- 作者:金 達寿
- 発売日: 1985/09/05
- メディア: 文庫
関連ブログを6つ立ち上げる。プロフィールに情報。
・ ・ {東山道・美濃国・百姓の次男・栗山正博}・
世界で最高位クラスに位置する日本天皇。
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亡命王子の帰還建国神話。
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帰化人は、日本天皇と日本国への忠誠を誓って日本人に同化した。
渡来人は、日本天皇と日本国への忠誠を拒絶し異化のまま生きた。
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荒唐無稽の乱暴な言い掛かりとして。
正統派儒教は、日本が中国や朝鮮を支配し統治する「正統性」と「大義名分」を認めている。
易姓革命と放伐。
『史記 卷三十一 呉太伯世家 第一』
「呉の太伯・太伯の弟仲雍は皆周の太王の子にして王季歴の兄也。季歴は賢にして聖子昌有り。太王、季歴を立て、以って昌に及(およ)ぼさんと欲す。是に於て太佰・仲雍の二人は乃ち荊蠻に奔り文身斷髮し、用うべからざるを示し、以って季歴を避く。季歴果たして立ち、是を王季と爲し、昌を文王と爲す。太伯の荊蠻に奔るや、自ら句呉と號す。荊蠻之を義とし、從いて歸するや千餘家。立てて呉の太伯と爲す。」
古公(古公亶父。ここうたんぽ)の姓は姫といい、三人の息子いた。長男が太伯、次男が仲雍(ちゅうよう)、三男が季歴(きれき)とう。季歴に、昌(しょう)という子供が生まれた。
古公は、昌が生まれたとき喜んで「我が子孫に興隆するものがあれば、それは孫の昌であろうか」といった。
太伯と仲雍は、親孝行から、古公が三男の季歴に家を継がせ、孫の昌に伝えたいと考えて、江南の地方に去って家を季歴に譲った。
太伯らは、家を継ぐ権利を放棄する為に野蛮人となった。
古公が亡くなると、季歴が家を継ぎ、季歴が亡くなると、昌が後を継いで西伯昌(後の文王)となる。
西伯昌は、太公望呂尚と出会い、理想的な治世を行い聖王と呼ばれた。
西伯昌が死に武王が立ち、太公望呂尚や周公旦の助けを借りて、紂王を焼身自殺に追い込み殷を亡ぼして周王朝を創建した。
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ジョアン・ロドリゲス(イエズス会宣教師)「呉の太伯の子孫が東方に向かって船出し、その血統の者が神武天皇になった」
『魏略』「(倭人は)その俗、男子は皆、鯨面(入れ墨)文身す。その旧語(由来)を聞くに、自ら太伯の後(子孫)という」
太伯(泰伯)は、古代周王朝の王子であったが、弟に王位を譲り、罪人の証しである入れ墨を自らに入れ、流刑地である呉に移って王となった。
太伯とは、呉国の国王で、名家・周王家の血を正統に受け継ぐ貴種であった。
呉国は、群雄割拠による内戦に敗れて滅び、王族と多くの家臣達が日本列島に避難したといわれている。
中国に留まった呉王家の血筋は、皆殺しにあった。
魏の時代。魏国の使者が倭国に渡り倭人に出自を問い質した際、中国の歴史に暗いと思われた野蛮人・倭人が「呉王・太伯の子孫」と即答した事に驚いた。
若し。倭人が、本当に古代中国の正統王家・周王朝の子孫であれば、儒教価値観からすれば中国に帰国して王国を建国する正統な権利がある。
邪馬台国時代の倭国は、魏国の使者に庶民では知り得ない王朝史を答えられるだけに高レベルの教養があった事になる。
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古朝鮮が漢帝国に軍事占領され領土として役所が置かれ支配されていたのに比べ、倭国は周王家の血筋を主張して独立を守っていた。
古朝鮮は、唯々、惨めの一言に尽きる。
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霧島市の鹿児島神宮(大隅八幡宮)「中国の陳大王の娘大比留女(おおひるめ)は7歳の時に朝日が胸の間に射し入って懐妊し、王子を生んだ。王臣達がこれを怪しみ、母子を空船に乗せて、船の着いた所を所領にせよ命じて大海に浮かべたところ、船はやがて日本の大隅国の磯の岸に着いた。その王子は八幡と名付けられたので、船の着いた所を八幡崎という。王子は大隅国に留まって八幡宮として祀られた」
「おおひるめ」とは、天照大神の異名の一つといえあれている。
陳王女伝説を信ずれば、古代陳国の王女とその子は日本に流された事になり、その子孫が父祖の地に帰還して王位に就く権利がある。
陳王国は、群雄割拠の戦乱で滅亡し、陳王家の血筋は根絶された。
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日本は、相手を思い控え目を美徳として、「親しい仲にも礼儀あり」を文化としてきた。
韓国・朝鮮及び中国は、相手を無視する強引さこそ親しい間柄として、「親しい仲には礼儀なし」を文化としてきた。
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須佐之男命は、不毛な新羅の国に絶望して緑多き倭国に逃げた。
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八幡宇佐宮託宣集「古は中国の霊神だったが、今は日本国鎮守の大神である」
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神功皇后は、新羅王子・天之日矛(出石神社)の子孫である。
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鄭玄「(周王朝の)遠祖である姜嫄(きょうげん)の神の依る所、故に廟を神宮と曰う」(『詩経』神楽歌)
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桓武天皇の生母・高野新笠は、百済の武寧王の子孫といわれている。
若し。母系・女系に皇位継承権あるとすれば、朝鮮系渡来人の血を持つ日本天皇は百済王家の血統を主張して朝鮮を統治できる。
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ならば、中国人や韓国・朝鮮人が日本天皇になれるか?
