👪45〕46〕─1─ヨットの法則。長所だけを活かす人、短所だけをカバーする人。~No.132No.133No.134No.135No.136No.137 

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 2023年5月2日 MicrosoftStartニュース ZUU Online「長所だけを活かす人、短所だけをカバーする人が陥る悪循環の罠
 © 自分の長所と短所の比較を行うビジネスマンイメージ
 本記事は、八木仁平氏の著書『世界一やさしい「才能」の見つけ方 一生ものの自信が手に入る自己理解メソッド』(KADOKAWA)の中から一部を抜粋・編集しています。
 グングン前に進む人が実践している「ヨットの法則」
 才能を活かす技術はとてもシンプルです。やることはこれしかありません。
 長所を活かす
 短所をカバーする
 では、「長所を活かす」と「短所をカバーする」をどんな順番で取り組めばいいのでしょうか?
 そのために、「ヨットの法則」をご紹介します。
 まず、「長所」はヨットの「帆」です。そして、「短所」はヨットの「底の穴」です。
 ヨットは、「帆」が大きいほど、風を受けてグングンと進んでいきます。同じように、人は、長所を活かせているときにすごい勢いで前進できます。反対に、帆が閉じているときは風を受けることができず、ヨットはどの方向にも進むことができません。そして、ヨットの「底の穴」は放置しておくと、だんだんと中に水が入ってきて沈んでしまいます。それと同じように、短所は放置してそのままにしておくと、いつか重大な問題を引き起こしかねません。
 では、この「ヨットの法則」から、僕たちは長所と短所にどう向き合えばいいのでしょうか?
 「長所・短所」への正しい向き合い
 長所と短所をどう扱っていくか。それには3つの生き方の選択肢があります。
 選択肢1「短所だけをカバーし、長所は現状維持とする」
 まず1つ目は、「短所だけをカバーし、長所は現状維持とする」こと。多くの人がこの1つ目の選択肢をとってしまっています。
 「短所だけをなんとかしようとする」という行為は、底の穴を修理して水漏れを防ごうとすることです。たしかに、水漏れ(短所)を修理しなければヨットはいつか沈んでしまいます。
 ですが、水漏れ(短所)を修理したからといって、帆(長所)を張らなければ前に進むことはできません。
 これを聞いて「今自分は、ヨットの底の穴だけ修理していて全然前に進んでいない」とギクっとした人も多いはず。
 大事なことなので繰り返しお伝えしますが、ネガティブなものを気にしてしまうのは生き延びるために培われてきた人間の本能であり、あなたは何も悪くありません。
 その本能は学校でも強化されます。おそらくみなさんも、苦手な科目の成績を上げる努力をしてきたことでしょう。それは、100点満点5科目のテストであれば、80点の得意科目を伸ばすよりも、20点の苦手科目を伸ばしたほうが成績が上がり評価されるからです。でも、社会に出ると「個性が大事」と言われ始めます。なぜかというと、「100点満点」なんて上限がなく、1つのことで「1万点」「1億点」の評価をされるからです。
 このように実は、「学校」と「社会」ではギャップがあるので、社会に出るタイミングで「長所を伸ばす思考」に頭を切り替える必要があるのです。
 選択肢2「長所だけ活かして、短所は無視する」
 2つ目は、「長所だけ活かして、短所は無視する」こと。
 実はこれもNGです。
 多くの人は世間でよく言われる「長所を活かせ!」というメッセージを「長所を活かすことだけ考えればいい」と間違って捉えてしまっています。
 なぜNGかの理由は簡単。帆を張っていても水漏れをそのままにしておくといつかは前に進めなくなってしまうからです。
 例えば僕は、事務作業が苦手で、放置してしまうということがありました。それに対処していないために、ずっと気になっていて仕事に集中できませんでした。そして、あるときクレジットカードの差し止めを喰らいました。
 このように、あるタイミングで水が溜まりすぎて前に進めなくなり、止まって水をヨットの外に出すかのごとく、溜まった督促状に対してお金を支払っていました。
 短所を無視していた結果、進むときはグングン進むけれど、定期的に止まるのでなかなか勢いがつかない状態になっていました。
 他にも短所を無視してしまって止まる例としてはこんなものがあります。
 短所を無視して止まるパターン
 お金の問題を放置して、金欠になる
 人間関係を軽視して、頼れる人がいなくなる
 学び続けるけれど、行動は一切していないので成果が出ない
 新しいアイデアはたくさん思いつくけれど、最後までやり切らない
 このように、好不調の波が激しい人は短所を無視してしまっていることが多いのです。あなたも心当たりがありませんか?
