☵16〕─6─韓国の慰安婦問題日韓合意破棄・再交渉要求。日本は拒否。~No.131No.132No.133 @ 

   ・   ・   ・
 関連ブログを6つ立ち上げる。プロフィールに情報。
   ・   ・   {東山道美濃国・百姓の次男・栗山正博}・  
 2017年12月27日18:54 産経ニュース「【日韓合意検証発表】「問題再燃は不可避」…韓国が報告書、“非公開部分”も公表
 日韓慰安婦合意を検証した報告書について記者会見する韓国の康京和外相=27日、ソウル(共同)
 【ソウル=名村隆寛】慰安婦問題をめぐる2015年12月の日韓合意に対し、韓国外相直属の作業部会は27日、検証結果の報告書を発表した。報告は「被害者(元慰安婦)の意見を十分集約せず、政府間で最終的・不可逆的解決を宣言しても問題は再燃するしかない」と指摘。合意の「非公開部分」として、元慰安婦支援団体に対する韓国政府の説得があったことも明らかにした。
 発表に先立ち康京和外相は会見で「被害者中心の観点が欠けていた」と謝罪した。韓国政府の立場については、日韓関係への影響も考慮し「慎重に決めていく」と述べた。
 報告によると、日韓の折衝は谷内正太郎国家安全保障局長と当時の大統領側近で駐日大使も務めた李丙●国家情報院長(後に大統領秘書室長)の間で主になされた。韓国側では権限が「大統領府に過度に集中し、主に政府の立場で決着させた」とした。交渉は15年2月に始まり、同年4月には暫定合意したという。
 ソウルの日本大使館前に設置された慰安婦像について、日本側が具体的な移転計画を求めたのに対し、韓国側は「適切に解決するよう努力する」と応じた。報告は「非公開部分で韓国側の少女像(慰安婦像)関連発言は公開部分の脈絡と異なり、日本側の発言に対応する形になっている。このため韓国政府が少女像の移転を約束しなかった意味が薄まった」と指摘した。
 また、「韓国政府が少女像を移転、第三国での追悼碑を設置しない、性奴隷の表現を使用しないことを約束したわけではないが、日本側がこれらの問題に関与できる余地を残した」とした。
 検証は韓国側が一方的に行ったもので、発表内容を見る限り、日本側は誠実に交渉に臨み、韓国側の対応に問題があったことが分かる。韓国では検証結果の発表が日韓関係に及ぼす影響も懸念されており、報告では日韓合意の見直しなどの提言などはなかった。韓国政府は合意への立場の決定を先送りするかたちとなった。●=王へんに其」
   ・   ・   ・   
 12月27日19:00 産経ニュース「【日韓合意検証発表】「『最終的かつ不可逆的』なものとして着実な実施を求めます」河野太郎外相談話全文
 日韓慰安婦合意を検証した報告書について記者会見する韓国の康京和外相=27日、ソウル(共同)
 河野太郎外相が27日、韓国政府が一昨年末の慰安婦に関する日韓合意の検証結果を公表したことを受けて発表した談話の全文は次の通り。
   ◇   
 1 本27日、韓国外交部長官直属の「慰安婦合意検討タスクフォース」が、平成27年12月28日の慰安婦問題に関する日韓合意についての検討結果を記載した報告書を発表しました。同報告書は、合意に至るまでの韓国国内における交渉体制や合意の内容について批判するものであり、既に両国内で履行されている合意につき疑義を呈するような考え方が韓国政府に対して示されました。
 2 一昨年末の日韓合意は、民主的に選ばれた日韓両首脳の下で、外交当局間の局長協議を含め、あらゆるレベルで努力を行った末に、当時の岸田文雄外務大臣尹炳世(ユン・ビョンセ)韓国外相が、慰安婦問題の「最終的かつ不可逆的」な解決を確認し、共同記者発表において表明したものです。また、同日に行われた首脳電話会談でも「最終的かつ不可逆的」な解決を確認しており、この合意は両国首脳間の合意でもあります。この合意は、両政府間において正当な交渉過程を経てなされたものであり、合意に至る過程に問題があったとは考えられません。