中国人や韓国・朝鮮人でも、日本天皇にはなれる。
ただし、
中国人ならば、古代唐王家の血を正統に受け継ぐ宗家出身者であり、国家を統治する王権を持った現役の主権者のみである。
唐王家の血を引くといっても、一度でも何れかの王家・王朝・政府の臣下となった者や、庶民に落ちた者には資格がない。
百済王家の血を引く者も、同様である。
現代の中国人は、唐王朝が存在していた古代中国人とは血がつながらない、縁もゆかりもない全く別人の中国人である。
太伯の子孫であれ、陳大王の子孫であれ、当時の中国人によって追放された以上は、祖先を皆殺しにしその王家の血筋を根絶やしにした中国人が日本の天皇になれるわけがない。
同様に、韓国・朝鮮人も日本の天皇にはなれない。
女系・母系を根拠に日本の天皇となる資格があるのは、百済王家の血を正統に受け継き、そして正真正銘の国家元首のみである。
一度たりとも、国家元首の地位を離れた事のない者、他家の家臣になった事のない者、庶民に落ちた事のない者、だけである。
それ以上に、現代の韓国人にしろ朝鮮人にしろ、彼らは親日の百済王家を滅ぼし、一族を皆殺しにし、血筋を根絶やしにした反日の新羅人の子孫である。
同時に、日本と同盟関係にあった親日の高句麗をも滅ぼした子孫である。
日本の皇室の祖先を根絶やしにした人間の子孫が、日本の天皇になれるわけがない。
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そして、朝鮮人は国家元首・昭和天皇を暗殺しようとした極悪非道なテロリストである。
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日本の天皇は、万世一系の男系天皇(直系長子相続)である。
日本の皇室は、一度たりとも他国の臣下に成り下がった事のない、唯一の世界最古の王族である。
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アメリカ合衆国大統領が、最高の礼装である白い蝶ネクタイ(ホワイト・タイ)の燕尾服を着て敬意を持って迎える外国の要人は、イギリス国王・女王とローマ教皇そして日本天皇の三人のみである。
国際社会における日本天皇の地位は、日本人が考える以上に遙かに高く、その重みは中国国家主席はもちろん韓国大統領など足下にも及ばない。
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現皇室における天皇は、国内はおろか国外に於いても、それ程の権威がある。
だが。現代日本に於いては、天皇の権威は薄れ、皇室への崇敬も希薄になってきている。
反天皇派日本人は、人間全て平等の大原則から、天皇制度を廃止し、天皇を退位させ、皇室を消滅させ、皇族を一般市民に格下げしようとようとしている。
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その象徴的事件が、2013年に起きた今上天皇に「立ったまま」で手紙を「片手」で渡すという参議院議員不敬事件である。
某参議院議員の政治スタッフは、元過激派マルクス主義集団出身者といわれている。
一部の外国報道機関は、天皇の権威を損ねる不敬事件を擁護している。
そうした劣化した政治家を選挙で当選させたのは、自分の考えも将来への希望も持たず空虚な空気に流される「凡庸な悪」である現代日本人である。
それは、明らかに滅びへの道である。
日本人は、思考停止となって「日本人とは何か?」を考えるのを止めて、今の幸せに自己満足する事で滅びようとしている。
大陸の歴史で、国家は滅び、民族が死滅する事は必然である。
世界史において、古代から、国家や民族を守り通した例はほとんどない。
人類の歴史に於いて、日本国家も日本民族もその運命から逃れる事は出来ない。
何時かは、日本国家も終焉を迎え、日本民族も消え去る。
それが、国境消滅というボーダーレス世界である。
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政治家を見れば、その国の国民の知的レベルが分かるといわれている。
現代日本人の知的レベルは、絶望的なほどに悪化を続けている。
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戦後教育で、日本人は確実に劣化し、その劣化具合はさらに深刻度を増している。
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若し。日本天皇が、太伯の子孫であり、百済王家の血を引くのであれば、皆殺しにされた祖先の恨みを血筋を理由にして晴らす権利があるのか?
