった」と振り返っている。在日韓国人2世の元島民は「周囲の方たちは、みないい人で負のイメージはない。かわいがってもらった」と回想した。
 登録施設の三菱重工業長崎造船所長崎市)で働いた台湾人元徴用工の「給与袋」などの遺品も展示されている。
 情報センターは新型コロナウイルスの感染拡大を受け、今年3月末の開所式後は閉館していた。今月15日以降、一般向けに公開されるが、見学には予約が必要。問い合わせは産業遺産情報センター03・6457・3655(平日午前10時~午後5時)
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 6月15日09:23 産経新聞「韓国紙「約束違反」と批判 軍艦島展示に反発集中
 日本の「産業遺産情報センター」の展示内容を伝える15日付の韓国主要紙。同センターは世界文化遺産明治日本の産業革命遺産」の全体像を紹介している(共同)
 15日付の韓国主要紙は、日本の世界文化遺産明治日本の産業革命遺産」を紹介する「産業遺産情報センター」の展示内容に関し、強制労働をさせられた朝鮮半島出身者の被害が明確に説明されていないと指摘した。強制労働被害者への適切な措置を取るとする世界文化遺産登録時の約束違反だとも批判した。
 韓国紙の反発は「軍艦島」と呼ばれる端島炭坑長崎市)の展示に集中した。
 保守系大手紙の朝鮮日報は1面で、展示は過酷な条件下での強制労働を否定する内容だったとし「最悪の韓日関係を今よりさらに危うくする悪材料となり得る」との見方を伝えた。リベラル系紙、ハンギョレも展示は「歴史歪曲(わいきょく)」と報じた。
 14日に東京で同センターの展示が報道関係者向けに公開された際、韓国取材団も参加していた。(共同)
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 6月15日19:57 産経新聞「「歴史的事実を完全に歪曲」韓国政府が抗議 産業遺産情報センターの公開
 端島で暮らした元島民らの大型写真=東京都新宿区(産業遺産情報センター提供)
 【ソウル=名村隆寛】世界文化遺産明治日本の産業革命遺産」に関する「産業遺産情報センター」が公開されたことについて、韓国外務省報道官は15日、「施設の展示に日本が約束した後続措置が全くなされていないことに強く抗議する。歴史的事実を完全に歪曲(わいきょく)した内容が含まれ、甚だしく遺憾である」との批判声明を発表した。
 また同省の李泰鎬(イ・テホ)第2次官は同日、冨田浩司・駐韓日本大使を呼び抗議した。
 韓国では通称「軍艦島」(長崎県端島炭坑)の展示への反発が強く、展示に「強制労働をさせられた朝鮮半島出身者の被害が明確に説明されておらず、遺産登録時の約束違反だ」との批判が政府やメディアの間で相次いでいる。
 韓国メディアは「最悪の韓日関係を一層危うくする悪材料になり得る」(朝鮮日報)などとし、「強制労働を否定する内容」「歴史歪曲」と批判報道を展開した。
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 6月16日 産経新聞「韓国批判に茂木外相「世界遺産委勧告踏まえ判断」
 茂木敏充外務相=国会・衆院第1委員室(春名中撮影)
 茂木敏充外相は16日の記者会見で、世界文化遺産明治日本の産業革命遺産」を紹介する「産業遺産情報センター」の展示内容に対し、韓国政府が遺憾の声明を発表したことに関して「世界遺産委員会の決議、勧告も踏まえ適切に判断している」と反論した。
 同センターの展示については、15日付の韓国紙が一斉に批判したが、茂木氏は「世界遺産に登録された資産の保全管理については、登録した国の判断で行うものだ」と述べた。
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