 3 日韓合意は、両政府間の合意であるとともに、国際社会からも高く評価されたものです。今般の報告書には、韓国政府の日韓合意についての立場は含まれていませんが、日本政府としては、韓国政府が同報告書に基づいて、既に実施に移されている合意を変更しようとするのであれば、日韓関係がマネージ不能となり、断じて受け入れられません。日本政府としては、韓国政府が合意を「最終的かつ不可逆的」なものとして引き続き着実に実施するよう、韓国側に対し、強く求めます。」
   ・   ・   ・   
 12月27日22:23 産経ニュース「【日韓合意検証発表】元慰安婦の4分の3が支援金受け取り 
 【ソウル=名村隆寛】慰安婦問題をめぐる日韓合意に従い、日本政府は2016年8月、元慰安婦の女性らを支援する韓国側の「和解・癒やし財団」(同年7月に発足)に10億円を拠出し、国としての責務を果たした。
 日本政府からの10億円の資金から、財団を通し「被害者(元慰安婦)を癒やし、名誉を尊重する」(同財団)という名目で、現金が支給された。合意時に存命だった元慰安婦47人のうち、これまで約77%に当たる36人が金を受け入れており、現在生存している32人中、24人が金を受け取っている。
 しかし、4分の3以上の元慰安婦に癒やしのための金が渡されているにもかかわらず、韓国ではその事実はあまり知られておらず、国民の間では認知されていない。」
   ・   ・   ・   
 12月28日11:10 産経WEST「【実録 韓国のかたち 番外編】なぜ日韓合意検証 左派政権、底流に反日反日は善、方便、自己肯定手段
 日韓合意骨子
 慰安婦問題をめぐる日韓合意の検証結果が発表されたが、「問題の再燃は避けられない」と否定的な見解が盛り込まれたのは予想通りだった。それにしてもなぜ検証は必要だったのか。左派政権の底流に反日姿勢があるからだろう。
 韓国の左派にとって反日は善であり、方便でもあり、自己肯定の手段であるともいえる。それは韓国という国の成り立ちをめぐる論争と関係している。
「建国は1919年」
 左派は日本統治下で独立を目指した「三・一運動」が起きた1919年3月1日が、大韓民国政府が樹立された日であると主張。保守派は民主的な手続きにのっとって政府樹立を宣布した1948年8月15日としている。 
 大統領の文在寅ムン・ジェイン)は就任直後、「大韓民国の建国は1948年」と記述した朴槿恵(パク・クネ)政権時代の「国定教科書」の廃止を発表した。
 左派勢力が「1948年8月」を否定する理由はおもに2つある。
 ひとつは韓国で建国の主体となったのは日本の植民地統治に協力した官僚、資本家らだったという事実だ。しかし、北朝鮮では親日勢力を人民裁判で裁いた後、国をつくったので正当性があるとみる。左派の一部が北朝鮮に連帯感を覚える理由はここにある。
 もうひとつは、1948年樹立の韓国政府は米国や反共主義など「外部勢力」に依存してきた政府という主張だ。一方の北朝鮮は「民族・自主」を国是とする。左派にとって今の保守勢力の多くは親日派の子孫であり、独裁政権に“寄生”してきた人々。清算すべき「積弊(長年積もっと弊害)」対象は「親日」に集約されている。
 左派政権の正当性を文はかつて上海フランス租界に拠点を置いていた「大韓民国臨時政府」にあると言ってきた。
 1919年3月、上海でつくられた臨時政府が中国各地を転々としながら重慶にたどりつき拠点を構えたのは1940年。蒋介石の国民党政府は臨時政府を正式には認めなかったが、主席の金九(キム・グ)をはじめ独立運動家らと家族に居場所を提供、活動資金を提供した。
 12月13日からの訪中の締めくくりに文は重慶市の臨時政府庁舎跡を韓国大統領として初めて訪れた。文は、金九が使ったとされる筆や机、寝具を見て回ったあと独立運動家の子孫らとの懇談会でこう話した。
