🦉3〕─1─日本人の脳の老化は50歳で、その症状が同調圧力であり子供嫌い・キレるである。~No.5No.6No.7 

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 2022年11月28日 MicrosoftStartニュース ダイヤモンド・オンライン「50歳が「脳の老化」の分かれ目!指示待ち・前例踏襲の人生は危ない
 和田秀樹
 © ダイヤモンド・オンライン 提供 写真はイメージです Photo:PIXTA
50歳から気にしたい脳の老化。脳の変化は「前頭葉」の萎縮から始まる。今の50歳前後は、第二次ベビーブーム世代を筆頭に人口のボリュームゾーン。この世代の前頭葉が老化するか否かは、日本の将来を左右すると筆者は説く。前例踏襲で閉塞感に満ちた危機的日本を救うためにも、50歳から脳を鍛えよう!
※本稿は、和田秀樹『50歳からの「脳のトリセツ」』(PHPビジネス新書)の一部を抜粋・編集したものです。
経験したことのないことに挑戦しよう
 前頭葉は、経験したことのないことに向き合うときに働きます。
 ルーティンワークや予想通りの出来事は、前頭葉をスルーして側頭葉や頭頂葉で情報処理されますが、未経験なこと、予想外のことは前頭葉で処理されます。前頭葉を鍛えるには、新しい経験を人生に多く取り込むのが一番なのです。
 今50歳前後になっている方は、日本経済の過渡期に社会人生活をスタートさせています。新入社員となったタイミングは、バブル期から就職氷河期の初期。つまり、経済成長の残照が消え去る直前の時期です。言い換えると、今の50歳前後は、ルーティン通りに頑張ることが出世に結びついた最後の世代だということです。
 バブル崩壊後も、多くの日本企業は「これまでしてきたことを繰り返せばいい」という考えにとらわれ続けました。そうした気風の会社に入った方には、「前と同じように」「先輩と同じように」「上司の言う通りに」という思考が刷り込まれたことでしょう。そして20代の後半くらいの時期に、今度は逆にアメリカ型に変えないといけないという強迫観念のもとにコンサルの言いなりになって、これまでのよかった点を考えることなく、改革に従わないといけなくなったのです。これでは前頭葉は鍛えられません。
 もしあなたがそうしたレールに乗って来たとしたら、一度立ち止まって、考えてみてください。
 その思考のままでいることは、あなた自身のため、会社のためになるでしょうか。明らかに、答えはNOでしょう。
 今こそ、自分で考え、これまでと違うことに挑戦するべきときです。それがあなたの前頭葉を鍛えることになり、会社に貢献することにもなります。
 50歳からはマインドセットを変えよう
 50歳前後の方々は、新社会人になった30年前と同じく、今も過渡期にいます。
 それより上の世代は、「前と同じように」「偉い人の言う通りに」することで出世できた世代です。そうして順調に出世した人々は今、政界や学界や企業の上層で、既得権益にしがみついています。50歳前後は、その流れを変えられる世代です。さらに言えば、変えなければ大変なことになります。人口のボリュームゾーンをなしている50歳前後が、そろって前頭葉を衰えさせていくとなると、日本の未来が危うくなると言っても過言ではありません。
 国の将来のみならず、個々人の人生の充実度も損なわれます。
 前頭葉が衰えても幸福度は損なわれないと先ほど述べましたが、度を超した「楽」は「退屈」になります。
 日本人の寿命は昔より大幅に延び、定年後の人生が20年、30年と続くことも珍しくなくなりました。その30年が「退屈」に塗りつぶされるとしたら、かなり苦痛な後半生です。老化が進んで認知症に突入すれば、さらに楽しむことが困難になるかもしれません。
 そんな老年期を迎えたくないなら、今がチャンスです。50歳前後のうちに、生き方を変えましょう。つまり、前頭葉を働かせる人生に切り替えるのです。
 人間は今日より明日、賢くなれる
 では、マインドセットを変えることによって、前頭葉の老化を防ぐことはできるのでしょうか。
 実は、脳という器官そのものについては、YESとは言い切れません。歳を重ねるにつれて前頭葉が縮む現象は、どんな人にもやはり発生します。
 しかし興味深いことに、それは本人の言動の衰えとは、必ずしも一致しないのです。ご高齢の方々の脳の写真を数多く見ていると、前頭葉やそのほかの部位が縮んでいるにもかかわらずしっかりしている人もいれば、さほど縮んでいないのに頭が働かなくなっている人もいることがわかります。
 これは何を意味するかと言うと、加齢によって多少縮んでも、「今ある脳」の使い方を変えれば、脳の若さを保てるということです。
 人間はそもそも、脳を1割程度しか使っていないと考えられています。とりわけ前頭葉の使用はごくごくわずかです。全体が縮んだとしても、使う余地はふんだんに残されているのです。
 ですから、50代のうちから「もう歳だ」などと思わないようにしましょう。脳の「余地」を開拓することで、人間は昨日より今日、今日より明日、賢くなれます。
 前例踏襲に流れないこと。巷(ちまた)の常識を鵜呑みにしないこと。大多数の意見に賛同しないこと。物事に疑問を持つこと。「偉い人」に安易に従わないこと。異なる意見や価値観にも耳を傾けること…。できることはいくつもあります。
 実は、皆さんは若いころから、さらに言えば生まれたときから、前頭葉を使う機会を得られずに来ました。それは皆さんのせいと言うより、日本の社会構造の問題です。
 次章では、皆さんの「過去」にさかのぼり、皆さんの前頭葉がどのようにしてスポイルされてきたか、そして、そのハンデをどう覆(くつがえ)すかについてお話ししましょう。
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