👪12〕─1─人間はなぜ不祥事を起こすのか。社会脳と非社会脳。~No.66No.67No.68No.69 @ 

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   ・   ・   {東山道美濃国・百姓の次男・栗山正博}・  
 2015年1月号 Voice「なぜ不祥事が起きやすいのか 養老孟司
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 そもそも洋の東西を問わず、なぜ組織と現場仕事の相反が起こるのか。私はこれはヒトの脳の性質に関わっていると疑っている。組織は要するに人間関係である。それを担う脳機能はいわゆる社会脳である。それに対して、数学の問題を解くような、いわゆる考える作業は非社会脳の分担である。この二つの働きはそれぞれ脳のまったく違う部分を使う。しかも両者はじつは両立しない。集中して何か考えているとき傍らから話し掛けられる状況を考えるとわかる。そういう場面では、考えているほうは『頭を切り替えざるをえない』のである。
 人間関係に巧みであることと、学問的あるいは現場作業的であることとは、しばしば両立しない。しかも重要なことは、何もしていないときのヒトの脳の設定が社会脳だということである。それも生後2日にはすでに社会脳になっているという。つまりヒトの大きな脳は社会脳として生じた。ゆえに社会脳が優先しているのである。そもそもそこから大きな脳が生じることになったのだあら、組織つまり人間関係が優先するのは当然というしかない。このように組織と現場の問題は、根本的にはデフォルト設定としての社会脳と、非社会脳の相克に由来している可能性がある。だとすれば、人間がもともともっている不完全さだとでもいうしかあるまい。それならせめてできることは、管理職がそれを心得ておくことであろう。なぜなら管理職になれるということは、その人自身は社会脳が優位だという可能性が高いからである。社会脳の判断は『もの』に関する判断では、非社会脳に比較して誤りを犯しやすいはずなのである。」
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