 「ここに来てみてわが先烈たちが中国各地を転々としながら抗日独立運動にささげた血と涙、魂と息吹を感じました。(中略)臨時政府はわが大韓民国の根っこです」
 韓国経済新聞の主筆、鄭奎載(チョン・ギュジェ)は「臨時政府は領土、国民、主権を持っていなかった。左派が建国を1919年だと強弁するのは政治的な意図がある」と主張する。
 しかし、左派政権は反日を国内的には保守崩しに、対外的には植民地統治を受けた側の「道徳的優位性」を示す手段に利用する。
 それは、今回の訪中での「中韓は近代史の苦難をともに経て克服した同志だ」「韓国人は中国人が経た苦しく痛ましい事件に深い同質感を持っている」との文の発言によく表れている。
 このような文政権の価値観は慰安婦合意の検証作業だけでなく、朝鮮半島有事の対応にも暗い影を落としている。
半島有事に影
 文は訪中で日米韓の安保協力を軍事同盟に発展させないと中国側へ「約束」した。これも半島有事の際の国益より左派的な価値観を優先した言動といえる。
 韓国には、旅行者も含め約5万7千人の日本人が滞在しているが、半島有事の際の日本人の退避方法などについて、文政権は日本との事前協議に応じていない。 
 半世紀近く韓国現代史を研究、数多くの歴史書を執筆した元大学教授はこう嘆く。「文政権は現実誤認、歴史誤認がはなはだしい。これでは未来はない」=敬称略(龍谷大学教授 李相哲)」
   ・   ・   ・   
 12月28日11:39 産経ニュース「【日韓合意検証発表】【韓国・文在寅政権の行方は】文在寅大統領「この合意で慰安婦問題は解決できない」 政府に新たな対策指示 
 韓国の文在寅大統領(聯合=共同)
 【ソウル=名村隆寛】韓国の文在寅ムン・ジェイン)大統領は28日、慰安婦問題をめぐる2015年12月の日韓合意に対し、韓国外相直属の作業部会が27日に発表した検証結果を受け、「政府間の公の約束であっても、大統領として、この合意で慰安婦問題が解決できないことを改めて明確にする」と表明した。韓国大統領府報道官が明らかにした。
 文氏は日韓合意について、「国際社会の普遍的な原則に反するだけでなく、当事者(元慰安婦の女性)と国民を排除した政治的な合意」だとし、「大統領として気が重い」などと語った。また、合意に至った日韓政府間交渉について「手続き、内容にも、重大な欠陥があることが確認された。遺憾だがそれを避けることはできない」と述べた。
 その上で、文氏は「歴史で最も重要なのは真実」とし、慰安婦問題での新たな対策を韓国政府に指示したという。
 一方で文氏は、日韓関係について「両国が不幸だった過去の歴史を閉じ、真の友人になることを願う。歴史問題解決とは別に韓日の未来志向的な協力のために、首脳外交を回復させる」と対日関係を悪化させる意図がないことも強調した。
 文氏が検証結果に対する考えを明らかにしたのは初めて。5月の就任以降、文氏は日韓の慰安婦合意の扱いについては明言を避けてきた。今回も合意の破棄や日本との再交渉には言及していないが、そのように「示唆した」との見方が韓国メディアの間では出ている。
 大統領府高官は「破棄という言葉を使うことは適切ではない」と断り、「破棄ではない」との認識を示している。また、元慰安婦らの意見を聞き、日韓関係に悪影響を与えないよう政府の方針を慎重に検討する姿勢を示した。来年1月上旬にも方針を決める見通しという。」
   ・   ・   ・   
 12月28日 17:13 産経ニュース「【日韓合意検証発表】【韓国・文在寅政権の行方は】政府が韓国に抗議、文在寅大統領の慰安婦問題解決できない発言「断じて受け入れられない」 合意見直しにも応じない構え
 外務省の金杉憲治アジア大洋州局長(共同)