 選択肢3「長所を活かしながら、短所をカバーする」
 最後3つ目の生き方は、「長所を活かしながら、短所をカバーする」こと。
 もうおわかりだと思いますが、これがみなさんに手に入れてほしい理想的な生き方です。
 では、なぜ「長所を活かしながら、短所をカバーする」のがいいのか?例を挙げて説明します。
 僕は、健康に意識が向きません。社会人になってから5年ほどずっと以下のような食生活を続けていました。朝は砂糖てんこ盛りのカフェオレと、バターたっぷりのクロワッサン。昼はラーメン大盛り。夜は居酒屋で揚げ物とビール。おまけに、冷蔵庫にはコーラを常備。さらに、仕事はパソコン作業で座りっぱなし。
 いつの間にか体重は10キロ増えて二重アゴになり、Tシャツはピチピチになっていました。そしてその生活習慣の結果、月に一度ほど体調を崩して風邪で寝込むという生活を送っていました。
 これは、あるタイミングで水が溜まりすぎて前に進めなくなり、止まって水をヨットの外に出すようなものです。
 僕はいまだに自分一人では健康に意識が向きません。
 そこで、妻に食生活を管理してもらっています。サポートしてもらった結果、コーラと砂糖てんこ盛りのカフェオレを飲むのは一切やめて、ラーメンも次第に好きではなくなってしまいました。そしてなんと、嫌いだったサラダが大好物になり、サラダを食べないと気持ち悪いと感じるほどになってしまいました。
 そして、いつの間にか体重は10キロ減り、妻と出会ってから体調を崩したのはたった1回だけ。しかもこの3年間は一度も寝込んでいません。その結果、出した本はベストセラーになり、会社の業績はずっと右肩上がりで伸びています。短所をカバーしてくれている妻に本当に感謝しています。
 このように僕というヨットは、水漏れ(短所)を防ぎながら、大きな帆(長所)を張って全力疾走をしています。みなさんに実現してほしいのも、この「長所を活かしながら、短所をカバーする」という生き方です。
 僕の例からもわかるように「短所のカバー」は自分一人でやる必要は全くありません。
 短所のカバーの方法は全部で3つあります。のちほど詳しく解説しますね。そしてこの、「長所を活かしながら、短所をカバーする」という考え方は個人に限った話ではありません。チームで活動するときも全く同じです。
 任天堂の元社長・岩田聡さんは「自分たちは、なにが得意なのか。自分たちは、なにが苦手なのか。それをちゃんとわかって、自分たちの得意なことが活きるように、苦手なことが表面化しないような方向へ組織を導くのが経営だと思います」(『岩田さん:岩田聡はこんなことを話していた。』ほぼ日刊イトイ新聞編、ほぼ日)という話をしています。
 「長所を活かしながら、短所をカバーする」という考え方こそが、人間が持っている可能性を最大限に発揮するための普遍的なスタンスなのです。
 長所を活かしながら短所をカバーすることで、グングン前に進める
 「悪循環にハマる人」と「好循環に乗れる人」のたった1つの違い
 ここまで「長所を活かしながら、短所をカバーする」ことが大事だとお伝えしました。次に気になるのは、
 「じゃあ、長所を活かすのが先? 短所をカバーするのが先?」
 この疑問ですよね。実はこれ、順番が非常に重要です。
 「長所を活かすのが先。次に短所をカバーする」
 これが絶対に間違えてはいけない順番です。
 理由は、「長所を活かすことができれば、短所が出づらくなるから」です。これは心理学の基礎理論のひとつ「拡張形成理論かくちょうけいせいりろん」で説明できます。拡張形成理論とは、「ポジティブな感情を持つことで視野が広がり問題解決能力が高まる」というもの。
 まず長所を活かすことで、ポジティブになり視野が広くなります。そうすれば、自然と短所のカバー方法にも目が向くようになっていきます。それがさらに長所を活かせるようになる、という好循環を生むことができるようにもなります。
 多くの人は、まず「短所」に注目してしまうことでネガティブになり、さらに視野が狭くなってミスが増える悪循環にハマっています。そうならないためにも、みなさんはここで「まずは長所を活かす。次に短所をカバーする」という順番を覚えておいていただきたいのです。それでは次節からいよいよ、才能を長所として活かす技術を学び始めましょう!
 まず長所に注目すると、ポジティブループが始まる
 まず短所に注目すると、ネガティブループが始まる
 八木仁平(やぎ・じんぺい)
 3ヶ月10STEPでやりたいこと探しを終わらせる「自己理解プログラム」を提供する、株式会社ジコリカイ代表取締役高知県生まれ。早稲田大学卒業後すぐに独立したものの、お金以外の働く目的を見失って鬱状態に。本当にやりたいことを見つけるため、独自の「自己理解」に取り組む。その手法を発信し始めたところ、ブログは累計2,600万PV。Twitterフォロワー数40,000人超に。「自己理解プログラム」には全国から問い合わせが殺到している。
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