ユダヤ教の聖書、旧約聖書は、「目には目を、歯には歯を」として同害報復を認めている。
旧約聖書には、異教徒への陰謀と謀略と惨殺がふんだんに書かれている。
全知全能の創造主は、ユダヤ教徒への犯罪を禁止しているが、異教徒の虐殺は祝福している。
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天皇の称号は道教の「天皇大帝」に由来するが、神仙思想では最高神は元始天尊(太上老君)で、天皇大帝は最高神と庶民の間を取り次ぐ存在とされている。
中国では、道教の信奉者は死後に天皇大帝の諡号が贈られる。
三種の神器も、道教に由来するといわれている。
日本神道は、道教の神聖観の影響を深く受けていた。
原始神道に於いては、中国の生き血の生け贄儀式にならって、牛や馬の生首を神前に供える祭祀が執り行われていた。
ヤマト朝廷は、牛馬は農作業で重要な労働力であると、八百万の神々は血を不浄の穢れと嫌うという教義を捏造して生け贄儀式を禁圧した。
血の儀式を奪った代わりに、絵馬を奉納するように指導した。
天皇などの埋葬を神聖化する為に、古墳に埴輪を埋めたのと同じ発想である。
宗教的世界常識は、牛馬や羊はおろか人までも、神前に生け贄にする事である。
血を不浄の穢れとして嫌う日本神道は、世界の精神世界観では非常識である。
福永光司「日本は外国の文化、文明の良い所を取り入れ、悪い所を捨て、新しい文化を作る能力に優れています。ラッキョウの皮をむいてゆくと何も残りませんが、その皮を合わせて、無から有を作る事も優れた能力です」
日本人は、中国や朝鮮との関わりを制限して、独自の文明と個性ある文化による独特な精神的世界観を作り出した。
朝鮮人は、中国との関係を深めて、独自の世界観を生み出す為の文明、文化、宗教を作る事を放棄し、中華帝国中国人を100%真似ねた東洋的国際人を目指した。
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日本民族日本人が誕生したのは、倭国が日本国となった702年からである。
漢族が中国人と呼ばれるようになったのは、1949年10月1日の中華人共和国の成立からであり、それ以前は支那人であった。
中国民族も、中華民族も、存在しない。
朝鮮人が誕生したのは、李成桂が1392年に明国皇帝から国名を下賜されてからである。
韓国人が正式に誕生したのは、大韓民国が成立した1948年8月からである。
朝鮮民族は存在するが、韓国民族は存在しない。
漢字による朝鮮史はあるが、ハングルによる韓国史は歴史上存在しない。
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『韓非子』「越人は裸足で歩く」
『魏志倭人伝』「倭人はみな裸足で歩く」
『荘子』「越人は身に刺青をしている」
『魏志倭人伝』「倭人は顔にも身にも刺青をしている」
『呂氏春秋』「越人は鬼神を信じる」
『魏志倭人伝』「倭国の女王、卑弥呼は鬼神を行って人を惑わす」
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黒潮による海の道は、揚子江の呉越から沖縄・琉球を経て鹿児島の薩摩・大隅、四国の土佐、紀伊半島の熊野に通じていた。
日本の農業神話である稲と耕作技術は、海の道で日本に伝来した。
農耕民族である日本人の体内には、海洋民族である海人の血が流れている。
宮崎・日向から大和・奈良に東征した初代神武天皇の母親である玉依姫は、海神の娘であった。
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中華帝国は、中華皇帝の命令に従わない日本を許さないし、チベット人やウイグル人やモンゴル人のように日本人を生かしてはおかない。
自分一人で生き残りたい日本人は、中国軍が日本に侵略してきたら両手を上げて熱烈歓迎し、奴隷となり卑屈に軽薄な笑みを浮かべ土下座する。
彼等は、日本国家や日本人を守る為に、銃を持って決して戦わない。
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