 政府は28日、韓国の文在寅大統領が日韓合意では慰安婦問題が解決できないと表明したことに「断じて受け入れられない」と抗議した。政府は合意見直しを認めない考えで、ソウル大使館前の慰安婦像撤去など合意順守も求めた。
 抗議は外務省の金杉憲治アジア大洋州局長が在日韓国大使館の李煕燮公使に電話で「日韓合意の維持以外に政策的な選択肢はない」と伝達した。韓国側が合意を変更しようとすれば「日韓関係はマネージ不能になる」との立場も伝えた。長嶺安政駐韓大使も韓国外務省の林聖男第1次官に抗議した。
 韓国政府は来年1月に新たな方針を発表する見通しで、日本政府は新方針の内容を見極めた上で対抗措置を検討する。ただ、28日に文氏の見解を伝え聞いた外務省幹部は「だめだこりゃ…」とため息をついた。」
   ・   ・   ・   
 12月28日17:45 産経ニュース「【日韓合意検証発表】「合意を無効化させるための闘争」釜山慰安婦像1年、韓国の市民団体
 韓国・釜山の日本総領事館前の少女像。周辺では市民団体が慰安婦問題の日韓合意破棄を訴えた=28日(共同)
 韓国の市民団体は28日、慰安婦問題を象徴する像が設置されて1年となる南部釜山の日本総領事館前で記者会見し、問題を巡る日韓合意について「今すぐ破棄すべきだ」と韓国政府に要求した。
 同団体のメンバーは、像は「合意を無効化させるための闘争の像であり、これからも守り続ける」と強調した。
 釜山市長が最近、メディアのインタビューで「像は道路法違反で不適切」と発言したことも問題視し「一体どこの国の市長なのか」と強く批判。「釜山市は像の保護に積極的に乗り出すべきだ」と主張した。
 総領事館前の像は昨年12月28日にいったん設置され、道路を管轄する釜山市東区が不法設置物として撤去したが、抗議が殺到したため黙認に転じ、同月30日に再び設置された。日本政府は駐韓大使らを一時帰国させる対抗措置を取ったが、撤去はされていない。(共同)」
   ・   ・   ・   
 12月28日 19:32 産経ニュース「尖閣周辺に中国船 24日以来
 尖閣諸島沖縄県石垣市)周辺の領海外側にある接続水域で28日、中国海警局の船3隻が航行しているのを海上保安庁の巡視船が確認した。尖閣周辺で中国当局の船が確認されるのは24日に一時領海侵入して以来。
 第11管区海上保安本部(那覇)によると、1隻は機関砲のようなものを搭載。領海に近づかないよう巡視船が警告した。」
   ・   ・   ・   
 12月28日 19:57 産経ニュース「韓国軍が竹島で防衛訓練 日韓合意検証発表の翌日に…日本側は強く抗議
 竹島(ロイター) 
 【ソウル=桜井紀雄】韓国海軍は28日、海兵隊海上警察などと共同で、韓国が一方的に領有権を主張する竹島島根県隠岐の島町)周辺の防衛訓練を同日、開始したと明らかにした。29日まで。文在寅政権下では6月に続いて2回目。
 韓国軍側は「定例の訓練で、1カ月ほど前から計画されていた」と強調しているが、慰安婦問題をめぐる日韓合意の検証結果の発表翌日の実施でもあり、日韓関係への悪影響は避けられない状況だ。
 訓練は、駆逐艦など艦艇5隻に加え、戦闘機や哨戒機、ヘリコプターを投入。「外部勢力の独島(竹島の韓国名)への侵入を阻止する」との想定で実施された。
 日本政府は28日、外交ルートを通じて「竹島は日本固有の領土であり、訓練は受け入れられない」と韓国側に強く抗議した。」
   ・   ・   ・   
 12月28日21:49 産経ニュース「【日韓合意検証発表】【平昌五輪】政府高官「首相が平昌五輪に行くのは難しい」
 韓国の文在寅大統領(聯合=共同)
 韓国の文在寅大統領が日韓合意では慰安婦問題が解決できないと表明したことをめぐり、政府高官は28日夜「ここまで踏みつけられたら日本国民も反発する。安倍晋三首相が(来年2月の)平昌冬期五輪に行くのは難しい」述べた。
 韓国政府は平昌五輪に合わせて首相の訪韓を要請している。」

   ・   ・   ・