☵69〕─1─韓国で「日本バッシング」が増えている“意外な事情”。~No.500No.501No.502 

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 2022年5月5日05:00 MicrosoftNews 現代ビジネス「「日本のせいでウォン安」「日本は韓国より貧しくなる」…韓国で「日本バッシング」が増えている“意外な事情”
 羽田 真代
 韓国チキンが「大人気」、韓国のたまねぎも日本へ!
 日本では韓国チキンの売れ行きが好調だ。
 Man de Dallaが運営する「チョアチキン」は、展開を始めてから約1年で50店舗(フランチャイズ含む)まで拡大したという。加えて、韓国のグローバルチキンブランド「BBQ」も、日本で20店舗を超え、今年中に100店舗まで拡大することを目標にしているという。
 筆者は韓国で食べる料理の中で、チキンが一番美味しいと思う。日本の唐揚げや米国のフライドチキンとはまた違った食感や味わいを楽しめるからだ。韓国チキンのその魅力に、日本の若者たちも虜になっているようだ。
 © 韓国チキンが日本で大人気! photo/iStock
食分野で言うと、これからは韓国産たまねぎも日本へ大量に入荷されることになりそうだ。
 慶尚南道・咸陽郡(ギョンサンナムド・ハムヤングン)は、4月27日に「咸陽たまねぎ」計265トンを日本に初出荷した。
 新型コロナウイルスの長期化により、2021年度の韓国内貯蔵用たまねぎの消費が減少、これによって2022年度の早生たまねぎの価格が下落する恐れがあることから、日本に活路を見出したというわけだ。
 「反日不買運動」が収束してきたのに…今度は…
 日本では、国内生産量の65%を占める北海道でたまねぎの収穫量が減った影響から、市場価格が高騰している。そのため、韓国産たまねぎの日本国内流通は、産地を問わない消費者にとって渡りに船と言ったところだろう。
 だが、韓国産のたまねぎの流通が増加すれば、国内生産者の首を絞めることに繋がる。両国のたまねぎは形状も味わいも異なるが、それでも生産者には多少なりとも影響が生じるだろう。
 一方で、韓国では日本のアニメキャラクターである、ポケモンシールが同封された「ポケモンパン」が大流行。日本製品不買運動で落ち込んだ日本ビールの売り上げも回復し、大手アパレルメーカー、ユニクロにも客足が戻りつつある。
 © ユニクロも韓国で大人気 photo/gettyimages
 日本で韓国チキンがブレイクする一方で、韓国では日本製品不買運動が収束に向かっている。
 さらに、4月26日には岸田首相が尹錫悦(ユン・ソクヨル)次期大統領が日本に派遣した「政策協議代表団」と対面したことも、日韓関係改善を望む人の追い風となっている。
 文在寅ムン・ジェイン)政権下の5年、日本の首相は韓国政府関係者との面談を避けてきた。しかし、これを岸田首相が断ち切り、韓国世論の流れが変わった。ついに関係が改善するのではないかと噂する韓国人も少なくない。
 「日本叩き」をするメディア
 韓国メディアの多くは、岸田首相が就任式に出席することを皮切りに、関係を改善すべきだと論じていた。ただし、5月2日には岸田首相の出席見送りが正式に決定されたし、韓国が理想とする関係改善は日本政府による輸出管理規制の撤廃が前提だ。
 このように日本との関係改善を促す報道がある一方で、韓国民の対日姿勢が緩和すると「日本叩き」に乗り出すメディアや記者が出てくることもまた事実である。
 世界日報は「“慰安婦嘲弄論議”3年間、謝罪のないユニクロ…本当に政治中立的なのか(2022.04.23)」という記事のなかで、3年前に「80年以上も前に起きたことなんて忘れたわ」と、日韓併合時のことを邪険に扱った広告を流したことを持ち出し、「個人のミスなら企業は謝るはずだが、彼らはいまだに謝っていない。あれは意図したものだった」と論じた。
 記者は不買運動勃発当初はこれに参加していなかったが、ユニクロの広告騒動を受けて現在まで不買運動をしているそうだ。
 韓国経済は「“今回は日本のせいで”…ウォン・ドル相場一時1270ウォン突破(2022.04.28)」と題した記事で、「円安がドル高を煽り、ウォン安まで招いた」と報じた。
 「日本は本当に韓国より貧しくなるか?」
 ウォン安は、日本が影響を与えている側面もあるが、外国人投資家が韓国株を売却している影響も大きく加わっている。「日本のせいで」と断言するこのタイトルは、読者の誤解を招くだろう。
 また、「日本は本当に韓国より貧しくなるか?…ルーブルより暴落した“円”(2022.04.29/ニュース1)」という記事では、「アベノミクスは失敗した」「日本に財政危機が訪れた場合、国家信頼度の下落で円安が進む可能性も排除できない」と、日本は経済危機に晒されていると論じるメディアもあった。
 外交に至っては、「バイデン、なぜ日本より先に韓国に来るのか(2022.04.28/ソウル新聞)」と、バイデン大統領が日本よりも韓国を重要視していると主張する記事があった。
 これらの記事を見る限り、相変わらず日本を蔑んで自国称賛をする韓国メディアの姿勢は変わらないといった印象だ。だが、バイデン大統領の一件に関しては、ソウル新聞の指摘は的を射ているような気もする。
 彼は、岸田首相よりも尹次期大統領を重要視していそうだ。これまで、米国の大統領がアジアを歴訪する際は、日本から訪ねることが慣例だったからだ。
 韓国メディアはこの他にも、人気韓国ドラマ「パチンコ(韓国人日本移民家族4代の人生や夢を描いた作品)」を取り上げ、日本がいかに歴史歪曲してきたかをVANK(サイバー外交使節団)の主任研究員に解説させるといった取り組みも行っている。
 韓国との付き合い
 日本国民は、どこの国の商品を買おうが個人の裁量に委ねられている。
 だが、昨今、世界がロシアに対して経済制裁している様子を見ると、問題を抱えている国家との付き合いは、ほどほどにしておいたほうが良いのではないかと思えてならない。また、一国家に依存するのではなく、リスクを分散させておくことも重要だ。
 翻って、韓国はどうか。
 韓国は4月26日の日本との会談の一方で、竹島(韓国名:独島)の測量・調査を計画していた。
 加えて、2019年には日本を仮想的国と見なして対応戦略を練ったり、軍備の増強を進めていたりしていたことも明らかになった。このような国家とどう付き合うのが正解なのか……と考えさせられる。
 5月10日には韓国で尹政権が誕生する。日本政府はもちろん、日本国民も今後の韓国との付き合い方についてじっくり考える機会にしてみるといいのかもしれない。」
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